ChatGPTのセキュリティ履歴とは?不審なログインの確認方法と読み方
ChatGPTの「セキュリティ履歴」は、ログインや認証設定の変更など、過去に起きたアカウントの出来事を確認するための機能です。現在のログイン状態を見る「アクティブセッション」とは役割が異なります。知らない地域名が一つ出たという理由だけで不正アクセスと断定せず、出来事の種類、時刻、端末、自分が行った操作を組み合わせて確認しましょう。
一方、自分が行っていないパスワードや認証設定の変更が見つかった場合は、詳しい分析を終えるまで放置するべきではありません。必要な記録を残しつつ、公式のアカウント保護手順を優先します。この記事では、2026年9月25日に発表されたセキュリティ履歴について、2026年10月28日時点の公式情報をもとに、記録の読み方と確認の順序を解説します。
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目次
- 1 セキュリティ履歴で見るのは「何が起きたか」
- 2 セキュリティ履歴の開き方と、表示されないときの考え方
- 3 履歴は「種類→時刻→自分の操作→端末・場所」の順で読む
- 4 アクティブセッションとの違い:過去の記録と現在の状態を混ぜない
- 5 想定例:仕事用アカウントの履歴を、三つの場面で読み分ける
- 6 記録は残す。ただし、秘密情報をAIや第三者へ渡さない
- 7 安全に使うための整理用プロンプト3つ
- 8 覚えのない重要な変更があれば、公式の保護対応を優先する
- 9 よくある読み間違いと、立て直す方法
- 10 仕事で使う人の運用:履歴確認と設定の見直しを分ける
- 11 筆者の実務視点
- 12 よくある質問
- 13 まとめ:履歴は断定の道具ではなく、確認を進める材料
- 14 参考情報
セキュリティ履歴で見るのは「何が起きたか」
OpenAIは2026年9月25日、セキュリティ履歴を発表しました。ログイン、ログアウト、MFAやパスキーなどの認証設定の変更を、時刻や端末などの情報と合わせて確認する機能です。公式には、一部の情報が概算になったり、表示されなかったりする場合があると説明されています。出典:ChatGPT release notes。
たとえば「昨日、仕事用PCでログインし直した」「先週、認証方法を変更した」という自分の行動と、画面の記録を照合する使い方が考えられます。設定項目をオンにする作業とは異なり、起きた出来事を振り返るための情報です。
ただし、履歴の一行から分かることには限界があります。ログインの記録があっても、その人がどの会話を読み、どのファイルを見たかまで、その一行だけで確定できるとは限りません。本記事では、記録に明示されている事実と、自分が推測したことを分けて扱います。
| 見たいこと | 主に確認する情報 | その情報だけでは決められないこと |
|---|---|---|
| 過去にどのような操作があったか | セキュリティ履歴の出来事と時刻 | 操作した人の身元や、その後の全行動 |
| 現在どのログイン状態が残っているか | アクティブセッション | 既に終了した過去のセッションすべて |
| 自分の操作と合うか | 履歴と、自分の端末利用・設定変更の記憶 | 記憶が曖昧な部分の確定 |
| 被害が発生したか | 記録、利用状況、公式サポートなどの確認 | 地域名や端末名だけによる被害の有無 |
この表は、画面を読む際の筆者の整理です。機能が表示されることを、アカウントの安全証明として扱わないことが重要です。記録は判断材料であり、すべての被害を検出する保証ではありません。
セキュリティ履歴の開き方と、表示されないときの考え方
公式の案内では、Web版ChatGPTで「Settings」から「Security and login」を開き、「Security history」を選びます。日本語の項目名や表示は環境によって異なる場合があるため、意味の対応する項目を確認してください。出典:Keeping your OpenAI account secure。
- 自分でChatGPTを開き、確認したいアカウントにログインしているかを見る。
- 設定からセキュリティとログインに関する項目を開く。
- セキュリティ履歴を選び、出来事の種類と時刻を確認する。
- 表示されている場合は、端末や場所の情報も合わせて読む。
- 覚えのない出来事があれば、後述の手順で自分の操作と照合する。
確認時に気をつけたいのは、届いたメールのボタンを反射的に押すのではなく、自分で公式サービスを開くことです。不安を感じているときほど、「今すぐ認証してください」といった文面に誘導されないよう、アクセス先を落ち着いて確かめます。
この機能について、確認した資料では全プラン・全地域の詳細な提供条件や、履歴の保存日数を確定できませんでした。本記事は「必ず全員に表示される」「過去何日分をすべて確認できる」とは案内しません。項目が見当たらないことだけで、不正な操作を受けたと判断する必要もありません。
まずはアカウントと利用画面を確認し、組織の管理下にある場合は管理者へ相談してください。表示がない理由を確かめるために、契約変更や認証設定の解除を試すことはおすすめしません。確認できない項目は、確認できないまま記録しておくほうが、根拠のない結論を作るより適切です。
履歴は「種類→時刻→自分の操作→端末・場所」の順で読む
知らない地名が目に入ると、そこだけで判断したくなるかもしれません。しかし、まず確認したいのは何の出来事かです。自分でログインした時刻に対応する記録なのか、認証方法が変更された記録なのかでは、次に取るべき行動が変わります。
私がおすすめするのは、次の順序です。これは公式が定める判定ルールではなく、初心者が情報を取り違えないための読み方です。自分で行っていない重要な変更がある場合は、この照合作業を長引かせず、アカウント保護を並行してください。
| 順序 | 読む内容 | 確認する問い | 避ける思い込み |
|---|---|---|---|
| 1 | 出来事の種類 | ログインか、ログアウトか、認証設定の変更か | どの記録も同じ危険度と考える |
| 2 | 時刻 | 表示日時はいつか。時刻の基準が分かるか | 基準の違う時刻をそのまま比較する |
| 3 | 自分の操作 | その頃に端末変更やログイン、設定変更をしたか | 覚えていないことを、直ちに他人の操作とする |
| 4 | 端末などの情報 | 利用しているブラウザーやアプリと整合するか | 見慣れない名称だけで身元を断定する |
| 5 | 場所などの情報 | ほかの情報と合わせて説明できるか | 表示場所が正確な所在地だと決めつける |
出来事の種類は、判断の入口になる
自分で行ったログインが記録されているなら、その行だけを見て異常とする必要はありません。一方、本人が行っていないパスワードや認証設定の変更は、アカウントへのアクセスに関わる重要な問題です。本人の操作か判断できないまま、単なる表示の違いとして処理しないでください。
名称を正確に読めない場合も、推測で意味を決めないことが大切です。画面に書かれた出来事の名称を、そのまま手元の記録へ残します。自分のメモでは「不正ログイン」と書き換えるのではなく、「自分の操作か未確認のログイン記録」としておくと、後から状況を整理しやすくなります。
時刻は、表示の基準と記憶を分ける
画面に時刻の基準が示されているなら、それも一緒に記録します。明記されていなければ、「日本時間のはず」と勝手に補わず、基準不明として扱ってください。別のメールや作業メモと照合するときも、日付だけではなく、その時刻がどの基準かを確認します。
自分の行動についても、「その頃は仕事をしていた」と「その時刻にChatGPTへログインした」は別の情報です。記憶だけで断定できなければ、そのまま未確認にします。曖昧な情報を埋めてきれいな時系列を作るより、確実な出来事だけを並べるほうが役立ちます。
場所は補助情報として扱う
公式が場所などの情報は概算や不完全な場合があると説明している以上、地名だけを不正アクセスの証拠にはできません。反対に、知っている地名が表示されたから安全だという保証にもなりません。端末や出来事の種類、自分の操作と合わせて確認します。
「この地域名ならこの人物だろう」と相手を推定することも避けましょう。履歴を見る目的は、誰かを特定して疑うことではなく、アカウントの状態を確認して必要な保護を行うことです。
アクティブセッションとの違い:過去の記録と現在の状態を混ぜない
アクティブセッションは、現在のログイン状態を見直すために使います。公式資料によると、既にログアウトしたセッションは表示対象ではなく、外部サービスのセッションや接続済みアプリなども同じ一覧で管理するものではありません。出典:Managing active sessions in ChatGPT。
そのため、履歴にログインがあり、現在の一覧には見当たらない場合も、直ちに記録の矛盾とは言えません。過去に存在した状態と、今残っている状態では対象が違います。この区別ができると、二つの画面で件数が違うというだけで慌てずに済みます。
| 比較する点 | セキュリティ履歴 | アクティブセッション |
|---|---|---|
| 主な問い | 過去に何が起きたか | 現在どのセッションがあるか |
| 確認の中心 | 出来事の種類と時系列 | 端末・アプリ等の現在のログイン状態 |
| 一覧にない場合 | 過去に何もなかった証明にはしない | 既に終了したセッションもあるため、過去の否定には使わない |
| 使い分け | 自分の操作や通知との照合 | 必要なログアウトの判断と実行 |
アクティブセッションの詳細は不完全な場合があり、一つのブラウザーの行が複数のOpenAI製品のセッションを表すこともあります。また、組織のSSOに関連づけられたアカウントでは、この機能が利用できない場合があります。履歴の提供条件と、このSSOに関する制限を同一視しないでください。
管理された職場のアカウントで一覧が出ないときは、個人用アカウントへ切り替えて問題を回避しようとするのではなく、管理者が確認できる範囲を相談します。自分に見えない情報があることと、安全確認が不要であることは別です。
想定例:仕事用アカウントの履歴を、三つの場面で読み分ける
ここでは、一人で事業を営む人が、仕事用に使っているChatGPTの履歴を確認する場面を考えます。以下は説明用の架空例であり、実際のユーザーの履歴、被害事例、管理画面を再現したものではありません。
場面1:作業した時刻に、見慣れない場所のログインがある
本人はその時間帯に、いつものPCからログインし直したことを覚えています。履歴の出来事はログインで、端末情報も大きく矛盾していません。しかし場所の表示だけが思っていたものと異なっています。
この場合、「知らない地域だから侵入された」と断定するのは早計です。まずは自分の操作と合う点、合わない点を分けて記録します。同時に、不審な設定変更など、ほかの重要な出来事がないかも確認します。場所の表示が概算になり得ることは考慮しますが、それだけで問題がないと保証するわけではありません。
場面2:自分が行っていない認証設定の変更がある
本人は最近、認証設定を変更していません。それにもかかわらず、変更を示す出来事があり、手元の記憶や業務メモとも整合しません。このときは、「たぶん自分が忘れただけ」と都合よく埋めないことが重要です。
表示された情報を必要最小限で手元に残し、公式のアカウント保護手順へ進みます。見慣れない地名の原因を調べ続けたり、AIに長い分析をさせたりして、保護対応を後回しにしないでください。自分の操作かどうか分からない状態そのものを、相談時に正確に伝えます。
場面3:以前のログインはあるが、今の一覧には出ない
過去の履歴に記録されている端末が、アクティブセッションには見当たりません。この場合は、過去と現在の画面を見ていることをまず確認します。既にログアウトしていれば、同じ一覧にならないことはあり得ます。
ただし、その違いだけから「不審なアクセスは完全に解決した」とは言えません。必要な保護操作が完了したか、追加の確認が残っているかを別に整理します。「現在の一覧にない」と「過去の操作に問題がない」は、違う結論です。
| 架空の状況 | 確認できること | まだ分からないこと | 次の行動 |
|---|---|---|---|
| 自分のログインと時刻が近いが、場所が違う | 時刻と行動には整合する部分がある | 場所の差の理由、本人の操作かの最終判断 | ほかの情報も照合し、不審な変更を確認 |
| 覚えのない認証設定変更 | 変更を示す記録がある | 誰が、何のために変更したか | 記録を残しつつ公式の保護対応へ |
| 過去の記録だけが残っている | 過去と現在で表示対象が違う | 過去の操作の正当性や被害の有無 | 出来事の確認と現在の保護を分ける |
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記録は残す。ただし、秘密情報をAIや第三者へ渡さない
気になる出来事があったときは、画面の情報を手元の安全な場所に記録しておくと、後で状況を説明しやすくなります。ただし、記録を残すことと、その記録を誰にでも共有することは別です。スクリーンショットをそのままチャットへ貼り付ける前に、含まれている情報を確認してください。
パスワード、ワンタイムコード、復旧用の情報、APIキー、認証用のQRコードなどを、一般のAI相談へ入力する必要はありません。IPアドレス、メールアドレス、正確な所在地、顧客名なども、本記事の整理用プロンプトでは不要です。これらを伏せても、「何の出来事か」「自分で行ったか」「どこが未確認か」は整理できます。
公式サポートへ問い合わせる場合には、公式窓口で求められる情報と提出方法を確認します。一般向けに匿名化したメモと、本人確認などに必要な情報は、用途を分けて扱ってください。
| 記録する項目 | 手元に残す内容の例 | AI相談用に変える場合 |
|---|---|---|
| 出来事 | 画面に表示された名称 | ログイン、認証設定変更などの一般的な分類 |
| 時刻 | 表示日時と、分かれば時刻の基準 | 出来事A・Bの前後関係や、同じ時間帯かどうか |
| 本人の操作 | 行った、行っていない、覚えていない | 同じ区分のまま、推測を足さない |
| 端末との関係 | 自分の端末と合うか、確認できないか | 「普段使う端末と整合」「未確認」など |
| 対応状況 | 実施した保護操作と確認待ち事項 | 秘密情報を除いた進捗だけ |
作業メモでは、「行った」と「行う予定」を混ぜないことも大切です。パスワード変更を案内されたことと、実際に変更を完了したことは別です。記録の目的は安心することだけでなく、何が残っているかを分かるようにすることです。
安全に使うための整理用プロンプト3つ
以下は、不審なアクセスをAIに判定させるためのプロンプトではありません。秘密情報を除いたメモから、確認事項や相談文を整理するための例です。アカウントの状態をAIが直接確認できない場合、入力した文章の外側にある事実は分かりません。重要な変更が疑われるときは、これらの依頼より保護対応を優先してください。
プロンプト1:事実と推測を分ける
次の匿名化したメモを、事実・自分の記憶・未確認事項に分けてください。
不正アクセスかどうかの判定はしないでください。
場所や端末情報だけから本人や侵入者を推定しないでください。
パスワード、コード、IPアドレス、メールアドレスの追加提出は求めないでください。
出来事A:ログインを示す記録がある。
本人の操作:同じ時間帯に自分でログインした記憶がある。
端末:普段使うものと整合するように見えるが、詳細は未確認。
場所:想定と異なる表示がある。
出力:確認できること/まだ判断できないこと/自分で照合する項目。
期待するのは「安全です」という結論ではなく、自分が知っていることの境界を整理する表です。AIが断定してきた場合は、その結論を採用せず、どの根拠で判断したのかを確認します。入力情報だけでは確定できない部分は、未確認のまま残してください。
プロンプト2:時系列の食い違いを見つける
次の出来事の前後関係を整理してください。
具体的な日時や個人情報は入力しません。
順序が分からない部分は、推測せず「順序未確認」としてください。
A:自分がログインし直した。
B:ログインを示す履歴を見つけた。Aと同じ時間帯か未確認。
C:現在のアクティブセッションを確認した。
D:認証設定の変更記録があるが、自分で行ったか未確認。
出力:確認済みの前後関係、照合に必要な質問、現在の状態と過去の出来事の違い。
設定を変更する指示や、不正アクセスの断定は不要です。
この依頼で作るのは、説明の順序です。記録のない時刻や、自分が覚えていない操作を補完するものではありません。特にDのような重要な変更がある場合は、整理の完成を待って対応を止めないでください。
プロンプト3:公式窓口へ相談する文章の下書きを作る
公式サポートへ相談する文章の下書きを作ってください。
次の情報だけを使い、未確認の内容を事実として書かないでください。
秘密情報、認証コード、復旧情報、IPアドレスの入力は求めないでください。
相談したいこと:自分の操作か確認できない認証設定の変更記録がある。
確認済みのこと:Web版のセキュリティ履歴で記録を見た。
未確認のこと:操作した人物、変更理由、影響範囲。
実施済みの保護対応:[自分が実際に完了した内容だけを記入]
出力は「相談の要点/確認した事実/実施済み対応/確認したいこと」の順。
アカウント識別情報など、公式窓口で別途確認する事項はプレースホルダーにしてください。
下書きを作っても、自動で送信する必要はありません。自分で読み、実施していない対策が「完了」と書かれていないかを確認してから、正規の窓口で利用します。AIが作る説明は、本人が確認した事実の代わりにはなりません。
覚えのない重要な変更があれば、公式の保護対応を優先する
OpenAIのアカウント保護ガイドは、不正アクセスが疑われる場合、パスワードを使用していて漏えい等が疑われるなら変更し、セッションからログアウトし、履歴を確認して公式サポートへ連絡する流れを案内しています。APIを利用している場合は、キーや利用状況の対応も必要です。本記事では、これらを全員に同じ設定操作として実行させるのではなく、使っている認証方法に応じて公式案内を確認することをすすめます。
「MFAをオンにしたから、以前のログインもすべて終了したはず」とは考えないでください。MFAの公式ヘルプは、有効化だけでは既存のセッションからログアウトされないと明記しています。出典:Managing multi-factor authentication (MFA)。
また、Google・Microsoft・Apple経由で登録した場合など、OpenAIのパスワードを持っていないことがあります。「パスワードを忘れた」画面へ進めば、どの認証方法でも同じように対応できるわけではありません。出典:Resetting or Changing Your ChatGPT Password。
アクティブセッションの一括ログアウトは、他のセッションへの反映に最大30分かかる場合があると公式に案内されています。この時間を、問題そのものが解決するまでの期限や、情報漏えいがなかった証明として使わないでください。操作の反映と、出来事の調査は別です。
会社の管理アカウントなら、所属組織の手順も優先します。自分の判断だけで認証方法を外したり、管理者の制御を避けたりすると、確認がさらに難しくなるおそれがあります。誰が操作し、どの保護が完了し、何をサポートへ確認するかを分けて進めます。
よくある読み間違いと、立て直す方法
履歴の確認で起こりやすい失敗は、情報が足りないところへ、安心できる説明や怖い説明を勝手に入れてしまうことです。「おそらく自分」「絶対に他人」のどちらも、根拠がなければ推測です。記録を読む段階では、確実なことと不明なことを区別しましょう。
| 読み間違い | 起こる問題 | 立て直し方 |
|---|---|---|
| 知らない地名だから乗っ取りだ | 概算情報を本人特定の証拠として扱ってしまう | 出来事・時刻・自分の操作も照合する |
| 知っている端末だから安全だ | ほかの不審な変更を見逃しかねない | 端末だけでなく変更内容も確認する |
| 一覧が空なので過去も問題ない | 表示対象の違いや取得できない情報を無視する | 現在と過去、確認済みと未確認を分ける |
| AIが安全と言ったので終了 | 限られた入力からの判断を公式確認と混同する | AIは整理までにし、必要な公式対応を残す |
| 証拠をまとめてから保護する | 重要な変更への対応が遅れる | 必要最小限を記録し、保護を並行する |
| 設定を案内されたので完了扱い | 実際には操作していない対策が残る | 実施日時や結果を、自分で確認して記録する |
逆に、記録のすべてを調べ尽くせないからといって、何もできないわけではありません。公式手順に沿って保護を進めながら、分からない部分をサポートへ相談できます。安全確認は、完全な説明ができるまで待つ作業ではありません。
仕事で使う人の運用:履歴確認と設定の見直しを分ける
セキュリティ履歴を毎回眺めるだけでは、何を確認したかが曖昧になることがあります。私は、端末を変えたときや認証設定を自分で変更したときに、その行動を簡単に記録しておく方法をおすすめします。後から見慣れない記録があっても、自分の変更と比較する材料になります。
記録は、細かな行動日誌である必要はありません。「仕事用ブラウザーでログインし直した」「自分で認証方法を変更した」といった、後から照合に役立つ内容に絞ります。認証コードや秘密情報を作業メモへ残さないことも重要です。
日常的に見直す設定全体については、別記事のChatGPTセキュリティ設定|仕事で安全に使うための7項目で整理しています。本記事の履歴確認は、その設定一覧をもう一度行うものではなく、「過去の出来事をどう読むか」を補う位置づけです。
| 担当すること | 一人事業の場合 | 組織で使う場合 |
|---|---|---|
| 本人の操作の照合 | 自分の利用端末と変更メモを確認する | 本人が自分の操作を整理する |
| 管理上の確認 | 利用中の認証方法と公式案内を確認する | 管理者へ必要な範囲を相談する |
| 保護操作 | 公式手順に従い、実施済みを記録する | 組織の手順と権限に従う |
| 不明点の調査 | 公式サポートへ事実を伝える | 本人・管理者・サポートの役割を分ける |
複数人で仕事をしていても、他人のパスワードや認証コードを集めて確認する方法は避けてください。本人が確認すること、管理者が権限の範囲で確認すること、サービス提供者へ相談することを分けるほうが、情報を余計に広げずに済みます。
筆者の実務視点
私がセキュリティ履歴で最も大切だと考えるのは、不審な表示を見たときに「すぐ断定しないこと」と「必要な対応を遅らせないこと」を両立することです。地名だけで侵入者を推定する必要はありませんが、身に覚えのない認証設定変更を放置する理由にもなりません。
そのため、確認の順序は見た目の違和感ではなく、出来事の内容を起点にすることをおすすめします。ログイン、ログアウト、認証の変更を分ければ、何を本人の記憶と照合し、何を公式窓口へ確認すべきかを整理しやすくなります。不明点を無理に埋めないことが、結果的に説明の正確さにつながります。
初心者の方が陥りやすいのは、AIへ画面をすべて渡せば、安全かどうかを判断してもらえると思うことです。AIはメモの整理には役立ちますが、限られた画面情報から、侵入の有無や被害範囲を確定する立場にはありません。秘密情報を入力せず、確認項目の整理に使う範囲へ留めてください。
一人会社なら、特別な管理表を増やすより、端末変更や認証変更の事実を短く残すところからで十分です。気になる履歴があったときは、確認済み・未確認・対応済みの三つに分けます。大量の記録を集めることより、次に何を確認するかが分かる状態を優先します。
組織管理のアカウントや、重要な情報を扱う業務では、本人だけで完結できない場合があります。そのときは管理者や公式サポートの確認を組み込みます。本人の操作の整理は自分で行い、権限や調査能力が必要な確認は適切な担当者へ渡す。この役割分担が、安心してAIを仕事に使い続けるための土台になると考えています。
よくある質問
セキュリティ履歴は新しい機能ですか?
公式リリースノートでは2026年9月25日に発表されています。本記事は10月28日時点の解説であり、10月28日に新しく発表された機能という意味ではありません。
履歴の場所が自分の住んでいる地域と違います。不正アクセスですか?
場所だけでは判断できません。表示が概算になる場合があるため、出来事の種類、時刻、端末、自分の操作を合わせて確認します。ほかに覚えのない重要な変更があるなら、場所の理由の調査より保護対応を優先してください。
履歴を見れば、誰が会話を読んだか分かりますか?
ログインなどの記録を、そのまま会話の閲覧者や閲覧範囲を証明する情報とは扱えません。記録にない内容を推測で補わず、必要な調査は公式窓口へ相談してください。
履歴は何日分保存されていますか?
今回確認した公式資料から、固定の保存日数は確定できませんでした。画面に表示された範囲を超えて、何日前まで必ず確認できるとは案内しません。
アクティブセッションから消えたら、対応は終わりですか?
現在の一覧の変化と、過去の出来事の確認は別です。必要な保護操作が完了したか、未確認の変更が残っていないかを確認してください。一覧から消えたことだけで、過去の被害がなかったとは言えません。
スクリーンショットをChatGPTに見せてもよいですか?
まず含まれる情報を確認してください。本記事の用途では、秘密情報を除いた一般的な出来事のメモで十分です。認証コードや復旧情報などを貼らず、公式窓口への提出が必要なものと一般のAI相談を分けます。
無料プランでも同じ画面を見られますか?
確認した履歴の説明では、詳細なプラン別提供一覧を確定できませんでした。実際の設定画面と公式案内で確認してください。表示されない理由を、プランだけに決めつけないようにしましょう。
まとめ:履歴は断定の道具ではなく、確認を進める材料
ChatGPTのセキュリティ履歴は、過去に起きた出来事を自分の操作と照合するために役立ちます。現在のログイン状態を見るアクティブセッションとは分けて読み、表示場所や端末名だけで安全・危険を決めないことが大切です。
覚えのない重要な変更があるなら、記録を残しつつ公式の保護手順へ進みましょう。AIには秘密情報を渡さず、確認事項や相談文の整理を任せる。分からないことを分からないまま明示して、必要な担当者へ確認する。その姿勢が、仕事でChatGPTを使い続けるうえで役に立ちます。
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