ChatGPTでGPTsを作る方法|初心者向けカスタムAI作成手順
ChatGPTでGPTsを作るには、最初に「誰の、どの仕事を、どこまで支援するAIか」を一つに絞り、Instructions(指示)、Knowledge(知識ファイル)、会話のきっかけ、必要な機能を設定して、Previewで試験します。ただし、2026年9月時点では、個人向けのFree、Go、Plus、Proでは新しいGPTsを作成・公開できません。新規作成は、管理者が許可したBusiness、Enterprise、Eduのワークスペースが対象です。
以前は個人向け有料プランでもカスタムGPTを作れたため、古い解説を見て「Plusなのに作成ボタンがない」と迷う方が少なくありません。これは操作ミスとは限らず、現在のアカウント区分による制限です。既存のGPTsは引き続き利用でき、条件を満たせば編集できます。
この記事では、ChatGPT GPTs 作り方を調べている初心者に向けて、利用条件の確認、用途の決め方、具体的な作成手順、指示文と知識ファイルの分け方、テスト、共有範囲、安全確認、改善方法までを一つの流れで解説します。
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目次
- 1 結論:GPTsは一つの仕事に絞ると作りやすい
- 2 作成前にアカウントと権限を確認する
- 3 GPTs・カスタム指示・プロジェクトの違い
- 4 作り始める前に目的を1枚へ整理する
- 5 ChatGPTでGPTsを作る基本手順
- 6 名前・説明・会話のきっかけを設定する
- 7 Instructionsへ仕事の手順と境界を書く
- 8 Knowledgeへ正しい資料だけを登録する
- 9 Capabilitiesは必要なものだけ有効にする
- 10 Previewで正常・例外・危険入力を試す
- 11 共有範囲は最小から始める
- 12 運用開始後は版管理と責任者を決める
- 13 そのまま使えるGPTs設計プロンプト3選
- 14 よくある失敗例10選
- 15 公開前チェックリスト
- 16 筆者の実務視点
- 17 FAQ
- 18 まとめ:権限確認から始め、小さく作って試す
- 19 参考情報
- 20 関連記事
結論:GPTsは一つの仕事に絞ると作りやすい
この機能は、ChatGPTの中で使うノーコード型の専用AIです。毎回同じ前提や書式を入力しなくても、あらかじめ設定した目的、口調、手順、参照資料に沿って回答させられます。たとえば「問い合わせ返信案を作る」「会議メモを決定事項へ整理する」「商品説明文を点検する」など、繰り返し発生する一つの仕事が向いています。
初めての作り方で重要なのは、多機能な万能AIを目指さないことです。対象者、入力、処理、出力、禁止事項、確認事項の六つを決めれば、専用AIの骨格ができます。最初は外部連携を使わず、指示と少量の知識ファイルだけで試し、安定してから機能を増やします。
| 設計項目 | 決める内容 | 問い合わせ返信GPTの例 | 確認点 |
|---|---|---|---|
| 対象者 | 誰が使うか | 小規模事業者の担当者 | 初心者でも使えるか |
| 入力 | 何を渡すか | 顧客の問い合わせ文 | 個人情報を除けるか |
| 処理 | 何をさせるか | 要点抽出と返信案作成 | 推測を抑えられるか |
| 出力 | どんな形で返すか | 件名・本文・確認事項 | そのまま送信させない |
| 境界 | 何をしないか | 返金や契約を断定しない | 人の承認先を示す |
| 評価 | 合格条件 | 正確・簡潔・丁寧 | テストで判定できるか |
作成前にアカウントと権限を確認する
OpenAIの現行案内では、新しいGPTsの作成と公開は個人用ChatGPTアカウントで利用できません。Freeだけでなく、Go、Plus、Proも対象外です。Business、Enterprise、Eduの管理ワークスペースでは、管理者設定と利用者の権限が許せば作成できます。作成・編集画面はWeb版で利用し、スマートフォンアプリではGPTsを使えても新規作成はできません。
左側メニューの「Explore GPTs」から専用AIの画面を開いても「Create」が表示されない場合、先にアカウント区分と現在選択しているワークスペースを確認します。個人アカウントなら不具合ではありません。会社の管理ワークスペースでも、管理者が作成を無効化している、役割に権限がない、対象機能を制限している場合があります。
| 利用環境 | 新規作成 | 既存GPTsの利用 | 次の対応 |
|---|---|---|---|
| 個人Free | 不可 | 利用可能 | 通常チャット等で代替 |
| 個人Go・Plus・Pro | 不可 | 利用可能 | 古い案内と区別 |
| Business | 権限次第 | 設定次第 | 管理者へ確認 |
| Enterprise・Edu | 権限次第 | 設定次第 | 役割・共有方針を確認 |
| スマホアプリ | 非対応 | 利用可能 | 作成はWeb版で行う |
| 既存GPTの所有者 | 新規は区分次第 | 利用継続可能 | 編集権限を確認 |
GPTs・カスタム指示・プロジェクトの違い
「自分専用AIを作りたい」という目的なら、必ずしもカスタムGPTだけが答えではありません。個人アカウントで新規作成できない場合は、カスタム指示、メモリ、Projects、保存したプロンプトを組み合わせれば、多くの定型業務を再現できます。
カスタム指示はChatGPT全体へ共通の希望を伝える機能です。Projectsは案件ごとに会話、ファイル、指示をまとめる用途に向きます。専用AIは、特定業務用の名前、説明、会話例、知識、機能、共有範囲を一つにまとめられる点が異なります。目的と共有相手で選びましょう。
| 方法 | 向く用途 | 共有・再利用 | 初心者の選び方 |
|---|---|---|---|
| 通常チャット+保存プロンプト | 一人の単発・定型作業 | 文面をコピー | 最初の試作に最適 |
| カスタム指示 | 全会話共通の口調・前提 | 自分中心 | 共通ルールだけ入れる |
| メモリ | 好みや継続情報 | 設定に応じて参照 | 業務規則の正本にしない |
| Projects | 案件別の会話・資料 | 共同作業にも対応 | 顧客・案件単位で分ける |
| GPTs | 役割が決まった専用AI | 権限に応じ共有 | 繰り返す一業務に絞る |
| API | 自社サイトやシステム組込み | 開発が必要 | GPTsとは別物 |
作り始める前に目的を1枚へ整理する
カスタムGPTの作り方で最も時間を使うべき工程は、画面操作ではなく設計です。「営業を助けるAI」のように広すぎる目的では、入力も出力も安定しません。「初回問い合わせを読み、返信案と確認事項を作るAI」のように、開始条件と終了条件が見える粒度にします。
実際の業務を一つ選び、現在の手順を人間の言葉で書き出してください。誰が、何を受け取り、何を確認し、どんな形で成果物を作り、誰が承認するのかを整理します。AIへ任せる部分と人が判断する部分を色分けするだけでも、Instructionsが作りやすくなります。
| 事前質問 | 良い回答例 | 曖昧な回答例 | 改善方法 |
|---|---|---|---|
| 誰の仕事か | 店舗の問い合わせ担当 | みんな | 主利用者を一人に絞る |
| 開始時の入力 | 問い合わせ本文と商品名 | いろいろな情報 | 必須項目を列挙 |
| 完成物 | 200字以内の返信案 | 良い文章 | 形式と長さを決める |
| 参照資料 | 最新版FAQと返品規程 | 社内資料全部 | 正本だけ選ぶ |
| 人の判断 | 返金可否と送信承認 | 全部AIに任せる | 責任境界を明示 |
| 成功条件 | 根拠を示し誤断定しない | 賢く答える | 採点可能な基準にする |
ChatGPTでGPTsを作る基本手順
対象の管理ワークスペースと権限を確認したら、Web版ChatGPTで「Explore GPTs」を開くか、公式のGPTs画面へ移動し、「Create」を選びます。作成方法には、会話しながら下書きを作る方法と、設定項目を直接入力する方法があります。初心者は会話形式でたたき台を作っても構いませんが、最終的には設定画面で各項目を確認してください。
- Web版ChatGPTへログインし、会社の対象ワークスペースを選びます。
- サイドバーから「Explore GPTs」を開きます。
- 「Create」が表示されることを確認して選択します。
- 目的と利用者を一文で説明し、たたき台を作ります。
- Name、Description、Conversation startersを設定します。
- Instructionsへ役割、手順、出力、境界、確認方法を書きます。
- 必要な場合だけKnowledgeへ確認済み資料を登録します。
- 必要なCapabilitiesを最小限で有効にします。
- Previewで通常例、例外、危険入力を試験します。
- 共有範囲を最小限にして作成し、運用後に改善します。
| 工程 | 入力するもの | 完了条件 | 戻るべき状態 |
|---|---|---|---|
| 権限確認 | プラン・ワークスペース | Createが使える | 管理者へ確認 |
| 目的設定 | 対象者・一業務 | 一文で説明できる | 用途を絞り直す |
| 基本情報 | 名前・説明・開始例 | 初見で用途が分かる | 専門語を減らす |
| 動作設定 | Instructions | 手順と境界が明確 | 例を追加 |
| 知識設定 | 確認済み資料 | 最新版だけ参照 | 不要資料を外す |
| 試験 | 正常・例外・危険例 | 合格基準を満たす | 指示を修正 |
名前・説明・会話のきっかけを設定する
Nameは検索結果、共有リンク、画面上部などで利用者が見る名称です。「営業AI」のような抽象名より、「初回問い合わせ返信アシスタント」のように仕事が分かる名前にします。Descriptionには、誰向けで何を支援し、どこまでの出力を返すかを短く書きます。
Conversation startersは、GPTsを開いた直後に表示する質問例です。説明文の飾りではなく、正しい入力方法を利用者へ教える入口として設計します。「何ができますか?」だけでなく、「次の問い合わせから返信案と確認事項を作ってください」のような実用例を複数用意します。
| 項目 | 弱い例 | 改善例 | 確認基準 |
|---|---|---|---|
| Name | 便利AI | 初回問い合わせ返信アシスタント | 仕事が一目で分かる |
| Description | 何でも答えます | 顧客文から返信案と要確認点を作成 | 対象・入力・出力が分かる |
| 開始例1 | こんにちは | この問い合わせの要点を整理して | 主要用途を示す |
| 開始例2 | 文章を作って | 丁寧な返信案を200字以内で作って | 出力条件が分かる |
| 開始例3 | 質問です | 返信前に確認すべき点を一覧にして | 安全な使い方を促す |
Instructionsへ仕事の手順と境界を書く
InstructionsはGPTsの行動を決める中心項目です。OpenAIは、複数段階の作業では明示的な手順を使い、長い禁止事項の羅列より肯定形で具体的に書き、必要なら良い例と悪い例を示すことを勧めています。見出しと箇条書きで優先順位を分けると、後から修正しやすくなります。
最低限、「役割」「対象者」「入力不足時の対応」「処理手順」「出力形式」「根拠の扱い」「禁止事項」「人へ戻す条件」を書きます。法律、税務、医療、人事、与信など高い責任を伴う判断は、GPTsに最終決定させず、専門家や責任者へ確認する条件を明示します。
| 指示の章 | 書く内容 | 問い合わせ返信の例 | 失敗防止 |
|---|---|---|---|
| 役割 | AIの担当範囲 | 返信案作成を支援 | 送信者にしない |
| 入力確認 | 不足時の質問 | 商品名・購入日を確認 | 推測で埋めない |
| 手順 | 処理の順番 | 要点→規程→案→確認点 | 工程を飛ばさない |
| 出力 | 見出し・長さ | 件名・本文・要確認 | 再利用しやすくする |
| 根拠 | 資料の優先順位 | 最新版返品規程を優先 | 資料名を示す |
| 境界 | 人へ戻す条件 | 返金断定は責任者確認 | 重大判断を自動化しない |
Knowledgeへ正しい資料だけを登録する
Knowledgeは、専用AIが回答時に参照する資料を登録する場所です。Instructionsが「どう振る舞うか」を決めるのに対し、Knowledgeは「何を根拠として使うか」を与えます。業務規則や口調をファイルへ隠すのではなく、動作ルールはInstructions、FAQや手順書など参照内容はKnowledgeへ分けます。
現行のOpenAI公式案内では、一つのGPTへ最大20ファイル、各ファイル最大512MBを添付できます。ただし、上限まで入れることが品質の向上を意味しません。古い版、重複、画像中心の複雑な資料を混在させると、どれを根拠にしたか分かりにくくなります。文書名、版番号、施行日、所有者をそろえ、テキスト中心の最新版だけを登録します。
| 資料 | 登録判断 | 準備方法 | 更新時の対応 |
|---|---|---|---|
| 最新版FAQ | 適する | 質問と回答を明確化 | 旧版と入れ替える |
| 業務手順書 | 適する | 見出し・番号を整理 | 施行日を記載 |
| 価格表 | 変動に注意 | 有効期間を明示 | 期限切れを削除 |
| 顧客名簿 | 原則避ける | 必要なら匿名化・承認 | 利用目的を限定 |
| 画像だけのPDF | 精度確認が必要 | 文字抽出版を用意 | Previewで照合 |
| 複数の旧版 | 不適切 | 正本を一つにする | 版管理台帳を更新 |
ファイル登録の操作と情報管理は、ChatGPTファイルアップロードの方法|PDF・資料を仕事に生かすと、ChatGPT情報漏洩の原因と対策|仕事で安全に使うための実践基本も確認してください。
Capabilitiesは必要なものだけ有効にする
作成画面では、利用環境に応じてWeb検索、画像生成、Canvas、Code Interpreter & Data Analysis、AppsなどのCapabilitiesを使えます。Actionsを使えば外部APIへ接続できますが、AppsとActionsは同じGPTで同時に使えません。初心者の最初の作り方では、指示と知識だけで目的を達成できるかを先に試します。
機能を増やすほど便利に見えますが、外部へのデータ送信、利用者の接続権限、誤操作、テスト項目も増えます。「あると便利」ではなく、「目的達成に必須か」で選びます。外部サービスへ情報を送る場合は、送信内容、承認画面、相手方の保存・利用方針を確認します。
| 機能 | 向く仕事 | 主な確認 | 初回設定 |
|---|---|---|---|
| Web検索 | 現行情報の調査 | 一次情報と日付 | 必要時だけ有効 |
| 画像生成 | 案や素材の作成 | 権利・公開前確認 | 目的がある場合 |
| Canvas | 長文・構造化編集 | 利用者の作業手順 | 文書業務で検討 |
| データ分析 | 表計算・グラフ | 数式と原データ照合 | 必要な場合 |
| Apps | 接続済みサービス利用 | 権限・送信範囲 | 最小権限 |
| Actions | 独自API連携 | 認証・プライバシー | 上級工程へ分離 |
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Previewで正常・例外・危険入力を試す
作成画面のPreviewは、専用AIを保存・共有する前の試験場所です。普段の依頼だけでなく、入力不足、矛盾、資料にない質問、個人情報、禁止された判断、長文、乱れた文章も試します。見た目の良い回答が一度出ただけでは合格にしません。
OpenAIも、機能を追加する前にInstructionsを絞り、例を加えることを勧めています。回答が不安定なときは、すぐ新しい機能へ頼らず、どの指示が曖昧か、資料が重複していないか、合格例と不合格例を示せるかを確認します。同じ試験を修正前後で実行すると改善を判断できます。
| 試験区分 | 入力例 | 期待する動作 | 不合格の例 |
|---|---|---|---|
| 正常 | 必要項目が揃った依頼 | 指定形式で回答 | 見出しや長さを無視 |
| 不足 | 商品名がない | 不足項目を質問 | 商品を推測 |
| 範囲外 | 契約の法的判断 | 専門家確認を案内 | 適法と断定 |
| 資料なし | 未掲載の価格 | 不明と明示 | 数字を創作 |
| 矛盾 | 二つの期限が混在 | 矛盾を指摘 | 片方を勝手に採用 |
| 機密 | パスワードを含む | 入力中止と削除を促す | そのまま処理 |
共有範囲は最小から始める
作成後は「Share」から、利用可能な共有レベルと権限を選びます。管理ワークスペースでは、特定の利用者・グループ、リンクを知るワークスペース利用者、ワークスペース全体、条件を満たす公開リンクやGPT Storeなどが表示される場合があります。ただし、管理者設定、役割、地域、GPTの構成によって選択肢は変わります。
権限には、会話だけできる「Can chat」、設定を閲覧・複製できる「Can view settings」、直接変更できる「Can edit」などがあります。内容を使ってもらうだけなら、設定を見せたり編集させたりする必要はありません。まず少人数の試験利用者へ限定し、入力例と禁止事項を案内してから範囲を広げます。
| 共有方法 | 対象 | 向く段階 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 招待者のみ | 指定利用者・グループ | 試験運用 | 担当変更を管理 |
| ワークスペース内リンク | リンクを知る社内利用者 | 限定展開 | 転送範囲を案内 |
| ワークスペース全体 | 組織内の対象者 | 正式運用 | 問い合わせ窓口を用意 |
| 公開リンク | リンクを持つ外部利用者 | 公開要件確認後 | 機密知識を入れない |
| GPT Store | 一般利用者 | 公開審査後 | 方針・プロフィール確認 |
| Can edit | 共同管理者 | 運用体制確立後 | 変更責任を決める |
公開GPTでActionsを使う場合は、有効なプライバシーポリシーURLが必要です。Appsを含む構成や方針審査により、公開共有が制限される場合もあります。公開できないときは抜け道を探さず、対象アカウント、管理者設定、Builder Profile、外部接続、ポリシーを順に確認します。
運用開始後は版管理と責任者を決める
カスタムGPTは一度作れば完成ではありません。料金、商品、規程、担当部署が変われば、KnowledgeとInstructionsも更新が必要です。編集内容は下書きとして保存され、既存GPTでは「Update」を選ぶと反映されます。Version historyを利用できる環境では過去版を確認・復元できますが、Actionsを含む古い版を戻すと認証の再設定が必要な場合があります。
運用台帳には、所有者、用途、共有範囲、知識ファイル、最終試験日、承認者、次回確認日を記録します。作成者が退職・異動しても放置されないよう、個人任せにせず組織の管理対象にします。利用者から誤回答報告を受ける窓口と、緊急時に共有を止める担当も必要です。
| 管理項目 | 記録例 | 更新のきっかけ | 責任者 |
|---|---|---|---|
| 所有者 | 顧客対応責任者 | 異動・退職 | 部門長 |
| 用途 | 初回返信案の作成 | 業務範囲変更 | 業務責任者 |
| Knowledge | FAQ第12版 | 規程改定 | 文書所有者 |
| 共有範囲 | CSグループ限定 | 利用部署追加 | 管理者 |
| 試験結果 | 12項目中12合格 | 設定更新 | 検証担当 |
| 次回見直し | 2026年10月1日 | 期限到来 | 所有者 |
そのまま使えるGPTs設計プロンプト3選
次の文面は、GPT Builderとの会話や、作成前の通常チャットで設計案を作るために使えます。出力をそのまま採用せず、実際の業務、社内規程、承認者に合わせて確認してください。専用AIの作り方を段階化し、設定漏れを見つける用途です。
実用プロンプト1:用途を一つに絞る
繰り返し業務から、最初に作る専用AIの用途を一つ選びたいです。 候補業務:[候補を列挙] 利用者:[担当者] 現在の作業時間:[時間] 扱う情報:[情報の種類] 各候補を、頻度、手順の明確さ、誤りの影響、情報リスク、人の確認しやすさで比較し、 最初の試作に向く一業務を提案してください。 最終判断や送信をAIへ任せる案は除外してください。
実用プロンプト2:Instructionsの下書きを作る
次の業務用GPTsに設定するInstructionsの下書きを作ってください。 用途:[一つの業務] 利用者:[対象者] 必須入力:[項目] 参照資料:[資料名] 出力形式:[見出し・長さ] 人が判断する事項:[事項] 「役割」「入力確認」「処理手順」「出力」「根拠」「禁止事項」「人へ戻す条件」の見出しで整理し、 資料にない事実を推測しないこと、不明点は確認質問にすることを含めてください。
実用プロンプト3:試験表を作る
以下のGPTsを公開前に試験します。 目的:[目的] Instructions:[指示文] Knowledge:[資料一覧] 正常入力3件、入力不足2件、矛盾入力2件、範囲外2件、機密情報1件の計10件について、 試験入力、期待する回答、合格条件、危険な不合格例を表にしてください。 回答内容は作らず、試験設計だけを出してください。
よくある失敗例10選
- 失敗例1:個人Plusなら新規作成できると思う:2026年9月時点の公式案内では、個人Free、Go、Plus、Proは新しいGPTsを作成・公開できません。
- 失敗例2:スマホでCreateを探し続ける:モバイルアプリはGPTsの利用に対応しますが、作成はWeb版で行います。
- 失敗例3:万能AIを一度に作る:営業、経理、採用を混ぜず、入力と完成物が決まる一業務へ絞ります。
- 失敗例4:Instructionsへ「いい感じに」とだけ書く:手順、出力、根拠、境界、確認質問を具体的にします。
- 失敗例5:Knowledgeへ社内資料を全部入れる:最新版の正本だけを選び、個人情報と機密情報の登録可否を確認します。
- 失敗例6:古い価格表と新しい価格表を混在させる:版番号と施行日を付け、旧版を外してから再試験します。
- 失敗例7:正常例を一度試して公開する:不足、矛盾、資料外、危険入力でも安全に止まるか確認します。
- 失敗例8:共有相手全員へ編集権限を渡す:利用だけならCan chatにし、編集者を限定します。
- 失敗例9:AppsやActionsを最初から追加する:送信範囲と権限が増えるため、指示と知識で安定させてから検討します。
- 失敗例10:公開後に見直さない:規程変更、誤回答、担当変更をきっかけに版と試験結果を更新します。
公開前チェックリスト
最後に、作成画面の見栄えだけでなく、利用条件、回答品質、情報管理、共有、運用体制を確認します。一項目でも責任者が分からない場合は、全社公開せず試験範囲へ戻してください。
| 確認分野 | チェック内容 | 合格条件 | 未達時の対応 |
|---|---|---|---|
| 利用条件 | 対象ワークスペースと権限 | 管理者が許可 | 作成を止めて確認 |
| 目的 | 一業務へ絞れているか | 一文で説明可能 | 機能を減らす |
| Instructions | 手順・出力・境界 | 曖昧語がない | 具体例を追加 |
| Knowledge | 版・機密性・重複 | 正本のみ | ファイルを整理 |
| 試験 | 正常・例外・危険例 | 基準を満たす | 修正して再試験 |
| 共有 | 対象と権限 | 必要最小限 | 範囲を狭める |
| 運用 | 所有者・窓口・見直し日 | 台帳へ記録 | 責任者を決める |
筆者の実務視点
専用AIの価値は、珍しい機能を作ることではなく、担当者の頭の中にある仕事の基準を、誰でも確認できる形へ整えることにあります。作成中に「入力項目が人によって違う」「正しい資料がどれか分からない」「最終承認者が曖昧」と判明するなら、それ自体が業務改善の成果です。
実務では、まず優秀な担当者一人の作業を観察し、判断を必要としない部分だけを専用AIへ移します。初回は10件程度の過去事例で試し、人間の完成版と比較します。時間が短くなっても、誤りの修正時間や確認負担が増えたなら成功ではありません。作業時間、修正回数、差し戻し、重大な誤りの四つを記録します。
また、作成者だけが使える状態から始め、次に同じ業務の担当者、最後に部署へ広げます。利用者が増えるほど入力のばらつきも増えるため、Conversation startersと入力例を整備します。カスタムGPTは設定ファイルではなく運用中の業務資産です。所有者、正本、共有範囲、試験履歴を管理して初めて、継続的な成果につながります。
FAQ
Q1. ChatGPTの無料版でGPTsを作れますか?
2026年9月時点では作れません。OpenAIの現行案内では、個人向けのFree、Go、Plus、Proで新しいGPTsの作成・公開は利用できません。既存の公開GPTsを使うことはできます。
Q2. ChatGPT PlusならカスタムGPTを新規作成できますか?
現在の個人Plusでは新規作成できません。過去には作成できた時期があるため、古い記事や動画と現行仕様を区別してください。対象のBusiness、Enterprise、Eduワークスペースでは管理者設定と権限次第です。
Q3. スマホアプリでGPTsを作れますか?
スマホアプリではGPTsを利用できますが、新規作成には対応していません。作成権限がある管理ワークスペースを選び、Web版ChatGPTからGPT Builderを開きます。
Q4. GPTsとカスタム指示は何が違いますか?
カスタム指示はChatGPTの会話全体へ共通の希望を伝える機能です。GPTsは特定用途の名前、説明、指示、知識、機能、共有設定を一つの専用AIとしてまとめます。個人利用の定型化ならカスタム指示やProjectsで代替できる場合があります。
Q5. Knowledgeには何を入れればよいですか?
FAQ、手順書、ガイドなど、回答の根拠にする確認済み資料を入れます。行動規則や口調はInstructionsへ書きます。旧版、重複、顧客名簿、認証情報などを安易に登録しないでください。
Q6. GPTを作った人は利用者の会話を読めますか?
OpenAIは、GPTのビルダーは利用者がそのGPTと行った個別会話を閲覧できないと案内しています。ただし、Appsや外部APIを使うGPTでは入力の関連部分が第三者へ送られる場合があるため、接続先を確認します。
Q7. GPTsを自社サイトへ埋め込めますか?
GPTsはChatGPT内で利用する仕組みであり、Webサイトへ埋め込む方法ではありません。自社サイトや製品へAIを組み込む場合は、開発者向けAPIを使う別の設計が必要です。
Q8. 公開後に設定を変更できますか?
権限があれば編集でき、変更は下書きとして保存されます。「Update」で利用中のGPTへ反映します。重要な変更後は同じ試験表で再確認し、共有相手へ変更内容を知らせてください。
まとめ:権限確認から始め、小さく作って試す
ChatGPTでGPTsを作る方法は、対象の管理ワークスペースと作成権限を確認し、一つの業務へ目的を絞り、基本情報、Instructions、Knowledge、必要なCapabilitiesを設定して、Previewで試験する流れです。現在、個人向けFree、Go、Plus、Proでは新規作成・公開ができないため、作成ボタンがないことを操作ミスと決めつけないでください。
作成できる環境でも、最初から万能化や全社公開を目指す必要はありません。指示と少量の正しい資料で小さく作り、正常・例外・危険入力を試し、共有範囲を限定して運用します。所有者、版、試験結果、見直し日まで管理すれば、GPTsは一時的な便利機能ではなく、再現可能な業務資産になります。
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参考情報
- OpenAI Help Center「Creating and editing GPTs」
- OpenAI Help Center「GPTs in ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Sharing and publishing GPTs」
- OpenAI Help Center「Troubleshooting GPTs」
- OpenAI Help Center「Managing GPT access in Enterprise and Edu workspaces」
- OpenAI「Usage policies」
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