ChatGPTにファイルをアップロードする方法!簡単な手順を解説
「ChatGPTへPDFやExcelを読み込ませたいが、どこからアップロードすればよいのか」「無料版ではファイルを使えないのか」と迷っていないでしょうか。
結論から申し上げると、ChatGPTのファイルアップロードはPlusだけの機能ではありません。無料プランを含む対象環境で利用でき、入力欄付近の追加ボタンからファイルを選び、続けて目的と出力形式を指示すれば使えます。
ただし、利用できる回数や処理量、対応機能は、プラン、ファイルの種類、端末、地域、段階的な提供、組織の管理設定などによって変わります。また、ファイルを添付しただけでは、何をしてほしいのかChatGPTへ正確に伝わりません。
この記事では、ChatGPTへファイルをアップロードする手順、無料版と有料版の考え方、対応ファイルの選び方、PDFや表計算データの活用法、読み込めない場合の対処、情報管理の注意点まで、初心者向けに詳しく解説します。
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ファイルアップロードはPlus限定ではない
旧来のChatGPTでは、ファイルを読み込んで分析する機能が有料プランや一部の機能へ限られていた時期がありました。そのため、「無料版ではファイルをアップロードできない」「Plusへ登録して、GPT-4とCode Interpreterを有効にする必要がある」という説明が広く残っています。
現在は、この説明をそのまま使えません。ファイルの添付は無料プランを含む対象環境で利用でき、以前のように設定画面でCode Interpreterを有効にしてから使う手順も基本的には不要です。チャットの入力欄にある追加ボタンからファイルを選び、そのまま依頼します。
| 旧来の説明 | 現在の考え方 |
|---|---|
| ファイル添付はPlus限定 | 無料プランを含む対象環境で利用できる |
| GPT-4への切り替えが必須 | 現在利用できるモデルと機能で処理する |
| Beta featuresで有効化する | 通常は入力欄の追加ボタンから直接添付する |
| Code Interpreterという名称だけで探す | ファイル分析、データ分析、成果物作成として利用する |
| 有料なら常に無制限 | プランや処理内容に応じた利用枠がある |
無料版で添付ボタンが表示されない場合も、直ちに「無料だから使えない」とは限りません。アプリが古い、管理者により機能が制限されている、利用枠に達している、現在選択中の画面や機能では添付できない、といった原因も考えられます。
また、利用上限を固定の数字だけで覚えるのは避けましょう。ファイルの大きさ、ページ数、内容の複雑さ、会話履歴、同時に使うツールなどによって処理負荷は変わります。実際に表示される案内と、ご自身のプラン画面を優先してください。
ChatGPTへファイルを渡すとできること
ファイルアップロードの価値は、単に文書を短く要約することだけではありません。手元の資料を会話の前提として渡せるため、内容に沿った比較、抽出、整理、計算、改善案の作成まで依頼できます。
- 長いPDFから要点、結論、注意事項を抽出する
- 複数の資料を比較し、共通点と相違点を表にする
- ExcelやCSVの欠損、重複、外れ値、傾向を調べる
- アンケート結果を分類し、頻出意見をまとめる
- Word原稿の誤字、論理の飛躍、重複表現を確認する
- プレゼン資料の構成を評価し、改善案を作る
- 画像内の文字や表について質問する
- 元資料をもとに、新しい文書、表、スライド案を作る
重要なのは、ChatGPTがファイルを読めることと、正しい結論を保証できることは別だという点です。数字、固有名詞、契約条件、法令、医療・金融情報などは、回答だけを信じず、元ファイルの該当箇所へ戻って確認する必要があります。
対応するファイルの種類と向いている用途
OpenAIの公式案内では、文書、プレゼンテーション、スプレッドシート、PDF、画像、データ書き出しなどを添付して利用できると説明されています。代表的な形式と向いている使い方は次のとおりです。
| 分類 | 代表例 | 向いている依頼 | 事前確認 |
|---|---|---|---|
| 報告書、マニュアル、論文 | 要約、論点抽出、比較、質問 | 文字を選択できるか、画像だけではないか | |
| 文書 | Word、テキスト、Markdown | 校正、構成改善、表現統一、再編集 | 変更履歴や非表示情報が残っていないか |
| 表計算 | Excel、CSV | 集計、分析、グラフ案、データ確認 | 見出し、単位、日付形式が明確か |
| プレゼン | PowerPoint | 流れの評価、要点抽出、説明文作成 | 図だけのページにも説明があるか |
| 画像 | JPEG、PNGなど | 内容説明、文字の確認、改善案 | 小さい文字が判読できる解像度か |
| データ書き出し | 各サービスから出力した表や記録 | 分類、傾向把握、再整理 | 列の意味と取得条件を説明できるか |
表内の拡張子は一般的な例です。利用できる形式は、現在のChatGPT、選択している機能、プラン、端末によって異なる場合があります。アップロード画面に表示される対応形式を確認してください。
特殊な業務ソフト専用のファイルは、そのままでは内容を読み取れない場合があります。そのときは、元ソフトからPDF、CSV、一般的な文書形式などへ書き出してから添付します。ただし、変換によって数式、注釈、レイアウト、メタデータが失われる可能性があるため、変換後のファイルを開いて確認しましょう。
アップロード前にファイルを整える
分析精度は、プロンプトだけでなく、渡すファイルの状態に大きく左右されます。読みにくい資料をそのまま添付しても、ChatGPTが不足情報を正確に補えるわけではありません。次の準備を行うと、誤読と手戻りを減らせます。
目的に不要なページや列を減らす
100ページの資料から1ページだけ確認したい場合は、対象ページを示すか、必要部分だけに分けます。表計算では、用途のない列、空白行、装飾用の結合セルを減らすと、データの構造を認識しやすくなります。
見出しと単位を明確にする
「数値1」「数値2」のような列名では、売上なのか件数なのか判断できません。「月間売上・円」「問い合わせ件数・件」「回答日・日本時間」のように、意味と単位を入れます。略語には説明を付けてください。
画像だけのPDFは文字認識を確認する
紙をスキャンしたPDFは、見た目では文章があっても、内部には画像しか入っていないことがあります。文字を選択できない場合は、OCRで文字認識してから保存するか、「読み取れない箇所を推測せず示す」と指示します。
ファイル名で内容を区別する
「資料1」「最新版」「最終版2」では、複数ファイルを比較するときに取り違えやすくなります。「2026年上期_売上実績」「商品A_旧規約」「商品A_新規約」のように、期間、対象、版を含めてください。
機密情報を削除または置き換える
氏名、住所、電話番号、口座情報、顧客番号、未公開価格、認証情報など、目的に不要な情報は削除します。分析に人物の区別だけが必要なら、実名を顧客A、顧客Bのような識別子へ置き換えます。
ChatGPTへファイルをアップロードする手順
画面の名称やボタンの形は、ウェブ版、スマートフォンアプリ、デスクトップアプリによって多少異なります。しかし、基本の流れは同じです。
手順1.新しいチャットを開く
ChatGPTへログインし、新しいチャットを開きます。既存の会話へ添付することもできますが、以前の指示や資料が今回の分析へ影響しそうな場合は、新しい会話から始めたほうが管理しやすくなります。
手順2.入力欄付近の追加ボタンを選ぶ
メッセージ入力欄の近くにある「+」、クリップ、追加メニューなどを選択します。表示名は端末や更新状況により異なることがあります。ファイルの追加、写真、コンピューターからアップロードなど、目的に合う項目を選びます。
手順3.ファイルを選択する
端末に保存したファイルを選びます。利用環境によっては、対応するクラウドサービスやプロジェクトから資料を参照できる場合もあります。外部サービスを使う場合は、どのアカウントへ接続しているか、ChatGPTへどの権限を許可しているかを確認してください。
手順4.添付完了を確認する
入力欄にファイル名やプレビューが表示されてから送信します。添付処理の途中で送信したり、別のファイルを選んだりしないよう注意してください。複数ファイルを使う場合は、必要な資料がすべて表示されているか確認します。
手順5.目的と出力形式を指示する
「これを見て」だけではなく、対象、目的、確認範囲、出力形式、推測してよい範囲を伝えます。たとえば、「添付PDFの第2章を、初めて読む経営者向けに300字で要約し、重要な数値はページ番号付きで表にしてください。読み取れない箇所は推測せず、不明と記載してください」と指示します。
手順6.根拠を元ファイルで確認する
回答を受け取ったら、重要な事実、数値、日付、条件を原文と照合します。ページ番号やセル位置を示してもらうと確認しやすくなりますが、ChatGPTが示した位置そのものが正しいかも確認してください。
アップロード後の指示で必ず伝える5項目
ファイル分析で期待した回答が出ない原因の多くは、資料不足ではなく、完成条件が伝わっていないことです。次の5項目を一度に伝えると、回答を実務へ使いやすくなります。
- 対象:どのファイル、ページ、シート、列を見るのか
- 目的:要約、比較、校正、分析、意思決定のどれか
- 読者:経営者、顧客、初心者、担当者など誰が使うのか
- 出力:表、箇条書き、文章、グラフ案など何を作るのか
- 検証:不明点、推測、根拠の示し方をどう扱うのか
特に「資料に書かれていないことを補ってよいか」を明確にしてください。添付資料だけから回答してほしい場合は、「外部知識で補わず、資料に記載がない内容は『記載なし』と答える」と指定します。一般知識も使って改善案を出してほしい場合は、資料に基づく事実と提案を分けてもらいます。
PDFを要約・比較するときの使い方
PDFは、報告書、論文、規約、説明書、提案書などで使われます。最初から「全文を詳しくまとめて」と頼むと、重要度の判断が曖昧になり、一般的な要約になりやすいため、段階を分けて進めます。
最初に文書の構造を確認する
まず、文書の目的、章立て、対象読者、発行日、作成主体を整理させます。この段階で、ページが欠けていないか、文字を読み取れていない部分がないかも確認します。
次に必要な範囲だけ詳しく読む
全体像を確認したら、「第3章の費用条件」「旧版と変わった部分」「導入時の禁止事項」など、必要な論点へ絞ります。重要な箇所は、ページ番号、見出し、短い要旨をセットで出力させると原文確認が容易です。
事実と解釈を分ける
規約や調査資料では、「原文に書かれている事実」「ChatGPTによる解釈」「実務上の提案」を別欄にします。解釈を原文の記載だと誤認する事故を防げます。
PDFの扱いをさらに詳しく知りたい方は、ChatGPTにPDFを読み込ませる方法と要約・分析のコツもあわせてご覧ください。
Excel・CSVを分析するときの使い方
表計算ファイルでは、最初に計算を依頼するのではなく、データの状態を点検します。列名、行数、欠損、重複、日付の形式、単位、文字化け、極端な値を確認してから集計へ進むと、誤った前提で分析する危険を減らせます。
データ辞書を一緒に渡す
列名だけでは意味が分からない場合は、各列の定義を書いた小さな説明表を用意します。たとえば「売上」は税込か税別か、「顧客数」は新規だけか既存を含むか、「日付」は申込日か入金日かを明記します。
集計条件を明確にする
「売上を分析して」ではなく、「商品別の月次売上と前年同月比を集計し、返品額は除外する」のように指定します。除外条件、期間、端数処理、欠損値の扱いを伝えることが大切です。
グラフは目的から選ぶ
時系列の変化なら折れ線、項目間の比較なら棒、構成比なら積み上げなど、知りたい関係に合うグラフを選びます。派手さではなく、意思決定に必要な差が読み取れるかを基準にしてください。
重要な計算は再計算する
売上、利益率、税額、評価指標など、判断へ直結する計算は、元の表計算ソフトや検証済みの式で再計算します。ChatGPTには、計算式、除外した行、使用した列、丸め方も説明させると確認しやすくなります。
Word・PowerPoint・画像を使う方法
Word原稿は確認基準を指定する
文章を添削するときは、誤字だけなのか、構成、論理、読みやすさ、表記統一まで確認するのかを決めます。「意味を変えない」「固有名詞は変更しない」「変更前後と理由を表にする」と指定すると、修正箇所を追いやすくなります。
PowerPointはスライドごとの役割を確認する
プレゼン資料では、文字量だけでなく、導入、問題提起、根拠、提案、行動喚起の流れを確認します。画像や図表の細部を完全に理解できない場合もあるため、重要な図には説明文や元データを添えてください。
画像は判読条件を整える
画像内の小さな文字、傾いた書類、反射した画面は読み取りにくくなります。対象部分を切り抜き、正面から撮り、十分な解像度を確保します。画像だけを根拠に人物、病気、法的状態などを断定させないことも重要です。
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長文を貼り付けると添付ファイルになる場合がある
現在のChatGPTでは、1万文字を超える長い文章を入力欄へ貼り付けると、その文章が添付ファイルとして扱われる場合があります。この仕組みは、長い貼り付けによって会話画面が埋まり、読みにくくなるのを防ぐためのものです。
これはエラーではありません。貼り付けた内容をChatGPTが参照できる状態であれば、そのまま「添付した文章を見出しごとに要約してください」などと指示できます。ただし、コードや短い文脈を行単位で見ながら相談したい場合は、必要な部分だけを貼るほうが適しています。
長文を扱うときは、一度にすべてを渡すことが常に最善とは限りません。目的に必要な章を分ける、先に全体構造を確認する、重要部分だけ深掘りするという順序にすると、見落としを減らせます。
ファイルをアップロードできない原因と対処法
添付に失敗した場合は、同じ操作を何度も繰り返す前に、原因を切り分けます。次の順で確認すると、問題を特定しやすくなります。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 追加ボタンがない | 画面、プラン、提供状況、管理設定、アプリの版 | 新しいチャット、更新、別の対応端末、管理者設定を確認する |
| 形式エラーが出る | 未対応形式、特殊な圧縮、破損 | 一般的なPDF、文書、表計算形式へ書き出す |
| 容量エラーが出る | ファイルが大きい、処理量が多い | 不要ページや画像を減らし、目的別に分割する |
| 内容を読めない | スキャン画像、低解像度、文字化け、パスワード | OCR、再保存、文字コード変更、保護解除を検討する |
| 途中で止まる | 通信、利用枠、一時的な障害 | 接続と利用表示を確認し、時間を置いて再試行する |
| 別の内容として認識される | 複数ファイルの混同、曖昧なファイル名 | 名称を変更し、対象ファイルを指示文で明記する |
| 表の数値がずれる | 結合セル、複数表、単位不明、計算列 | 表を単純化し、列定義と集計条件を渡す |
ファイルを分割するときの注意
大きな資料を分割する場合は、「全3ファイルの1」「全3ファイルの2」のように順序を明示します。各ファイルの関係を説明し、すべての添付が完了するまで回答を開始しないよう指示すると、途中の資料だけで結論を出すことを防げます。
パスワードや暗号化を確認する
パスワード保護されたPDFや編集制限のある文書は、内容を処理できないことがあります。利用権限があることを確認したうえで、安全な場所に複製し、必要に応じて保護を解除してから添付します。パスワードそのものをチャットへ書き込むことは避けてください。
障害と個別ファイルの問題を分ける
小さなテスト用ファイルは添付できるのに特定の資料だけ失敗するなら、形式、容量、破損の可能性があります。どのファイルも失敗するなら、利用枠、アプリ、通信、サービス状態を確認します。原因を分けるため、機密情報を含まない小さなファイルで試してください。
機密情報と個人情報を守る方法
ファイルをアップロードできるからといって、社内資料や顧客情報を無条件で渡してよいわけではありません。ChatGPT側の設定だけでなく、利用プラン、組織の契約、社内規程、接続先サービス、保存先、共有範囲を確認する必要があります。
入力してよい情報を先に決める
公開情報、社内限定、機密、極秘などの区分ごとに、ChatGPTへ入力できる範囲を決めます。担当者の判断だけに任せず、禁止情報と承認が必要な情報を文章で定めてください。
目的に不要な情報を削る
文章の構成だけを確認するなら、顧客名や金額の実値は不要かもしれません。必要最小限の情報に減らし、実名を記号へ置き換え、分析後に人が元データと照合する方法を取ります。
接続サービスの権限も確認する
クラウドストレージなどから資料を参照する場合、ChatGPTだけでなく接続先の権限が関係します。閲覧だけでよいのに広い権限を与えていないか、個人用と業務用のアカウントを取り違えていないか、共有ファイルへ意図しないアクセスがないかを確認してください。
回答の保存と共有を管理する
入力ファイルを削除しても、生成した要約や表に機密情報が残ることがあります。ダウンロードした成果物、共有リンク、会話、画面のスクリーンショットも管理対象です。作業が終わった後まで含めて運用を設計しましょう。
ファイル分析で使える実践プロンプト3選
次のプロンプトは、角括弧の中をご自身の目的に置き換えて使用してください。重要な判断では、必ず元ファイルと照合します。
プロンプト1.PDFを根拠付きで要約する
添付したPDFを分析してください。 目的:[例:経営会議で5分以内に説明する] 対象範囲:[例:全文/第2章から第4章] 読者:[例:この分野を初めて知る経営者] 次の順で回答してください。 1.文書の目的と結論 2.重要事項を5点 3.重要な数値・日付・条件の一覧 4.意思決定前に確認すべき不明点 各項目に該当ページを付けてください。 資料にない内容は推測せず「記載なし」としてください。 資料の事実と、あなたの解釈を明確に分けてください。
プロンプト2.Excel・CSVを点検して分析する
添付した表計算ファイルを分析してください。 分析目的:[例:商品別の売上低下要因を見つける] 対象期間:[期間] 除外条件:[例:キャンセル行とテストデータを除外] 列の定義:[必要な説明] いきなり結論を出さず、次の順で進めてください。 1.シート名、列名、行数の確認 2.欠損、重複、形式の不一致、外れ値の候補 3.分析に使う列と計算方法 4.主要な集計結果 5.結果から言えることと言えないこと 6.適したグラフ案 使用した条件と計算式を示し、不明な列は確認を求めてください。
プロンプト3.複数ファイルを比較する
添付した複数のファイルを比較してください。 ファイルの役割: ・[ファイル名A]:[旧版/競合A/前年資料など] ・[ファイル名B]:[新版/自社/今年資料など] 比較目的:[目的] 比較項目:[価格、対象者、条件、機能、注意事項など] 次の形式で回答してください。 1.各ファイルの概要 2.比較表 3.共通点 4.重要な相違点 5.実務へ影響する変更 6.資料だけでは判断できない点 相違点ごとに根拠となるファイル名とページまたは該当箇所を示してください。 表記の違いだけを内容の違いとして数えないでください。
ファイルアップロードでよくある失敗10選
- ファイルを添付しただけで送る:目的と完成形がないため、一般的な要約になりやすくなります。
- 対象範囲を指定しない:必要のないページまで処理し、重要な論点が薄まります。
- 複数ファイルの役割を書かない:旧版と新版、実績と計画などを取り違える原因になります。
- 画像だけのPDFを完全に読めると思う:文字認識の失敗や表の崩れを見落とします。
- 列の意味を説明せず表計算を渡す:売上、利益、件数、期間の解釈を誤る可能性があります。
- 回答の数字を再確認しない:集計条件や読み取り違いに気づかないまま判断へ使ってしまいます。
- 機密情報を無加工で添付する:目的に不要な個人情報や認証情報まで扱う危険があります。
- 一度に大きすぎる仕事を頼む:確認点が増え、どこで誤りが起きたか追えなくなります。
- 固定された利用上限を思い込む:現在のプラン、画面、処理内容による違いを見落とします。
- ChatGPTの解釈を原文だと思う:要約や提案と、ファイルに記載された事実を混同します。
最も効果的な改善は、ファイルを小さくすることだけではありません。目的を一つに絞り、根拠を示させ、人が確認する箇所を先に決めることです。これにより、速さと正確さの両方を高められます。
筆者の実務視点
実務でファイルを扱う際に重要なのは、「ChatGPTへ全部読ませること」ではなく、「人が短時間で正しく判断できる状態を作ること」です。大量の資料を一度に要約させても、結論の根拠を探し直すなら、作業時間は十分に減りません。
私は、ファイル分析を「受付」「構造確認」「抽出」「検証」「成果物化」の5段階に分ける方法をおすすめします。最初にファイル名と役割を確認し、次に章、列、ページの構造を把握します。その後、必要な情報だけを抽出し、元資料と照合してから、会議資料や記事などの成果物へ変換します。
この順序なら、ChatGPTがどの段階で誤ったかを追跡できます。反対に、添付直後に「この資料から完璧な提案書を作って」と頼むと、読み取り、解釈、判断、文章化が混ざり、誤りの原因を特定しにくくなります。
特に売上表や顧客資料では、AIに見せる前のデータ整備が成果を左右します。列の定義が曖昧、重複行がある、担当者ごとに入力形式が違うという問題は、高性能なモデルへ変えても自動的には解決しません。まず元データを整え、次にAIへ明確な計算条件を渡してください。
また、ファイル分析の成功を「きれいな回答が出たか」だけで評価してはいけません。確認時間が減ったか、見落としが減ったか、意思決定が速くなったか、同じ作業を再現できるかを測ります。効果が確認できた手順は、プロンプト、ファイル名、確認表まで含めて業務の型にすると、担当者が変わっても活用できます。
よくある質問
Q1.無料版でもファイルをアップロードできますか?
はい。ファイルアップロードはPlusだけに限定された機能ではなく、無料プランを含む対象環境で利用できます。ただし、利用量、対応機能、選べるモデルなどはプランや提供状況により異なります。ご自身の画面に表示される添付ボタンと利用案内を確認してください。
Q2.アップロードにはGPT-4やCode Interpreterの設定が必要ですか?
旧記事で案内されていた、GPT-4へ切り替え、Beta featuresからCode Interpreterを有効にする手順は、現在の一般的な操作ではありません。入力欄付近の追加ボタンからファイルを選び、現在利用できるモデルと機能で処理します。
Q3.どのファイル形式を使えますか?
文書、プレゼンテーション、スプレッドシート、PDF、画像、データ書き出しなどを利用できます。具体的な拡張子や処理可否は環境によって変わる場合があるため、アップロード画面の表示を確認してください。特殊形式はPDFやCSVなどへ書き出すと扱いやすくなります。
Q4.PDFを添付したのに内容を読めないのはなぜですか?
紙をスキャンしただけで文字情報がない、画像が不鮮明、文書が暗号化されている、特殊なフォントで文字化けしているなどの原因が考えられます。OCRを行い、文字を選択できるPDFへ変換し、読み取れない箇所を推測しないよう指示してください。
Q5.一度に複数のファイルを比較できますか?
対応する環境と利用枠の範囲内で、複数の資料を使った比較を依頼できます。ファイル数だけを増やすのではなく、各ファイルの役割、比較項目、優先順位を説明してください。大きな資料は段階的に処理したほうが確認しやすくなります。
Q6.アップロードしたファイルの数字は正確に計算されますか?
正確さは保証されません。列の解釈、欠損値、除外条件、数式、丸め方などによって結果が変わります。重要な数字は元データと計算式を確認し、必要に応じて表計算ソフトで再計算してください。
Q7.会社の資料や顧客情報を添付しても安全ですか?
利用プラン、組織設定、契約、社内規程によって判断が異なります。個人情報、秘密情報、認証情報を無条件で添付せず、必要最小限へ減らし、匿名化し、管理者の方針を確認してください。外部サービスと接続する場合は、その権限と保存条件も確認します。
Q8.アップロードしたファイルから新しい資料を作れますか?
はい。元資料をもとに、要約文、比較表、報告書、表計算、プレゼン案などの作成を依頼できます。作りたい形式、構成、対象読者、確認基準を伝え、完成後は原資料との整合性を確認してください。
まとめ|添付後の指示と確認までがファイル活用
ChatGPTのファイルアップロードは、現在ではPlusだけの機能ではありません。無料プランを含む対象環境で利用でき、入力欄付近の追加ボタンからファイルを選ぶのが基本です。旧来のように、GPT-4へ切り替えてCode Interpreterを有効にする手順を前提にする必要はありません。
一方、ファイルを添付するだけで正確な成果物が完成するわけではありません。対象範囲、目的、読者、出力形式、検証方法を伝え、事実と推測を分けてもらう必要があります。PDFではページ、表計算では列と計算条件、複数資料では各ファイルの役割を明記してください。
アップロードできない場合は、対応形式、容量、OCR、暗号化、通信、利用枠、管理設定を順に確認します。重要な情報を扱う場合は、添付前の匿名化、接続権限、成果物の保存と共有まで管理してください。
ChatGPTへ資料を読ませること自体を目的にせず、必要な情報を見つけ、人が根拠を確認し、次の判断や制作へつなげることが重要です。まずは機密情報を含まない小さなファイルで、構造確認、抽出、検証の順に試してみましょう。
参考にしたOpenAI公式情報
- Use ChatGPT|ChatGPT Learn
- Work with files|ChatGPT Learn
- ChatGPT Work overview|ChatGPT Learn
- What’s new|ChatGPT Learn
- Pricing|ChatGPT Learn
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