ChatGPTのGPT-3.5は終了?現在のモデルと切替方法を解説
「以前使っていたGPT-3.5が見つからない」「GPT-4o miniへ切り替えればよいのか」「過去の会話やプロンプトは使えなくなるのか」と迷っていないでしょうか。
結論から申し上げると、一般利用者がChatGPTの画面でGPT-3.5を選ぶことはできません。2024年7月にGPT-4o miniがChatGPT上でGPT-3.5に代わって提供されましたが、現在のChatGPTはさらに新しいモデルへ移行しています。2026年9月時点では、無料版・GoではGPT-5.6 Luna、有料プランではGPT-5.6 Solなどが中心です。利用できるモデルはプランや提供状況によって異なるため、実際に自分の画面へ表示されるモデル選択欄を確認するのが確実です。
ただし、「ChatGPTでGPT-3.5が使えないこと」と「OpenAI APIのGPT-3.5系モデルがすべて同じ日に停止したこと」は同じではありません。ChatGPTとAPIは提供形態、料金、モデル名、終了日が異なります。APIを使ったシステムでは、モデル名を変更するだけでなく、回答品質、出力形式、処理速度、費用、安全性をテストしてから切り替える必要があります。
この記事では、GPT-3.5が現在どうなったのか、GPT-4o miniとの関係、現在のモデル選択、ChatGPT上での切替方法、過去の会話を使う際の注意点、API利用者が確認すべき終了予定、仕事で安全に移行する手順まで詳しく解説します。
ChatGPTを無料で試すだけで終わらせず、仕事・発信・商品づくりへつなげたい方へ
→ 生成AIマスタースクール(GMS)の無料ウェビナーで実践手順を確認する
目次
- 1 ChatGPTのGPT-3.5は提供終了している
- 2 GPT-3.5終了を理解するための時系列
- 3 なぜGPT-3.5はGPT-4o miniへ置き換えられたのか
- 4 ChatGPTとOpenAI APIの違い
- 5 現在のChatGPTモデルはどう選べばよいか
- 6 ChatGPTでモデルを切り替える方法
- 7 GPT-3.5で作成した過去の会話はどうなるのか
- 8 GPT-3.5用プロンプトはそのまま使えるのか
- 9 モデル切替後に使える実践プロンプト3選
- 10 APIでGPT-3.5系を使っている場合の注意点
- 11 モデル切替で回答品質が変わる理由
- 12 業務で安全にモデルを切り替える7段階
- 13 GPT-3.5終了後によくある10の失敗
- 14 筆者の実務視点
- 15 GPT-3.5終了に関するよくある質問
- 16 まとめ|GPT-3.5へ戻さず現在のモデルへ移行しよう
- 17 参考にしたOpenAI公式情報
ChatGPTのGPT-3.5は提供終了している
GPT-3.5は、ChatGPTが広く知られるきっかけとなった代表的なモデルです。文章作成、要約、質問への回答、アイデア出しなどを無料で利用できたため、「無料版のChatGPTはGPT-3.5」と覚えている人も多いでしょう。
しかし、現在のChatGPTにはGPT-3.5を選ぶ項目はありません。OpenAIは2024年7月18日にGPT-4o miniを発表し、ChatGPTのFree、Plus、Team利用者に対してGPT-3.5の代わりにGPT-4o miniを提供すると案内しました。
この変更により、ChatGPTの画面上ではGPT-3.5からGPT-4o miniへの置き換えが行われました。その後もモデルは更新されているため、現在の無料版を「GPT-4o mini版」と固定的に説明することも正確ではありません。
2026年9月時点のOpenAI公式情報では、FreeとGoの標準的なChatGPTモデルとしてGPT-5.6 Lunaが案内されています。PlusとProでは、GPT-5.6 Solの思考量を調整する機能も案内されています。モデルや表示項目はプラン、アカウント、提供段階によって変わるため、過去記事のモデル一覧より現在の画面を優先してください。
GPT-3.5終了を理解するための時系列
GPT-3.5の提供終了を正しく理解するには、ChatGPTの画面とAPIを分けたうえで、変更の流れを確認する必要があります。
| 時期 | 主な出来事 | 利用者への影響 |
|---|---|---|
| 2022年11月 | ChatGPTを公開 | GPT-3.5系を基盤とする対話型AIが広く普及 |
| 2024年7月18日 | GPT-4o miniを発表 | ChatGPTではGPT-3.5に代わってGPT-4o miniを提供 |
| その後 | ChatGPTのモデル構成を継続的に更新 | GPT-4o miniも「常に最新の無料版」とは限らない状態へ移行 |
| 2026年9月時点 | GPT-5.6系など新世代モデルを案内 | Free・GoではLuna、Plus・ProではSolなどを用途に応じて利用 |
| 2026年9月28日予定 | APIの一部旧モデルを停止予定 | gpt-3.5-turbo-instruct、gpt-3.5-turbo-1106などは移行が必要 |
| 2026年10月23日予定 | APIの別の旧モデル群を停止予定 | gpt-3.5-turbo-0125などは推奨代替モデルへの移行が必要 |
この時系列から分かるように、「2024年7月にGPT-3.5がChatGPTから外れた」という話と、「APIで特定のGPT-3.5系モデルが停止する」という話は別です。一般利用者はChatGPT画面のモデル選択を確認し、開発者はAPIの正確なモデル識別子と停止日を確認します。
なぜGPT-3.5はGPT-4o miniへ置き換えられたのか
OpenAIはGPT-4o miniを、当時の低価格で高性能な小型モデルとして発表しました。公式発表では、GPT-3.5 Turboより低価格でありながら、文章理解、推論、数学、コーディング、画像理解などで高い性能を持つと説明されていました。
ChatGPT利用者にとっては、無料で使える標準モデルの能力が向上したことが大きな変化です。開発者にとっては、大量の問い合わせ処理、長い文章の入力、複数回のモデル呼び出し、顧客対応などで費用と速度のバランスを取りやすくなりました。
ただし、この説明は2024年時点のものです。GPT-4o miniがGPT-3.5の直接の置き換え先だったことは事実ですが、現在のモデル選択までGPT-4o miniで止めて考えるべきではありません。生成AIのモデルは継続的に更新されるため、「どのモデルが後継か」よりも「現在の目的に合うモデルはどれか」を確認することが大切です。
ChatGPTとOpenAI APIの違い
GPT-3.5終了の記事で最も混乱しやすいのが、ChatGPTとOpenAI APIの混同です。どちらもOpenAIのモデルを利用しますが、契約、操作方法、料金、モデルの指定方法が異なります。
| 比較項目 | ChatGPT | OpenAI API |
|---|---|---|
| 主な利用者 | 一般利用者、個人事業主、企業担当者 | 開発者、システム会社、API連携サービス運営者 |
| 使い方 | ウェブやアプリの会話画面から利用 | プログラムからモデルを呼び出す |
| モデル選択 | 画面に表示される選択肢から選ぶ | コードや設定でモデル識別子を指定 |
| 料金 | 無料または月額プランなど | 原則としてAPI利用量に応じた従量課金 |
| 終了時の対応 | 提供中の新しいモデルを使う | コード、設定、評価基準を更新して移行 |
| 確認先 | ChatGPTのモデル選択画面と料金案内 | OpenAI APIのモデル資料と廃止予定一覧 |
ChatGPT Plusへ加入しているからAPIも定額で使える、という仕組みではありません。反対に、APIへ課金しているからChatGPTの有料機能をすべて使えるわけでもありません。請求と利用枠を分けて管理する必要があります。
現在のChatGPTモデルはどう選べばよいか
GPT-3.5の代わりを一つだけ決める必要はありません。現在は、処理速度、推論の深さ、利用量、費用、作業内容に応じてモデルや思考量を選ぶ考え方が中心です。
日常的な質問や定型作業
簡単な要約、文章の整形、分類、言い換え、定型メールの下書きなどは、応答が速いモデルで十分な場合があります。2026年9月時点では、Free・Goの標準モデルとしてGPT-5.6 Lunaが案内されています。
難しい課題に常に最上位のモデルを使うより、作業の難しさに合わせて選ぶほうが、利用上限や待ち時間を抑えやすくなります。
分析や判断を伴う複雑な作業
事業計画、複数資料の比較、調査、長文構成、複雑なコード、条件の多い意思決定支援などでは、より深く考えるモデルが向いています。Plus・Proでは、GPT-5.6 Solの思考量を調整する機能が案内されています。
思考量を高くすれば、必ず正しい回答になるわけではありません。難しい課題へ多くの時間と計算量を使えるようになる一方、応答時間や利用量が増える可能性があります。最初は標準設定を使い、不十分な課題だけ段階的に深くするのが合理的です。
高度な作業や複数工程の実行
OpenAIの現行モデル資料では、複雑な調査、アプリ操作、コード、専門的な業務を横断するモデルとしてGPT-6 Astraも案内されています。ただし、利用可否はプラン、アカウント、提供地域、段階的な公開状況などに左右されます。
自分の画面に表示されていないモデルを探し続ける必要はありません。現時点で選択できるモデルの中から、作業目的と利用上限に合うものを選びます。
ChatGPTでモデルを切り替える方法
モデル選択に対応するアカウントでは、メッセージ入力欄の近く、または画面上部などにモデルや動作の選択項目が表示されます。画面構成はウェブ版、デスクトップアプリ、モバイルアプリ、更新時期によって変わる可能性があります。
- ChatGPTへログインし、新しい会話を開きます。
- 入力欄付近または画面上部のモデル・動作選択欄を確認します。
- 利用できるモデル、速度、思考量などの選択肢を開きます。
- 今回の作業に合う設定を選びます。
- 同じ質問を新旧の設定で試し、品質と応答時間を比較します。
GPT-3.5という選択肢は表示されません。また、料金プランや提供段階によって、他の利用者と同じ選択肢が出るとは限りません。インターネット上の画面写真と自分の画面が違っていても、すぐに不具合と判断しないようにしましょう。
モデル選択欄が見つからない場合
- 新しい会話を開いて確認する
- ウェブ版と公式アプリの両方を確認する
- アプリを最新版へ更新する
- 正しいアカウントへログインしているか確認する
- 契約中の料金プランと利用上限を確認する
- 組織アカウントでは管理者の設定を確認する
- モデル名ではなく速度や思考量として表示されていないか確認する
無料版では、標準モデルが自動的に選ばれ、細かなモデル選択が限定される場合があります。その場合も、GPT-3.5へ戻す操作は不要です。利用可能な現行モデルをそのまま使います。
GPT-3.5で作成した過去の会話はどうなるのか
GPT-3.5で作った過去の会話が履歴に残っている場合、会話内容を読み返せることがあります。しかし、履歴にGPT-3.5の名称が表示されていても、現在の新しい質問を当時と同じGPT-3.5で処理できることを意味しません。
過去の会話を続けると、現行モデルで応答が生成される場合があります。モデルが変われば、文章の調子、指示の解釈、回答量、拒否の仕方、表の形式、計算結果などが変わる可能性があります。
重要な会話を業務で再利用する場合は、次の手順で確認してください。
- 過去の会話に書かれた前提条件を読み直す
- 必要な指示だけを新しい会話へ整理して移す
- 現在のモデルで同じ課題を実行する
- 事実、数値、形式、禁止事項を比較する
- 現在の業務に合わせてプロンプトを修正する
長い会話をそのまま継ぎ足すより、確定した条件を短く整理し、新しい会話で始めたほうが、古い前提や矛盾を引き継ぎにくくなります。
GPT-3.5用プロンプトはそのまま使えるのか
多くの基本的なプロンプトは、現行モデルでも利用できます。目的、対象読者、前提条件、出力形式、禁止事項を伝える考え方は変わりません。
ただし、モデルの性能が上がっても、曖昧な指示が自動的に良い指示へ変わるわけではありません。GPT-3.5時代に不足していた情報を、長い命令文や同じ注意の繰り返しで補っていたプロンプトは、現在のモデル向けに整理する余地があります。
| 見直す項目 | 古いプロンプトの問題 | 現在の改善方法 |
|---|---|---|
| 目的 | 「詳しく書いて」だけになっている | 誰が何を判断するための出力かを書く |
| 前提 | 必要情報が会話の途中に散らばっている | 確定条件を一か所へまとめる |
| 出力形式 | 見出しや表の形式が曖昧 | 項目、順序、文字量を指定する |
| 根拠 | 事実確認を求めていない | 一次情報、基準日、出典を指定する |
| 判断境界 | AIへ最終判断まで任せている | 未確認事項と人が確認する事項を分ける |
| 品質確認 | 一度の出力で完成とする | 評価基準を使って再点検する |
生成AIを単発の作業で終わらせず、集客・商品・発信の仕組みへつなげたい方へ
→ 生成AIマスタースクール(GMS)の無料ウェビナーで全体設計を確認する
モデル切替後に使える実践プロンプト3選
ここでは、GPT-3.5時代のプロンプトや業務を現行モデルへ移すときに役立つ実践プロンプトを紹介します。角括弧の部分を自分の業務へ置き換えてください。
1.古いプロンプトを現行モデル向けに整理する
以下は以前GPT-3.5で使っていたプロンプトです。 現在のChatGPTで安定して使えるように整理してください。 [古いプロンプトを貼り付ける] 条件: ・本来の目的と必須条件は変えない ・重複した指示、矛盾、曖昧な表現を指摘する ・目的、入力情報、作業手順、出力形式、禁止事項、確認基準の順に再構成する ・追加すべき情報は勝手に決めず、確認項目として分ける ・修正版と変更理由を示す 最後に、実際に使う完成プロンプトだけを独立して表示してください。
このプロンプトは、過去の指示をすべて捨てずに、現行モデルで再利用しやすい形へ整えるためのものです。会社独自の判断基準や禁止事項がある場合は、削除されていないか人が確認してください。
2.切替前後の出力を同じ基準で比較する
次の2つの回答を、同じ評価基準で比較してください。 回答A: [以前のモデルで作成した回答] 回答B: [現在のモデルで作成した回答] 評価基準: ・指示への適合 ・事実の正確性 ・重要条件の抜け ・文章の読みやすさ ・具体性 ・禁止事項への違反 ・そのまま業務で使えるか 各項目を5段階で評価し、根拠となる箇所を示してください。 最後に、回答Bを実務で使うための最小限の修正案を提示してください。
モデル切替の判断を印象だけで行わないためのプロンプトです。同じ入力、同じ評価項目、同じ合格基準で比較すると、改善点と劣化点を見つけやすくなります。
3.業務移行の確認表を作る
当社では[業務名]にChatGPTまたはOpenAI APIを利用しています。 旧モデルから現行モデルへ安全に移行するための確認表を作ってください。 現在の用途:[用途] 入力データ:[データの種類] 期待する出力:[形式と品質] 人の承認:[承認者とタイミング] 失敗時の影響:[想定される影響] 確認表には、モデル名、入力例、期待結果、禁止結果、速度、費用、事実確認、個人情報、例外処理、承認者、記録方法を含めてください。 AIだけでは判断できない項目は「人による確認が必要」と明記してください。
顧客対応、記事制作、社内文書、データ整理など、継続的にAIを使う業務の移行に適しています。単発の試用ではなく、誰が実行しても同じ基準で確認できる状態を目指します。
APIでGPT-3.5系を使っている場合の注意点
API利用者は、ChatGPTの画面にGPT-3.5が表示されないことだけを見て移行済みと判断してはいけません。自社システム、外部サービス、連携ツール、過去のコードに、GPT-3.5系のモデル識別子が残っている可能性があります。
OpenAIの廃止予定一覧では、2026年9月10日時点で次の停止予定が案内されています。
| 停止予定日 | 対象となる主なモデル | 公式の推奨代替 |
|---|---|---|
| 2026年9月28日 | gpt-3.5-turbo-instruct | gpt-5.6-terra |
| 2026年9月28日 | gpt-3.5-turbo-1106 | gpt-5.6-terra |
| 2026年10月23日 | gpt-3.5-turbo-0125 | gpt-5.6-terra |
| 2026年10月23日 | ft-gpt-3.5-turbo | gpt-5.6-terraを移行先の基礎モデルとして案内 |
廃止予定は更新される可能性があるため、実際の移行時にはOpenAI公式のDeprecationsを再確認してください。特に、単に「gpt-3.5-turbo」と書かれている場合でも、別名がどのスナップショットへ結びついているか、利用中のサービスが独自にモデルを固定していないかを確認する必要があります。
API移行で確認すべき項目
- 利用箇所:コード、環境変数、管理画面、ワークフロー、外部連携を検索する
- モデル識別子:実際に呼び出している正確な名前を記録する
- 停止日:公式の廃止予定と照合する
- 代替モデル:速度、品質、費用、必要機能に合う候補を選ぶ
- 出力契約:JSON、項目名、文字数、分類ラベルなどが維持されるか確認する
- 評価:実際の入力例で旧モデルと新モデルを比較する
- 安全性:個人情報、禁止回答、誤回答時の処理を検証する
- 監視:切替後のエラー率、費用、遅延、修正率を記録する
モデル名の置換だけで正常に動く場合もありますが、それだけで業務上の移行が完了したとは限りません。回答の長さや形式が変わり、後続処理が失敗する可能性があります。顧客へ直接表示する仕組みでは、限定的な利用者で試し、問題がないことを確認してから全体へ広げる方法が安全です。
モデル切替で回答品質が変わる理由
新しいモデルは一般的に能力が向上していますが、すべての業務で過去と同じ文章を返すわけではありません。モデルごとに指示の受け取り方、推論方法、文章の詳しさ、安全上の判断、ツールの使い方が異なります。
同じプロンプトでも、次のような変化が起こり得ます。
- 文章量が増減する
- 表や箇条書きの構成が変わる
- 曖昧な条件を補って回答する範囲が変わる
- 断定を避ける場面が変わる
- 計算や分類の結果が変わる
- 禁止事項への反応が変わる
- 画像、ファイル、検索など利用できる機能が変わる
したがって、新しいモデルのほうが高性能だから確認不要、とは考えないでください。性能向上と、既存業務との互換性は別の論点です。
業務で安全にモデルを切り替える7段階
1.AIを使っている業務を洗い出す
記事、メール、顧客対応、議事録、分類、翻訳、データ抽出など、AIを使っている作業を一覧にします。担当者個人が作った非公式な手順も確認します。
2.失敗したときの影響を分ける
社内のアイデア出しと、顧客へ自動送信する回答ではリスクが違います。誤りの影響が大きい業務から優先して検証します。
3.代表的な入力例を集める
成功例だけでなく、曖昧な依頼、情報不足、長文、禁止内容、例外的な問い合わせも含めます。実際の顧客情報は匿名化してください。
4.合格基準を先に決める
正確性、抜け、文章形式、処理時間、費用、人の修正時間などを数値または判定項目にします。回答を見てから都合よく基準を変えないことが大切です。
5.同じ条件で比較する
旧モデルの保存結果と新モデルの回答を、同じ入力と同じ基準で比較します。旧モデルがすでに使えない場合は、過去に保存した代表的な出力を基準資料にします。
6.限定範囲で運用する
最初から全業務を切り替えず、社内利用や一部担当者から始めます。問題の種類と修正回数を記録し、必要に応じてプロンプトや人の承認工程を変えます。
7.切替後も定期的に確認する
モデルやサービスは更新されます。移行直後だけでなく、月次や四半期で品質、費用、エラー、利用上限を確認します。モデル名ではなく、業務成果が維持されているかを評価してください。
GPT-3.5終了後によくある10の失敗
- GPT-3.5を選ぶ場所を探し続ける:現在のChatGPTでGPT-3.5へ戻すことはできません。利用可能な現行モデルを確認します。
- GPT-4o miniが現在も唯一の後継だと思う:GPT-4o miniは2024年当時の置き換え先です。現在はさらに新しいモデルが提供されています。
- ChatGPTとAPIを同じ契約だと思う:料金、利用枠、モデル指定、終了対応が異なります。
- 新しいモデルなら確認不要と考える:能力が高くても、既存の形式や業務条件に合わない場合があります。
- モデル名だけを書き換えて本番へ出す:出力形式、費用、速度、安全性を検証してから切り替えます。
- 古いプロンプトを無条件で継ぎ足す:重複、矛盾、古い前提を整理してから再利用します。
- 過去の会話なら当時のモデルで動くと思う:履歴が残っていても、現在の応答が同じモデルで生成されるとは限りません。
- 他人の画面と選択肢が違うだけで故障と判断する:プラン、提供段階、アプリ、組織設定で表示は変わります。
- 期限直前までAPI移行を始めない:テストと修正に時間が必要です。対象モデルを早めに棚卸しします。
- モデル名だけを成果指標にする:最終的には正確性、修正時間、売上、顧客満足、事故率などで評価します。
筆者の実務視点
GPT-3.5の終了で学ぶべきことは、「新モデルを追いかけ続けなければならない」ということではありません。実務で重要なのは、モデル名が変わっても業務を継続できる設計にすることです。
一つのモデルだけを前提に手順を作ると、提供終了のたびに業務全体が揺れます。反対に、目的、入力、出力、確認基準、人が判断する境界を決めておけば、モデルが変わっても同じ基準で再評価できます。
たとえば、記事制作で「GPT-3.5を使う」と手順書へ書くのではなく、「読者の疑問、一次情報、独自見解、禁止事項を入力し、指定構成で下書きを作り、事実と表現を人が確認する」と書きます。モデル名は実行環境として別に管理します。
また、最上位モデルを使うこと自体を成果にしてはいけません。短い定型業務なら速いモデルで十分な場合があります。重要な分析だけ深い推論へ回し、最終確認を人が行うほうが、費用と品質の両方を管理しやすくなります。
モデル変更のたびに慌てないためには、重要なプロンプト、期待する出力例、失敗例、評価基準を保存しておくことが有効です。これらは特定モデルへの依存を減らし、AI活用を会社の再現可能な仕組みへ変える資産になります。
GPT-3.5終了に関するよくある質問
Q1.ChatGPTでGPT-3.5をもう一度選べますか?
いいえ。現在のChatGPTのモデル選択肢にGPT-3.5はありません。古い画面を再現する方法を探すのではなく、現在利用できるモデルから目的に合うものを選んでください。
Q2.GPT-3.5の代わりはGPT-4o miniですか?
2024年7月時点では、GPT-4o miniがChatGPT上でGPT-3.5に代わって提供されました。しかし、現在のChatGPTはさらに新しいモデルへ移行しています。GPT-4o miniを永続的な唯一の後継と考えるのは適切ではありません。
Q3.無料版の現在のモデルは何ですか?
2026年9月時点のOpenAI公式案内では、FreeとGoの標準ChatGPTモデルとしてGPT-5.6 Lunaが示されています。ただし、提供内容は更新されるため、実際のChatGPT画面と公式料金案内を確認してください。
Q4.有料版ならすべてのモデルを使えますか?
必ずしもすべて使えるわけではありません。プラン、アカウント、地域、組織の管理設定、段階的な提供状況によって選択肢が異なります。有料契約だけを理由に、特定モデルの利用を前提としないようにしましょう。
Q5.GPT-3.5で作った会話履歴は消えますか?
履歴に残っている会話は読み返せる場合があります。ただし、その会話を続けたときにGPT-3.5が再び動くことを意味しません。重要な内容は保存し、現在のモデルで結果を再確認してください。
Q6.GPT-3.5用のプロンプトは使えなくなりますか?
基本的なプロンプトは多くの場合再利用できます。ただし、モデルが変わると出力の詳しさや形式が変わる可能性があります。目的、条件、出力形式、禁止事項、確認基準を整理してから試してください。
Q7.APIのGPT-3.5 Turboもすでにすべて停止していますか?
すべてを同じ扱いにはできません。モデル識別子ごとに停止日が異なります。2026年9月10日時点では、GPT-3.5系の一部に同年9月28日または10月23日の停止予定が案内されています。利用中の正確なモデル名をOpenAI公式の廃止予定一覧と照合してください。
Q8.どの新モデルへ切り替えればよいですか?
一般利用者は、自分のChatGPT画面に表示される現行モデルから、作業の難しさと利用上限に合うものを選びます。API利用者は、OpenAIが示す推奨代替を出発点にしつつ、実際の入力例で品質、速度、費用、出力形式をテストして決定してください。
まとめ|GPT-3.5へ戻さず現在のモデルへ移行しよう
GPT-3.5は、現在のChatGPTでは選択できません。2024年7月にはGPT-4o miniがGPT-3.5に代わって提供されましたが、その後もモデル構成は更新され、2026年9月時点ではGPT-5.6系などが中心となっています。
ChatGPTの一般利用者は、過去のモデル名を探すのではなく、自分の画面へ表示される現行モデルを目的に応じて選びます。簡単な定型作業と、複雑な分析や調査で設定を分けると、品質と利用量のバランスを取りやすくなります。
API利用者は、ChatGPT画面の変更とは別に対応が必要です。コードや設定に残る正確なモデル識別子を確認し、公式の停止日と推奨代替を照合してください。そのうえで、出力形式、正確性、速度、費用、安全性を実際の入力例で検証します。
最も大切なのは、特定のモデル名へ業務を依存させないことです。目的、入力、出力、合格基準、人が確認する範囲を定めておけば、次のモデル変更があっても落ち着いて移行できます。
参考にしたOpenAI公式情報
- GPT-4o mini: advancing cost-efficient intelligence|OpenAI
- What’s new|ChatGPT Learn
- Models|ChatGPT Learn
- Pricing|ChatGPT Learn
- Deprecations|OpenAI API
- Model guidance|OpenAI API
生成AIの変化に振り回されず、長く使える実践力を身につけたい方へ
→ 生成AIマスタースクール(GMS)の無料ウェビナーで次の一歩を確認する
【無料ウェビナー】ChatGPTで稼ぐ方法
ChatGPTを“使って終わり”にするか、収入を生み出す道具に変えるか。
あなたの知識・経験・言葉を、ChatGPTを活用して発信・商品・講座へ変え、収入につなげる方法を、約70分の無料ウェビナーで公開しています。
仕事や発信への活用から、商品づくり・講座化・販売まで、ChatGPTで稼ぐために何から始めればよいのかを、初心者にもわかりやすく解説しています。
今すぐ以下より、ChatGPTで稼ぐ方法の無料ウェビナーを見る
※本ウェビナーは、ChatGPTを活用して、ご自身の知識や経験を発信・商品・講座などの収入につなげる方法を学ぶ無料講座です。
今すぐ無料ウェビナーを見る


