ChatGPTのバージョン確認方法|現在のモデル名と使い方を解説
「自分が使っているChatGPTは、どのモデルなのか」「GPT-4oの表示が見当たらないが、古いバージョンを使っているのか」と迷っていないでしょうか。
結論から申し上げると、現在のChatGPTで使用モデルを確認するときは、ChatGPT自身へ質問するのではなく、チャット画面のモデル選択欄やPower設定を確認します。また、モデル、料金プラン、アプリの版、APIのモデルIDは別の情報として確認しなければなりません。
2026年9月9日現在、通常のChatGPTを「無料版はGPT-3.5、有料版はGPT-4またはGPT-4o」と説明することはできません。一般的なChatGPTの会話では、FreeとGoの既定モデルがGPT-5.6 Lunaとなり、PlusやProではGPT-5.6 Solの思考量を調整できる仕組みが提供されています。さらに、利用する画面やプランによって、Astra、Sol、Terra、Lunaなどの選択肢が表示される場合があります。
この記事では、ChatGPTのバージョン確認方法、現在の主なモデル、ウェブ版・スマートフォン版・デスクトップ版での見分け方、表示されない場合の原因、APIとの違い、会社で利用モデルを管理する方法まで、初心者向けに詳しく解説します。
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目次
- 1 ChatGPTの「バージョン」は4種類に分けて確認する
- 2 旧記事のGPT-3.5・GPT-4・GPT-4o前提は使えない
- 3 2026年9月現在の主なChatGPTモデル
- 4 ChatGPTの使用モデルを確認する基本手順
- 5 ChatGPTへ直接質問しても正確な確認にならない
- 6 無料版でモデル名が表示されない場合の確認方法
- 7 有料版でモデルを確認・変更する方法
- 8 ウェブ版・スマホ版・デスクトップ版の違い
- 9 最新モデルが表示されない7つの原因
- 10 モデル名と機能名を混同しない
- 11 ChatGPTとOpenAI APIのモデル確認は別
- 12 会社で利用モデルを記録する方法
- 13 モデル更新時に確認すべき5つの項目
- 14 モデル確認と比較に使える実践プロンプト3選
- 15 ChatGPTのバージョン確認でよくある失敗10選
- 16 筆者の実務視点
- 17 よくある質問
- 18 まとめ|モデル・プラン・アプリを分けて確認する
- 19 参考にしたOpenAI公式情報
ChatGPTの「バージョン」は4種類に分けて確認する
ChatGPTについて「バージョンを知りたい」と考えたとき、最初に確認すべきなのは、何のバージョンを意味しているかです。日常会話ではすべてをまとめて「ChatGPTのバージョン」と呼びますが、実際には次の4種類があります。
| 確認したい情報 | 意味 | 主な確認場所 |
|---|---|---|
| 使用モデル | 回答を生成するAIモデル | チャット画面のモデル選択欄、Power設定 |
| 料金プラン | Free、Go、Plus、Pro、Businessなどの契約 | 設定内のプラン・請求情報 |
| アプリ版 | iOS、Android、Windows、macOSなどのアプリ番号 | アプリ設定、端末設定、アプリストア |
| APIモデルID | プログラムから指定したモデル名 | APIリクエスト、レスポンス、実行記録 |
たとえば、ChatGPT Plusはモデル名ではなく料金プランです。GPT-5.6 Solはモデル名であり、Plus契約そのものを表す名称ではありません。また、スマートフォンへ入っているChatGPTアプリを最新版にしても、すべてのモデルを利用できるとは限りません。モデルへのアクセスは、プラン、地域、段階的な提供、組織の設定などにも左右されます。
反対に、ウェブ版の画面が自動更新されても、現在選択中のモデルが必ず切り替わるとは限りません。アプリ更新とモデル変更を同じものとして扱わないことが、正しい確認の第一歩です。
旧記事のGPT-3.5・GPT-4・GPT-4o前提は使えない
以前は、無料版をGPT-3.5、有料版をGPT-4、最新モデルをGPT-4oとして比較できる時期がありました。しかし、現在のChatGPTはモデル体系も選択画面も変化しています。旧稿にある次の説明は、現行仕様へそのまま当てはめられません。
| 旧来の説明 | 現在の考え方 |
|---|---|
| 無料版はGPT-3.5 | FreeとGoの通常チャットではGPT-5.6 Lunaが既定 |
| 有料版はGPT-4またはGPT-4o | 現在はGPT-5.6系などをプランと画面に応じて利用する |
| 左上へ常にモデル名が表示される | モデルやPowerの操作場所は画面・端末・提供状況で変わる |
| ChatGPTへ質問すればモデルを確認できる | 画面の選択状態や契約情報を確認する |
| 最新モデルは有料版だけ | 無料版にも現行モデルが提供されるが、利用枠や選択肢が異なる |
| APIは無料版の延長として使う | ChatGPTの月額プランとAPIは別の契約・課金・モデル指定 |
GPT-3.5、GPT-4、GPT-4oという名称に歴史的な意味がなくなったわけではありません。また、一部の旧モデルや関連モデルがAPIなど別の提供先に残る場合もあります。しかし、通常のChatGPTで現在どのモデルを使っているかを確認する記事として、3種類だけを並べる説明は不十分です。
2026年9月現在の主なChatGPTモデル
OpenAIの公式情報では、GPT-5.6系列としてSol、Terra、Lunaが案内され、さらに複雑な仕事向けにAstraが案内されています。どのモデルが実際に表示されるかは、ChatGPTのChat、Work、デスクトップアプリ、Codexなどの利用画面と、契約プランによって異なります。
| モデル | 主な特徴 | 向いている作業 | 確認上の注意 |
|---|---|---|---|
| GPT-6 Astra | 複数工程と高度な判断を伴う仕事向け | 複雑な調査、設計、制作、ツールを横断する仕事 | 対象プランや段階的提供により表示が異なる |
| GPT-5.6 Sol | GPT-5.6系列の高性能モデル | 複雑な分析、重要な文章、難しい問題解決 | Plus・Proでは思考量の調整が提供される |
| GPT-5.6 Terra | 性能と処理効率のバランス型 | 日常業務、報告書、文書分析、実務的な制作 | 対応する画面とプランで選択する |
| GPT-5.6 Luna | 速さと大量処理を重視 | 分類、抽出、要約、明確な定型作業 | Free・Goの通常チャットでは既定モデル |
モデル名の数字が大きいからといって、すべての作業で常に最適とは限りません。短い文章の言い換え、分類、形式変換のように完成条件が明確な仕事では、速いモデルのほうが効率的です。一方、複数資料の統合、重要な判断、曖昧な課題の整理では、深く考えるモデルが適しています。
また、OpenAIは機能やモデルを段階的に提供することがあります。同じプランでも、地域、アカウント、組織設定、アプリの版、利用画面によって表示が一致しない場合があります。ウェブ上の記事に書かれたモデル一覧より、ご自身のモデル選択欄へ実際に表示される内容を優先してください。
ChatGPTの使用モデルを確認する基本手順
ChatGPTの画面構成は更新されるため、特定の位置だけを暗記すると再び迷う可能性があります。「左上にモデル名があるはず」と決めつけず、モデル選択、Power、Advancedなどの操作項目を探してください。
手順1.利用中のアカウントとワークスペースを確認する
最初に、個人用アカウント、会社用アカウント、BusinessやEnterpriseのワークスペースなど、どこへログインしているかを確認します。同じメールアドレスで複数の環境を切り替えている場合、選べるモデルや管理設定が異なることがあります。
手順2.現在の利用画面を確認する
通常のChat、ChatGPT Work、Codex、カスタムGPT、プロジェクト内の会話など、どの画面を使っているかを確認します。すべての画面に同じモデル選択肢があるわけではありません。自動的にモデルが選ばれる画面では、利用者が個別のモデル名を変更できない場合もあります。
手順3.新しいチャットを開く
既存の会話では、開始時に選んだモデルや、その会話で利用できる機能が引き継がれる場合があります。現在選べるモデルを確認したいときは、新しいチャットを開くと判断しやすくなります。
手順4.モデルまたはPowerの選択欄を開く
入力欄の近くや画面上部に表示されるモデル名、Power、速度・思考量の設定を選びます。ChatGPT Workのウェブ版では、公式案内上、入力欄の下にあるモデルと推論の操作欄から選択します。通常のChatGPTでは、プランや画面に応じて表示方法が異なることがあります。
手順5.選択中の印と利用可能な候補を確認する
メニュー内でチェックが付いているモデル、Power設定、思考量を確認します。「おすすめ」「自動」などが選ばれている場合は、特定の固定モデルを手動選択している状態とは異なります。Advancedを開くことで、個別モデルや詳細設定が表示される環境もあります。
手順6.確認日時と画面を記録する
会社の業務手順や記事制作でモデルを記録する場合は、モデル名だけでなく、確認日、プラン、利用画面、端末、Power設定も残します。「GPT-5.6を使用」だけでは、Sol、Terra、Lunaのどれか、どの思考量かを後から確認できません。
ChatGPTへ直接質問しても正確な確認にならない
旧稿では、「現在のバージョンは何ですか」とChatGPTへ尋ねる方法を案内していました。しかし、これは使用モデルを確定する方法として適切ではありません。
ChatGPTの回答は、会話で与えられた情報と、その時点で利用可能な文脈をもとに生成されます。利用者の契約画面、内部の配信設定、正確なアプリ番号を必ず参照して答えているわけではありません。そのため、モデル名を質問すると、一般知識や会話上の推測から回答する可能性があります。
使用モデルはモデル選択欄、料金プランは契約画面、アプリ番号はアプリ設定、APIモデルはリクエストとレスポンスで確認するという分担が最も確実です。
直接質問する方法は、「このモデルはどのような作業に向いているか」「現在選んだ設定で、速度と精度のどちらを優先すべきか」といった使い方の相談には役立ちます。しかし、画面上の事実を確定する証拠としては使わないでください。
無料版でモデル名が表示されない場合の確認方法
FreeやGoでは、通常チャットの既定モデルがGPT-5.6 Lunaと案内されています。ただし、無料版では有料版と同じモデル選択欄や細かな思考量の設定が表示されない場合があります。
この場合、表示されていないモデルを推測するのではなく、次の順で確認します。
- 設定画面で現在の料金プランを確認する
- 通常のChatか、別の機能画面かを確認する
- 新しいチャットを開き、モデルやPowerの選択欄を探す
- OpenAI公式の最新情報で、そのプランの既定モデルを確認する
- 利用上限や一時的な切り替えに関する画面通知を確認する
モデル名が見えないことは、必ずしも古いChatGPTを使っていることを意味しません。無料版では選択操作を簡略化し、既定モデルを自動的に使う設計になっている場合があります。
無料版の利用枠や有料版との違いを詳しく知りたい方は、ChatGPT無料版の制限と有料版との違いもあわせてご覧ください。
有料版でモデルを確認・変更する方法
PlusやProなどでは、無料版よりモデルや思考量の選択肢が多くなる場合があります。ただし、「有料版へ登録すれば常に最上位モデルが自動適用される」とは限りません。
Power設定の意味を確認する
現在の画面では、モデル名だけでなく、FasterやSmarter、Light、Medium、Highなど、速度と推論の深さを調整する操作が表示される場合があります。深く考える設定ほど、複雑な仕事で有利になる可能性がありますが、回答時間や利用量も増えます。
Advancedに個別モデルがあるか確認する
公式案内では、利用可能な環境でAdvancedを開くと、GPT-5.6 Lunaなどの個別モデル、推論量、速度を選べるとされています。通常表示だけを見て「モデルを変更できない」と判断せず、詳細設定も確認してください。
仕事に合うモデルを選ぶ
メールの言い換え、分類、情報抽出なら速い設定、経営判断の論点整理、複数資料の比較、重要な提案書なら深い推論を使うなど、目的で切り替えます。モデル名の新しさを競うのではなく、必要な品質を必要な時間と利用量で得られるかを基準にします。
有料プランの費用対効果を確認したい方は、ChatGPTへ課金するメリットと無料版との違いも参考にしてください。
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ウェブ版・スマホ版・デスクトップ版の違い
同じChatGPTアカウントでも、利用する端末によって確認方法が異なります。特に、ウェブ版にはスマートフォンアプリのようなアプリ番号がない点に注意してください。
| 利用方法 | 使用モデルの確認 | アプリ版の確認 | 更新方法 |
|---|---|---|---|
| ウェブ版 | チャット画面のモデル・Power選択欄 | 独立したアプリ番号は通常意識しない | サービス側で更新される |
| iPhone・iPad | チャット上部や入力欄付近の選択項目 | アプリ設定またはApp Store | App Storeから更新する |
| Android | チャット上部や入力欄付近の選択項目 | アプリ設定またはGoogle Play | Google Playから更新する |
| デスクトップ | チャット画面のモデル・Power選択欄 | アプリの設定や情報画面 | 自動更新、公式配布元、組織配布 |
ウェブ版は再インストール不要
ブラウザで利用するウェブ版は、OpenAI側の更新が反映されます。最新モデルを使うために、ChatGPTをパソコンへ再インストールする必要はありません。ただし、古い画面が残る、ボタンが正常に動かない場合は、ページの再読み込み、再ログイン、ブラウザ更新などで改善することがあります。
スマートフォンはストア表示を確認する
App StoreまたはGoogle PlayでChatGPTの公式アプリページを開き、「更新」と表示されていれば更新します。「開く」と表示されていれば、通常はそのストアから取得できる最新版です。段階的提供の機能は、アプリを更新しても直ちに表示されない場合があります。
会社管理のデスクトップアプリは担当者へ確認する
企業がアプリを一括配布している場合、利用者自身が更新できないことがあります。OpenAIの公式案内でも、管理者がアプリ内更新を無効にした場合、組織側が新しい版とセキュリティ修正を速やかに配布する責任を負うとされています。古いアプリを使い続けると、新機能が表示されないだけでなく、安全上の問題につながる可能性があります。
最新モデルが表示されない7つの原因
| 原因 | 確認する内容 | 対処 |
|---|---|---|
| 対象プランではない | Free、Go、Plus、Proなど現在の契約 | 設定のプラン画面で対象範囲を確認する |
| 段階的提供の途中 | 公式発表と自分の画面に差がある | 提供完了を待ち、公式の最新情報を確認する |
| 利用画面が異なる | Chat、Work、Codex、カスタムGPTなど | モデルを選べる新しいチャットで確認する |
| 組織で無効化されている | 会社ワークスペースの管理設定 | 管理者へ利用可能モデルを確認する |
| アプリが古い | ストアやアプリ情報の版 | 公式配布元から更新する |
| 利用上限へ達している | 画面の上限通知やリセット時刻 | 案内に従い、別モデルまたはリセットを待つ |
| 別アカウントを使用している | ログイン先と契約したアカウント | メールアドレスとワークスペースを確認する |
表示されないときに、何度も有料プランを購入したり、複数アカウントを作ったりする必要はありません。まず、契約、利用画面、管理設定、アプリ版の順に切り分けてください。
モデル名と機能名を混同しない
ChatGPTでは、モデルとは別に、ウェブ検索、ファイル、画像生成、音声、Work、Codex、プラグイン、スケジュールタスクなどの機能があります。ある機能を利用できるからといって、特定のモデルを使用している証明にはなりません。
たとえば、画像を入力できることだけを根拠に「GPT-4oを使っている」と判断することはできません。現在の複数モデルが画像入力や各種ツールへ対応している場合があり、機能の提供範囲もプランや画面によって異なるからです。
確認時は、次の3項目を別々に記録すると誤解を防げます。
- モデル:回答生成に使うモデル名と推論設定
- 機能:検索、ファイル、画像、音声など利用した道具
- 画面:Chat、Work、Codex、プロジェクトなど作業した場所
「最新モデルだからすべての機能を使える」「有料プランだからすべて無制限」という理解も正しくありません。モデル、機能、利用枠、料金プランは関連していますが、それぞれ別の条件で提供されます。
ChatGPTとOpenAI APIのモデル確認は別
ChatGPTの画面を使う場合と、OpenAI APIをプログラムから呼び出す場合では、モデルの確認方法が異なります。ChatGPT Plusなどの月額契約へ加入しても、API利用料金が自動的に含まれるわけではありません。
| 比較項目 | ChatGPT | OpenAI API |
|---|---|---|
| モデルの指定 | 画面のモデル・Power設定から選ぶ | リクエストのmodel項目でIDを指定する |
| 確認方法 | 選択欄と画面表示 | 送信コード、レスポンスのmodel、実行記録 |
| 料金 | ChatGPTのプランと利用枠 | API側の従量課金 |
| モデル変更 | 提供状況や画面に応じて選択 | コードや設定内のモデルIDを変更 |
| 管理 | アカウント・ワークスペース単位 | API組織・プロジェクト・キー単位 |
APIでは、リクエスト時に指定したモデルIDと、返されたレスポンスのmodel項目を記録します。`latest`や短い別名を利用する場合、将来その参照先が更新される可能性があります。再現性を強く求める業務では、利用できるスナップショット、変更履歴、評価結果を確認し、更新前後で品質を試験する必要があります。
旧稿に掲載されていた`text-davinci-002`と古いCompletion APIのコードを、現在のChatGPT確認方法として使うことはできません。新しい開発ではResponses APIが推奨されており、ChatGPTのモデル選択とAPIのモデル指定を分けて考えます。
会社で利用モデルを記録する方法
個人利用では、画面を見てモデルを確認するだけでも足ります。しかし、会社で生成物を顧客へ提供したり、重要な資料を作成したりする場合は、「いつ、どの環境で、何を使ったか」を記録したほうが安全です。
| 記録項目 | 記入例 | 目的 |
|---|---|---|
| 実施日 | 2026年9月9日 | 更新前後を区別する |
| 利用画面 | ChatGPTウェブ版・Chat | 機能差を特定する |
| プラン | Plus | 利用条件を確認する |
| モデル | GPT-5.6 Sol | 回答生成の条件を残す |
| 推論設定 | Medium | 速度と深さの違いを残す |
| 使用機能 | ウェブ検索、PDF添付 | 外部情報と入力資料を確認する |
| 確認者 | 担当者名 | 最終責任を明確にする |
モデル名だけを残しても、同じ結果を完全に再現できるとは限りません。生成AIの出力には変動があり、モデル更新、プロンプト、会話履歴、添付資料、検索結果、設定によって回答が変わるためです。重要な業務では、実際のプロンプト、入力資料、採用した回答、人が修正した内容も保存してください。
モデル更新時に確認すべき5つの項目
最新モデルへ切り替わった直後は、性能が上がったという評判だけで業務手順を全面変更しないほうが安全です。次の5項目を、普段使っている実際の仕事で確認します。
- 事実性:固有名詞、数値、引用、日付を正しく扱えるか
- 指示追従:文字数、形式、禁止事項、文体を守れるか
- 再現性:同じ条件で大きく品質がぶれないか
- 速度と利用量:必要な時間と利用枠が業務に合うか
- 既存成果物との整合:社内テンプレートや過去記事の形式を維持できるか
新しいモデルが総合的に高性能でも、自社の特定業務では以前の指示文が合わなくなる場合があります。モデル更新後は、代表的な3~5業務で小さく試し、修正回数、確認時間、採用率を比較してください。
モデル確認と比較に使える実践プロンプト3選
ChatGPTへモデル名そのものを質問するのではなく、画面で確認した情報を入力し、用途選定や更新内容の整理に使います。次の角括弧をご自身の情報へ置き換えてください。
プロンプト1.表示中のモデルから用途別に選ぶ
私のChatGPT画面に表示されているモデルと設定は次のとおりです。 利用可能なモデル:[画面に表示されたモデル名] 利用可能なPower・思考設定:[表示された設定] 料金プラン:[プラン名] 次の業務ごとに、適した選択肢を整理してください。 ・短いメールの修正 ・長いPDFの要約 ・競合調査 ・重要な事業計画の検討 ・大量データの分類 表形式で、推奨モデル、設定、選ぶ理由、過剰性能になる場合の代替案を示してください。 画面にないモデルを推奨しないでください。
プロンプト2.公式の更新情報を業務向けに整理する
以下にOpenAI公式の更新情報を貼ります。 [公式情報を貼り付ける] 次の順で整理してください。 1.何が追加・変更・終了したか 2.対象プランと対象画面 3.利用者が設定変更すべきこと 4.従来手順のままでよいこと 5.当社業務へ影響する可能性 6.公式情報だけでは判断できない点 記載事実とあなたの推測を分け、日付と対象条件を省略しないでください。
プロンプト3.モデル更新前後の品質を比較する
同じ業務を2つのモデルまたは設定で実行した結果を比較してください。 業務目的:[目的] 評価基準:[正確性、指示順守、読みやすさ、速度、修正量など] 旧モデル・設定の出力: [出力A] 新モデル・設定の出力: [出力B] 次の形式で回答してください。 1.評価基準ごとの比較表 2.各出力の明確な長所と問題点 3.事実確認が必要な箇所 4.この業務で採用すべき設定 5.結論を確定するための追加テスト 新しいモデルを無条件に高評価せず、出力内容だけを根拠に比較してください。
ChatGPTのバージョン確認でよくある失敗10選
- ChatGPTへモデル名を質問して確定する:画面や契約情報ではなく、生成された回答を事実だと思い込んでしまいます。
- 料金プランとモデル名を混同する:PlusというモデルやGPT-5.6という料金プランがあるように誤解します。
- GPT-4oが見えないので故障だと判断する:現在のモデル体系へ移行した可能性を確認していません。
- 左上だけを探す:入力欄付近、Power、Advancedなど新しい操作場所を見落とします。
- アプリを更新すれば全モデルを使えると思う:プラン、地域、提供段階、管理設定による違いを無視しています。
- 最新モデルをすべての作業へ使う:単純作業でも回答時間や利用量を余分に使う可能性があります。
- 機能名からモデルを推測する:画像、検索、ファイルなどを使えたことだけでモデル名を断定します。
- ChatGPTとAPIを同じ契約だと思う:月額プランとAPIの従量課金、モデル指定を混同します。
- モデル名だけを業務記録へ残す:日付、画面、推論設定、入力資料がなく、更新後の比較ができません。
- 公式発表を見ず古い比較記事だけを信じる:終了済みモデルや旧画面の手順を現在も使い続けます。
特に注意したいのは、「最新」という言葉です。モデルの発表日が新しくても、自分のプランでは未提供の場合があります。また、最も新しいモデルが、速度、費用、利用枠、業務の再現性まで含めて最適とは限りません。
筆者の実務視点
実務では、モデル名を確認すること自体が目的ではありません。重要なのは、現在の作業条件を把握し、成果物の品質が変わったときに原因を追える状態へすることです。
私は、ChatGPTのモデル更新を「新製品への買い替え」ではなく、「同じ担当者の仕事の進め方が変わった」と考えることをおすすめします。能力が上がっても、文章のまとめ方、確認の慎重さ、指示への反応、処理時間が変われば、従来の業務手順に影響します。
たとえば、ブログ記事を毎回同じプロンプトで制作していても、モデル更新後に見出しが増えすぎる、独自判断が弱くなる、HTMLの形式が変わることがあります。このとき、「最新版だから仕方がない」で済ませず、使用モデル、設定、プロンプト、期待する完成条件を記録して比較します。
会社での運用では、モデルを一つへ固定することより、業務ごとの選択基準を決めるほうが現実的です。定型処理は速いモデル、重要な判断は深く考えるモデル、最終確認は人間という役割分担にすると、品質と利用量を両立しやすくなります。
また、新モデルへ切り替える前に、過去に完成した優良な成果物を評価基準として残しておくと有効です。同じ素材と指示で新旧の結果を比較し、正確性、修正時間、採用率が改善したかを確認できます。モデル名ではなく、実際の成果で採用を決めることが長期的な運用の要点です。
よくある質問
Q1.現在使っているChatGPTのモデルはどこで確認できますか?
チャット画面の入力欄付近または画面上部にある、モデル、Power、速度・思考量の選択欄を確認します。表示位置は、Chat、Work、デスクトップ、スマートフォンなどの画面によって異なります。選択メニューを開き、チェックが付いた項目を確認してください。
Q2.ChatGPTへ「何モデルですか」と質問すれば確認できますか?
確定方法としてはおすすめできません。ChatGPTの回答が、アカウントの選択状態や内部の配信情報を直接確認したものとは限らないからです。画面のモデル選択欄、プラン画面、アプリ情報を使い分けて確認してください。
Q3.無料版は現在もGPT-3.5ですか?
いいえ。2026年9月9日現在、OpenAIはFreeとGoの通常チャットについて、GPT-5.6 Lunaを既定モデルとして案内しています。「無料版はGPT-3.5」という説明は旧仕様です。
Q4.GPT-4やGPT-4oが表示されないのは不具合ですか?
不具合とは限りません。通常のChatGPTではモデル体系が更新され、現在はGPT-5.6系などが中心になっています。旧モデル名が表示されないことだけを理由に、アプリが壊れている、契約が反映されていないとは判断できません。
Q5.最新版へ更新すれば最上位モデルを使えますか?
アプリの更新とモデルへのアクセスは別です。最新版アプリを使っていても、プラン、地域、段階的提供、ワークスペース設定によって、選べるモデルは異なります。アプリ更新後に、モデル選択欄と契約プランを確認してください。
Q6.ChatGPT Plusなら常に同じモデルが使われますか?
必ずしも一つのモデルへ固定されるわけではありません。利用できる選択肢、既定設定、Powerや思考量、利用上限などにより変わります。重要な業務では、作業開始時にモデルと設定を確認して記録してください。
Q7.ChatGPT Plusへ加入すればAPIも使えますか?
ChatGPTの月額プランとOpenAI APIは別の契約・課金です。APIでは開発者向けの管理画面、APIキー、モデルID、従量課金を使用します。Plus料金にAPI利用料が含まれると考えないでください。
Q8.会社でモデル更新に備えるにはどうすればよいですか?
業務ごとに、確認日、利用画面、プラン、モデル、推論設定、プロンプト、入力資料、確認者を記録します。新モデルの提供後は、代表的な業務で旧結果と比較し、正確性、修正時間、採用率を確認してから標準設定を変更してください。
まとめ|モデル・プラン・アプリを分けて確認する
ChatGPTのバージョンを確認するときは、モデル、料金プラン、アプリ版、APIモデルIDを分けて考える必要があります。使用モデルは、ChatGPT自身への質問ではなく、チャット画面のモデル選択欄やPower設定から確認します。
2026年9月9日現在、FreeとGoの通常チャットではGPT-5.6 Lunaが既定モデルです。PlusやProではGPT-5.6 Solの思考量を調整でき、利用画面やプランによってAstra、Sol、Terra、Lunaなどの選択肢が表示される場合があります。旧来の「無料版はGPT-3.5、有料版はGPT-4・GPT-4o」という説明は、現在のモデル体系を表していません。
最新モデルが表示されない場合は、契約プラン、利用画面、アカウント、ワークスペースの管理設定、段階的提供、アプリ更新、利用上限を順に確認してください。APIを利用している場合は、ChatGPT画面ではなく、リクエストとレスポンスのmodel項目を確認します。
モデル名だけを追い続けるのではなく、実際の業務に必要な精度、速度、利用量、再現性を比較することが大切です。モデル更新時に同じ業務を試験し、人が確認する工程まで含めて運用を整えれば、ChatGPTの変化を業務改善へつなげられます。
参考にしたOpenAI公式情報
- Models|ChatGPT Learn
- What’s new|ChatGPT Learn
- Use ChatGPT|ChatGPT Learn
- Pricing|ChatGPT Learn
- ChatGPT desktop app|ChatGPT Learn
- Manage app updates|ChatGPT Learn
- Create a model response|OpenAI API Reference
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