ネットマーケティング戦略とは?8つの戦術と高収益を生む3つの方法
あなたがインターネット上で商品を販売するとき、何をどのような順番でおこなえば効果的に販売できるのかわからない、という悩みがありませんか?
今、オンラインビジネスを展開する多くの人が、「どのような集客用ページを作ればよいのか」「インターネット広告にどのくらい予算をかければよいのか」といったタスクに関して、その正しい順番や方法がわからないと悩まれています。
現代のインターネットマーケティングは非常に複雑化しているので、これは無理もないことかもしれません。
しかし、オンラインビジネスを進めるうえで正しい方法やステップを知らなければ、ビジネスを成功させることは難しいでしょう。
そこで大切なことが、効果が証明されている正しい「ネットマーケティング戦略」を知ることです。
すでに様々な企業でその効果が証明されているネットマーケティング戦略を理解して実践することができれば、あなたは無駄な失敗を経験をすることなく最短距離で成功できるでしょう。
そこで本記事では、ネットマーケティング戦略について、8つの戦術と高収益を生む3つの方法をご紹介します。
本記事の内容をお読みいただければ、初心者の方でもインターネット上でビジネスを成功させるための正しいネットマーケティング戦略が理解できるようになります。
また、実際に、安定的な売上が手に入るようになるでしょう。
本記事は特に、インターネット上で商品を安定的に販売したいにも関わらず、何をどのような順番で進めていけばよいのかわからない方には必ずお役に立てる内容になっています。
ぜひ、こちらでご紹介するネットマーケティング戦略を参考にしてみてください。
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目次
- 1 ネットマーケティング戦略の作り方 概要
- 2 ネットマーケティング戦略の基本と8つの戦術
- 3 ネットマーケティング戦略で高収益を生む3つの方法
- 4 まとめ
ネットマーケティング戦略の作り方 概要
本記事のテーマは、「ネットマーケティング戦略」です。
ネットマーケティング戦略とは、あなたがインターネット上でビジネスを成功させるために必要となる、明確な指針のことです。
さらに言えば、あなたがビジネス上でもつ目標を実現させるための高次元の思考とも表現できます。
すべての成功しているマーケティングキャンペーンは、戦略がうまく立てられています。
米国の著名なマーケターであるセス・ゴーディン氏は、次のように語っています。
“見ず知らずの他人を友達に変え、友達を顧客に変え、顧客を営業マンに変えていく”
出典:QuickSprout『How to Build a Social Media Marketing Funnel』
成功するネットマーケティング戦略の秘訣は、この言葉が表現している状態を24時間365日の間、継続的に実現させることです。
こちらをもう少し専門的に表現すると、次のようになります。
存在を認知させる > 信頼と権威を確立する > 商品をオファーする > 口コミを起こす
インターネットの発達した現代においてビジネスを成功させたければ、ネットマーケティングを積極的に活用しない手はありません。
しかし、ネットマーケティングの世界では、何か新しい方法論が登場すると、その個別的な方法が注目を浴びてブームになる傾向があります。
すると、ブームに合わせて、その方法のみをおこなっていれば安心だと錯覚する人が生まれる傾向があります。
たとえば、Facebookが登場したら「Facebookマーケティング」だけをおこなう、YouTubeが効果的だと言われたら「YouTubeマーケティング」だけをおこなう、といった具合です。
確かに、このような新しい方法論というものは、ほかにやっている人が少なければ、それだけチャンスが生まれることは事実です。
しかし、俯瞰的な視点で見るなら、それはあなたのマーケティング全体の施策のひとつに過ぎないことを覚えておく必要があります。
この場合、その新しい方法論というものは「戦術(Tactics)」である、と考えられます。
そして、FacebookマーケティングやYouTubeマーケティングという戦術を成功させるためには、それぞれの戦術を動かすための上位概念が必要になります。
それが、「戦略(Strategy)」です。
そして、戦略のさらに上に存在するのが、「目標(Goal)」であると言えます。
仮にFacebookマーケティングという戦術において、「Facebookページのファンを増やす方法」というものがあったとします。
この方法論にしたがえば、あなたはFacebookページのファンを増やすことはできるかもしれません。
しかし、もしこれが戦略にもとづいた行動でなければ、「増やしたファンから1日あたり1万円の売上を得る」といったビジネス上の目標につなげることは難しい可能性があります。
なぜなら、Facebookページのファンを増やせたとしても、その活動からどのようにして収益に結びつけるかの俯瞰的なイメージが明確になっていないためです。
すると、次々と流行の方法論としての戦術を試しては、また次の方法を試していくという悪循環に陥ってしまう可能性があります。
よって、あなたがネットマーケティングを成功させたいなら、この目標と戦略、そして戦術について正しく理解しておく必要があります。
こちらは、個別の行動となる戦術は戦略にしたがい、戦略は目標にしたがうように考えていきます。
目標 → 戦略 → 戦術
まず、目標というものは、ビジネス上で言うなら「いくらの売上を上げるか」という一言に尽きるでしょう。
たとえば、「●●という事業で、この1年の間に1億円の売上を作る」といった内容です。
この場合、目標は、以下の「S.M.A.R.T.の法則」にしたがう必要があります。
Specific ・・・ 具体的な
Measurable ・・・ 計測できる
Actionable ・・・ 実行可能な
Realistic ・・・ 現実的な
Time-bound ・・・ 期限を定めた
この法則に当てはまるような形で設定したビジネス上のゴールが、あなたの目標となります。
そして、この目標を実現させるための一連の行動を支える思考の指針が戦略になり、その戦略を支える個別の行動が、戦術になるのです。
あなたがビジネスで達成したい目標について、戦略が適切なものになっていれば、その実現可能性をより高めることができます。
そこで本記事では、もっとも効果的に成果を出せるネットマーケティング戦略の作り方を基本からお伝えしていきます。
本記事の内容を学習いただいたあとは、すぐにあなたの目標と戦略を明確化し、戦略にもとづいた戦術を実践できるようになるはずです。
それでは、ネットマーケティング戦略を構築するメリットについて解説します。
ネットマーケティング戦略を構築するメリット
最初に、ネットマーケティング戦略を作るうえで、なぜ戦略を立てることが大切か、その重要性についてお伝えします。
その最大の理由は、オンラインビジネスの特徴にあります。
オンラインビジネスでは様々なものが販売可能ですが、その最大のメリットは、短期間でスケーラブル(拡張可能)なビジネスを成功させられる点が挙げられます。
スケーラブルとは、オンラインビジネスにおいて非常に大切な概念で、どれだけ受注があっても、どれだけでも対応ができるといった、ビジネス上の特質を表しています。
ネットマーケティング戦略が適切に機能し、スケーラブルなビジネスが展開できるようになると、短期間で大きな成功を収めることが可能です。
具体的には、年齢や性別、経験に関わらず、小さな企業、あるいはまったくひとりの個人であっても、ビジネスで大きな売上を得ることが可能になるのです。
ひとつの例として、ある若者がネットマーケティング戦略を適切に作り、短期間で10万リストの獲得と、億を超えるビジネスを構築した事例をご紹介します。
2015年4月27日、BUSINESS INSIDERに、以下の記事がアップされました。
これは、チャンドラー・ボルト(Chandler Bolt)という人物に関する記事です。
「昨年、21歳の若者が大学を中退して、2015年には1億円規模になるビジネスを始めた」という見出しで始まるこの記事は、ある若者がオンラインビジネスを通して成功したエピソードを紹介しています。
彼の物語は、まさにネットマーケティング戦略が機能した良い実例だと考えられます。
チャンドラー・ボルト氏は、日本では知名度が低いですが、海外の電子出版業界では名の知れた人物です。
彼はもともと大学在学中の2013年11月に、時間管理の本である『The Productive Person』という書籍を、友人であるジェームス・ローパー(James Roper)氏との共著で電子出版しました。
出版の1ヵ月後、彼はなんと7,000ドル(約77万円)もの印税を手にすることに成功しました。
大学生にとって、その金額は大金です。
その後も、この電子書籍は月に2,000ドル(約22万円)から5,000ドル(約55万円)の間で着実に印税収入をもたらしてくれたそうです。
それは、彼が大学3年生のとき、大学で提供された機会でオーストリアに留学している間も、収益をもたらし続けてくれました。
パッシブインカム(不労所得)としての印税の凄さを体感した彼は、大きなビジネスの可能性を感じ、大学を中退することにしました。
ちょうど2010年代の前半は、米国においてAmazonキンドルストアを活用したセルフパブリッシングが注目されており、多額の印税収入を手にする新進作家が増えている時期でした。
実際に、無名だった人物が100万部を販売するミリオンセラー作家として登場するような歴史の転換点でもありました。
もちろん、チャンドラー・ボルト氏も、その恩恵に預かったひとりです。
そこで、彼は同じように電子書籍を出版したい人たちを支援するスクールである「Self-Publishing School(セルフパブリッシングスクール)」を立ち上げたのです。
これは、共著作品として4冊のベストセラー作品を生み出したジェームス・ローパー氏との共同事業です。
このスクールでは、1,000ドル(約11万円)と3,000ドル(約33万円)の2種類のプランが用意されています。
チャンドラー・ボルト氏によれば、この記事が書かれた時点で、すでに約170人がこのプログラムに参加したそうです。
彼らは170人に販売するために、およそ12,000人のメールアドレスリストを獲得し、そのリストへの告知と、アフィリエイトマーケティングを同時に展開しました。
最初にこのSelf-Publishing Schoolを募集開始したとき、彼らはすぐに86,000ドル(946万円)の収益を手にできたそうです。
そして、その翌年(2015年)には、年度の途中ですでに225,000ドル(約2,475万円)を稼いでおり、年度の終わりまでには1億円の大台を突破する見込みだと語ったそうです。
チャンドラー・ボルト氏は大学を3年生で中退したにも関わらず、退学してから1年少しの期間で、この記事で証明されている金額で30万ドル(約3,300万円)以上のビジネスを構築しました。
そして、その後2年ほど経った時点では10万人以上のメールアドレスリストを獲得して彼のビジネスはますます成長し、大きな成功を収めているそうです。
このように、まだ社会経験も少ない若者が短期間で大きな成功を収めていると聞くと、オンラインビジネスに関する可能性を感じていただけるはずです。
チャンドラー・ボルト氏の場合、一見すると、たまたま成功したように思われるかもしれません。
しかし、客観的に分析してみると、彼は見込み顧客の集客から顧客化までのプロセスについて、極めて堅実なネットマーケティング戦略に沿ってビジネスを展開していることがわかります。
そして、彼のネットマーケティング戦略は、私たちも容易に実践することが可能です。
本記事では、彼が採用しているネットマーケティング戦略についても後述します。
ネットマーケティング戦略をもたないと発生する3つの弊害
私はコンサルティングの現場で、ビジネスオーナーの皆様から様々なご相談に応じています。
その中で相談される典型的な問題が、ネットマーケティング戦略がない、あるいは最適化できていないゆえに起こる問題であることが多いのです。
ここで、ネットマーケティング戦略をもたないと発生する3つの弊害についても簡単に言及しておきます。
その1. 単発的な行動に振り回されてしまう
第1に、単発的な行動に振り回されてしまう可能性があります。
ネットマーケティングの戦術においては、SEO、PPC広告、ソーシャルメディア、ステップメール、メールマガジンなど、様々な方法論があります。
どれも目標に貢献する方法ではあるのですが、それぞれを単発的におこなっていても理想的なマーケティング導線が描けない可能性があります。
また、流行の方法が登場するたびにその方法だけに力を入れてしまうと、その他の施策がおろそかになってしまい、結果的に目標を実現できない場合があります。
確かに、ある特定の時期において流行する手法というものはあります。
しかし、あなたが日常的におこなうあらゆる行動は、すべてが戦略の一環としておこなわれているべきです。
その2. オンラインビジネスがうまく収益化(マネタイズ)できない
第2に、そのオンラインビジネスがうまく収益化(マネタイズ)できない現象が起こります。
オンラインビジネスにおいて戦略をもたずに失敗するケースとしては、次に述べる2つの理由が考えられます。
1つ目の理由:そもそも見込み顧客が集められない
1つ目の理由は、そもそも見込み顧客が集められないことが挙げられます。
これは、集める方法自体を知らない場合と、なんとなく戦術を知っていても、効果が出るまでその方法を実践しきれていない、ということがあります。
見込み顧客を十分に集められないと、成約数自体が少なくなってしまい、オンラインビジネスが収益化できないことになります。
この場合、見込み顧客リストを集めるための戦略をきちんと構築すれば解決できます。
2つ目の理由:顧客化するための効果的な導線が描けていない
2つ目の理由は、見込み顧客を集めたあと、顧客化するための効果的な導線が描けていないことです。
これは、仮に見込み顧客を十分に集めたとしても、その後にしっかりと販売していく導線が描けていないために、うまく収益化できない場合です。
よくある事例としては、戦術としてオウンドメディアと呼ばれるコンテンツブログを開設し、それなりにアクセス数と見込み顧客リストを集められるようになった方のケースです。
この場合、SEO経由で毎日数十件の見込み顧客リストは溜まっていくのですが、そこからうまく売上につなげられない場合があります。
これは、単にメールマガジンへの登録、あるいは数回のみの簡単なステップメールを配信するだけのために、せっかく集めた見込み顧客リストが売上に直結しないことが原因です。
もちろん、広告経由で見込み顧客リストを集めた場合も、同様に収益化できない方がいます。
しかし、これらはステップメールを活用したマーケティング導線の戦略を立て、「何を売って、その次に何を売るか」という順番を整理すれば、改善できるようになります。
その3. 自動化できない
第3に、自動化できない問題が発生します。
オンラインビジネスのメリットはスケーラブルなビジネスを展開できる点にあることは前述しました。
それに合わせて、もう1つのメリットは集客から顧客教育、そして実際の顧客化までのプロセスをほぼすべて自動化できる点にあります。
そのため、1つのプロモーションから毎月予測通りに売上が得られるようにすれば、次々と新しい商品のプロモーションを構築し、自動化したビジネスユニットを増やせるようになります。
しかし、たった1つのプロモーションですら最適化できず、いつまでも計画通りに売上が上がらない状態で次の商品販売に移ると、手離れできない案件をいくつも抱えてしまうことになります。
それでは、せっかく効率性の高いオンラインビジネスに携わっているのに、自動化できないまま労力だけが増え続けることになります。
しかし、これも目標に沿った戦略的な全体像が描ければ、きちんと自動化を機能させる仕組みを持つことができるようになります。
そこで、もしもあなたが今、オンラインビジネスについて前述したような課題を感じているとすれば、ぜひネットマーケティング戦略を再構築してみることをおすすめします。
次章では、どのような業種であっても応用できるネットマーケティング戦略と、その作り方、実践方法をご紹介します。
こちらでは、あなたの目標を実現させるためのフレームワークに、戦術としてのアクションを当てはめていく方法もお伝えします。
そのため、極めて簡単にあなたのビジネスに合わせたネットマーケティング戦略を構築できるようになります。
ぜひ、本記事の内容を参考にして、あなたのビジネスをより効率的・効果的なものにしてみてください。
ネットマーケティング戦略の基本と8つの戦術
こちらでは、あなたがネットマーケティング戦略を立てるうえで推奨する基本戦略について解説します。
その前に、戦略を支えるための戦術について、どのような活動があるのかを見ておきましょう。
ここで、ランディングページのプラットフォームを提供する企業である、米国のUnbounceがまとめたインフォグラフィックがありますので、ご紹介します。
出典:The Noob Guide to Online Marketing [INFOGRAPHIC]
こちらでは、Eメールマーケティング、リードジェネレーション(見込み顧客リスト収集)、オーガニック(SEO/SEM)、コンバージョン最適化、アナリティクス(分析)、コンテンツマーケティング、PPC広告、ソーシャルメディアマーケティングといった8つのジャンルにまとめられています。
そして、それぞれのジャンルの中で、さらに4から11の活動の詳細が記載されています。
このようなインフォグラフィックの戦術群を見ると、活動量の多さに圧倒されてしまうかもしれません。
多くの人がこれらのすべてをやらなければならないと考えて気が重くなってしまい、活動の手が止まってしまう場合があります。
しかし、効率的・効果的に成果を出すためにやるべきことはシンプルです。
実は、このように戦術がたくさんあっても、あなたが決めるネットマーケティング戦略にしたがって必要なものだけを組み合わせいけばよいのです。
そこで、多数の戦術からピックアップしたものをまとめる思考のフレームワークをご紹介しておきます。
それが、「3つのマーケティングワーク」という分類方法です。
これは、あなたが採用するマーケティング戦略に応じて、これからお伝えする3つの活動カテゴリの中に、ピックアップした戦術を入れていけばよいと考えてください。
あなたがネットマーケティングのためにおこなうアクションは、これらのどれかに分類することができます。
それでは、3つのマーケティングワークについて解説していきます。
あなたの目標実現を支える3つのマーケティングワーク
3つのマーケティングワークとは、「コンテンツワーク」「トラフィックワーク」「インフォメーションワーク」の3点になります。
これから初心者の方でも効果を出しやすいネットマーケティング戦略をご紹介していきます。
ネットマーケティングでは、実践しなければならない戦術が多いように感じるかもしれません。
しかし、戦略にもとづいた活動カテゴリはたった3つに分類すればよいと考えれば、シンプルに捉えることができます。
1. コンテンツワーク
最初に重要な活動となるのが、「コンテンツワーク」です。
ネットマーケティングでは、あなたが商品を販売していくためのステップメールやセールスレター、プロモーション用の動画の作成といったものはすべて、コンテンツワークに分類されます。
また、コンテンツビジネスをおこなっている方であれば、商品としてのコンテンツを作る必要があります。
この場合は商品自体がコンテンツになるので、この活動もコンテンツワークになります。
また、物販のように形のある商品を販売している場合でも、商品内容を決める企画のような仕事はコンテンツワークに分類できると考えられます。
コンテンツワークは、「何かをゼロから創り出すときに活動する作業のすべて」だと考えてください。
2. トラフィックワーク
「トラフィックワーク」とは、あなたのウェブサイトにアクセスを呼び込むための活動のすべてを指します。
こちらはネットマーケティングでもっとも重要で、集客と収益に直結する活動です。
どんなに素晴らしい商品や素晴らしいプロモーションの流れを作ったとしても、このトラフィックワークに失敗すると、望むだけの売上を作ることはできません。
具体的には、SEO、SEM、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、PPC広告、アフィリエイトマーケティング、Eメールマーケティングがメインの活動となります。
これらの戦術を通してあなたのウェブサイトにトラフィックを流す活動が、主なトラフィックワークとなります。
3. インフォメーションワーク
「インフォメーションワーク」とは、広い意味で情報をオファーすることです。
具体的には、メールマガジンの配信やブログ、Facebook、YouTubeのようなソーシャルメディアを使った情報発信は、典型的なインフォメーションワークになります。
この情報発信をする活動の過程で情報自体を作る必要がありますが、その点はコンテンツワークとも重複する部分があります。
あくまで、広い対象に対して情報を公開していくプロセスをインフォメーションワークと捉えるとわかりやすいでしょう。
また、あなたが何らかの商品情報をオファーする活動も、広義のインフォメーションワークに分類されます。
商品を販売する際には、文字や動画による映像のような情報価値を通してオファーすることになるため、セールス活動もこのインフォメーションワークにあてはめられると言えます。
以上のコンテンツワーク、トラフィックワーク、インフォメーションワークのいずれかに、あなたが選択した戦略にもとづく戦術を分類していくと活動を整理しやすいはずです。
それでは、これから、どのようなビジネスでも共通して使える、基本的なネットマーケティング戦略を解説していきます。
ネットマーケティング戦略を実施する8つの戦術
ネットマーケティングの基本戦略とは、次の一言に凝縮されます。
「1つのセールスラインを通して、毎月予測したとおりの売上が得られる状態を作る」
毎月予測したとおりの売上とは、あなたの目標であり、その目標を実現するための戦略が、こちらの言葉で表されるのです。
これが、初心者の方を含めて、あらゆる人に採用していただきたい基本戦略とも言えます。
なお、「セールスライン」とは、過去に本ブログの「ステップメールの書き方と自動的に売上を上げる5つのネット集客戦略」でも解説した、ある商品を販売するための見込み顧客収集から成約までの、ひとつの流れのことです。
このセールスラインをきちんと構築し、そこにトラフィックを集める戦略を採ることができれば、あらゆるオンラインビジネスを成功させることができます。
なぜなら、この1つの商品を予測したとおりに販売する方法をマスターできれば、まったく同じ販売プロセスを他の商品に適用できるからです。
そのため、まずはこの基本戦略を機能させることを最優先に考えてください。
この戦略を実現するための具体的なアクションとしての戦術は、状況に応じて変わることがあるでしょう。
しかし、この戦略だけは変えずに進めることが、もっとも目標を実現しやすいはずです。
それでは、順番に解説していきます。
こちらでは、あなたが「オンラインで毎月100万円の売上が安定的に得られるようにする」という目標を立て、それを実現するための基本的な戦略を考えていきます。
これは1つの商品で実現可能ですし、いくつかの商品を組み合わせて実現することも可能です。
いずれにせよ、きちんとしたセールスラインを構築するための戦略を立てることが重要です。
このプロセスを通して、あなたのビジネスをまったく知らなかった人があなたのビジネスを知り、個人情報を登録して見込み顧客になり、さらにその中で一定の人々が実際の顧客になっていきます。
この場合、まず集客用のオプトインページを作り、Facebook広告やソーシャルメディアを活用してトラフィックを集め、ステップメールを使いながら顧客教育と販売を成功させる戦術を採ります。
それでは、具体的にどのように形にしていけばよいのか、そのポイントについてお伝えします。
1. プロモーションシナリオの全体像を作る
セールスラインを成功させるためには、そのプロモーションの全体像をきちんと描かなければなりません。
それは、オンライン上で初めて出会う人々に対して、どのような問題提起を投げかけて興味を持ってもらい、その後にどのようなメッセージを発信して共感を得てセールスまで導くかの全体像です。
あなたのビジネスをまったく知らなかった人がお金を支払ってくれるまでの流れは、一般的には以下のような「セールスファネル」と呼ばれるプロセスを経て実現します。
これは、見込み顧客から個人情報を登録してもらい、その後に関係性を強化してセールスをオファーし、最終的にそのつながりを維持していく流れを表します。
なお、プロモーションシナリオの全体像を作るうえでもっとも大切なポイントは、「オプトインページの企画性」と「ステップメールの構成」になります。
これは、どのような情報をオファーして個人情報を登録してもらい、その後ステップメールでどのような内容を伝えていけばよいかを考えることです。
あなたも、様々なネット広告などで、実際に色々な企画がオファーされ、メールアドレスのような個人情報を登録した経験があるかもしれません。
今回は実際にあなたが登録してもらう側になりますので、ある商品を販売するために、どのような企画性で惹きつけ、どのような順番でその商品のメリットを伝えていくかを考えてみるとよいでしょう。
なお、オプトインページやステップメールの具体的な構成については後述しますので、ここではあくまで、大まかな全体像を考えてみてください。
そして、プロモーションシナリオの全体像を作る過程で大切なことが、「ペルソナ設定」です。
このペルソナ設定はあらゆるマーケティング活動の中でもっとも大切なポイントになるので、何度も強調してお伝えしています。
もしあなたのメッセージが、あなたがまさに求めている見込み顧客に的確に伝わった場合、何が起こるでしょうか。
それは、確実に成約率を上昇させることにつながります。
これはより少ない見込み顧客からより多くの成約が得られることになるため、マーケティングプロモーションの効率が良くなるのです。
効率が良いとは、「より少ないお金と労力で、より多くの売上が得られるようになる」と言い換えればわかりやすいかもしれません。
よって、まずは、あなたが集めたい顧客はどのような属性をもつ人で、どのようなことに悩んでいるのか、何を解決したいのかをリサーチします。
出典:Hubspot
仮の人物として名前や肩書を設定して、その人がどこで働いているのか、仕事上の役割は何か、年齢や性別、年収や居住地、教育や家族構成、目標や価値観などをピックアップします。
すると、そのペルソナに対して、どういったメッセージを投げかければ興味をもってもらえるかのイメージがわくはずです。
2. 成約率の仮説を立てる
次に大切なことは、あなたのセールスラインにおける成約率の仮説を立てることです。
たとえば、あなたの主力商品が10万円だったとします。
前述した目標である100万円の売上を実現するためには、この商品を10個販売する必要があります。
なお、ここではシンプルに考えるため、10万円の売上=10万円の利益と考えます。
この場合、オプトイン100件に対して、2%の割合で購入されると仮説を立てます。
すると、100件のリストが集まれば、10万円×2=20万円の利益が生まれると試算できます。
さらに、アフターフォローの部分で主力商品以外に別の商品をオファーできる方の場合は、そちらも一定の確率で商品を売ることができます。
たとえば、10万円の主力商品を販売したあとに、より低価格の1万円のダウンセル商品を販売すれば、100人がオプトインした中で5%ほどの人が購入してくれる可能性があります。
すると、セールスライン全体では、主力商品の20万円とダウンセル商品の5万円で、100リストを集めれば合計25万円の売上(利益)が得られることになります。
このような成約率のシミュレーションをおこない、仮説を立てることによって、実際にキャンペーンを始めるときに必要なリスト数の指標が作れるようになります。
これが、成約率の仮説を立てるメリットです。
3. 見込み顧客獲得単価(CPL)の妥当性をROIで判断する
見込み顧客を1件獲得するための単価のことを「見込み顧客獲得単価(CPL:Cost Per Lead)」と呼びます。
そして、見込み顧客獲得単価の妥当性を、そのセールスラインにおける「ROI(Return On Investment)」で判断することは非常に大切です。
ROIとは投資利益率のことで、投資に対する利益の利回りのことです。
よく、「1件あたりの見込み顧客獲得単価(CPL)はいくらが妥当ですか?」という質問をいただくことがあります。
この場合、もちろん、獲得単価が安いに越したことはありません。
たとえば、1リスト2,000円よりも1,000円のほうが、1リスト1,000円よりは500円のほうがよいのは当然です。
しかし、ここできちんと戦略上の試算ができているのであれば、「これ以上、獲得単価が高くなるとプロモーションが赤字になる」「これ以下の獲得単価に維持できていれば黒字になる」といった正確な数字が導き出せます。
その数値の妥当性は、すべてROIを基準にするとよいでしょう。
これは極端な例ですが、利益率と単価が非常に高い商品を扱っている場合などは、見込み顧客獲得単価が1リスト3,000円以上でもROIは200%から300%を維持できるケースもあります。
これは、広告に100万円を投資したら200万円から300万円の利益が出る計算になります。
それでは、前述のプロモーションの事例を考えていきます。
こちらの当初の目標は、月間100万円の売上を安定的に得ることだとします。
前述した試算で考えると、10万円の主力商品がオプトインの2%、1万円のダウンセル商品が5%の確率で販売できるとすれば、100オプト集めれば25万円の売上が得られると仮定できます。
この場合、1ヵ月で100万円の売上が得たければ、400件のリストを集めればよいことがわかります。
この試算が明確に計算でき、すでにオプトインページとステップメールができていれば、あなたがおこなうべきことは明確です。
1ヵ月あたり400件のリストを集める戦略を立て、そのためにもっとも実現可能性の高い戦術を選択していけばよいことになります。
なお、仮に1リスト1,000円で集められると仮定するなら、この戦略を広告経由のトラフィックで実現するためには月間40万円の予算が必要となります。
この仮説によれば、40万円のコストを払って100万円の売上を得て、広告費の40万円を差し引いて60万円の最終利益が得られる、と計算できます。
この場合、ROIとなる投資利益率を計算してみましょう。
すると、60万円÷40万円×100=150%となり、ROIは150%になることがわかりました。
1リストあたりの単価がさらに下げられるのであれば、さらに利益率は高くなり、ROIも上昇します。
このように、プロモーション上のROIを試算したうえで見込み顧客獲得単価を計算できれば、限界利益の閾値まで見込み顧客獲得単価が上昇していても、決してあせることはありません。
なお、仮説を立ててプロモーションに臨んでも、当然ながら仮説と実際の数字は異なる場合があります。
その場合、最低でも500件、できれば1,000件ほどのリストが獲得できると、仮説と現実がどのくらい異なるのか、実態に応じた大数の法則が導けるようになります。
そのくらいのリスト数を集めてみて、仮説の数値と大きな乖離があるようであれば、実際のデータにもとづいてあらためて仮説を更新していくとよいでしょう。
4. オプトインページを作る
オプトインページは、すべての集客の基本となるページであり、かつ最初にあなたと見込み顧客が出会う場でもあります。
たとえば、私自身のオプトインページのひとつに、こちらの『デジタルコンテンツビジネスのルール』という企画があります。
オプトインページでは、見込み顧客の個人情報を集めます。
この場合、一般的にはメールアドレスや顧客の氏名を取得することが多いですが、もっとも成約率が高くなる傾向があるのは、メールアドレスのみにした場合です。
入力フォームは少なければ少ないほど、登録者の手間が減ります。
また、メールアドレスが取得できれば見込み顧客にメールを送ることができるようになるので、入力フォームはメールアドレスのみにして作成することをおすすめします。
次に、オプトインページでもっとも大切なポイントは企画性です。
ペルソナ設定したターゲット顧客が一目見て、「このページで提案されている方法なら私の悩みは解決するかもしれない」と思えるような内容にすることが望ましいと言えます。
たとえば、前述したチャンドラー・ボルト氏のオプトインページは、「真っ白のページから始めて、わずか90日で著者になる方法」といったタイトルのウェビナーをPRしています。
こちらは、まったくの初心者がセルフパブリッシングして成功する方法を教える、という企画性を前面に出しています。
このオプトインページでは「無料のウェビナートレーニング」としながらも、彼自身が電子出版して初月に4,000ドルを稼いだ方法や、2年で億単位のビジネスを築いた方法といったベネフィットを提示しています。
また、ケーススタディとして、このウェビナートレーニングを受けて1,287ドル、5,500ドル、そして12,424ドルを稼いだ著者の事例も紹介することを記載しています。
チャンドラー・ボルト氏の戦略は、自身のブログやネット広告を使って、1人でも多くの人にオプトインページに登録してもらうことにフォーカスしています。
彼の場合はエバーグリーンローンチを採用しており、このオプトインページに登録すると日程を選択してウェビナーが視聴でき、そこでオファーが提供されるようになっています。
エバーグリーンローンチは「【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例」の記事で解説したこともありますが、少し上級者向けの方法になります。
そのため、こちらのエバーグリーンローンチについては後ほど補足説明します。
初心者の方であれば、まずオプトインページから登録されたあとに、ステップメールに誘導する形でよいでしょう。
オプトインページはステップメールの入り口にもなりますので、質の高いものが作れれば、多くの人にステップメールを読んでもらえることになります。
5. ステップメールを作る
初心者の方におすすめの方法は、21日間のステップメールです。
ステップメールを作成している方は多いですが、一般的には7本から10本程度で終わってしまうステップメールが多いように感じます。
また、その内容も信頼関係の構築だけに焦点が当たっており、情報提供のみできちんとセールスまでオファーされていないケースも見受けます。
最高のステップメールとは、「信頼関係を構築し、権威性を確立しながらセールスも成功させる」というものだと私は考えています。
そして、そのために最低限必要だと考える期間が、21日間なのです。
このシナリオ構成は、最初の7日間で教育をおこない、次の7日間で主力商品のセールスをおこない、最後の7日間でアフターフォローと合わせて別商品をアップセル/クロスセル/ダウンセルする方法です。
1. 最初の7日間(ラポール構築、顧客教育、権威性の確立)
2. 次の7日間(主力商品のセールス)
3. 最後の7日間(アフターフォロー、アップセル/クロスセル/ダウンセル)
ちなみに、弊社で保有する、ある企画のステップメールでは、登録後に合計で44日間にわたるステップメールが組まれています。
こちらでは、44日間のステップメールの中で、2つの主力商品と18のダウンセル商品、2つのオプトイン企画の案内をお送りしています。
私の場合はオファー内容が多いのですが、初心者の方でも21日間のステップメールの構成をベースにすれば、オファー内容は自由自在に組み合わせることが可能になります。
なお、このステップメールですが、最初の7日間では信頼を獲得し、あなたの専門分野における権威性を確立する必要があります。
こちらは単純にテキスト文字だけで伝えていく方法と、文字の中に動画へのリンクをつけておき、動画を視聴して理解を深めてもらう方法の2種類があります。
最近は初心者の方であっても、動画を撮影できる人が増えてきています。
最初の7日間の教育期間で動画を活用する場合は、7本の動画コンテンツを届けることができれば、より効果的なステップメールにできるはずです。
さて、21日間のステップメールでのポイントは2点あります。
第1に、信頼関係を構築し、専門分野における権威性を確立する最初の7日間では一切の売り込みをせず、有料レベルの質の高い情報価値を提供することです。
まだ信頼関係が構築できていない段階でセールスをおこなうと、途端にメールの解除率が上がるのでご注意ください。
ただし、7日目に、翌日から読者の悩みを解決し、ニーズを満たす商品・サービスを案内する旨を予告しておくとよいでしょう。
この段階では、1日1本、決まった時間に良質なコンテンツを配信するように設定しておきます。
件名は開封されやすいように、「売れるコピーライティングの書き方がわかる!5つの原則と推薦本9冊」の記事でお伝えしたコピーライティングのテクニックを活用してみてください。
第2に、セールス期間中は、最終日に向けて配信本数を増やす、ということです。
たとえば、7日間のセールス期間として、7日間の初日にセールスを開始して7日目をセールス最終日にするなら、以下のような配信数と配信時間を考えてみることができます。
1日目 : 1本(例:6時)
2日目 : 1本(例:6時)
3日目 : 2本(例:6時、18時)
4日目 : 2本(例:6時、18時)
5日目 : 3本(例:6時、12時、18時)
6日目 : 3本(例:6時、12時、18時)
7日目 : 4本(例:6時、11時、17時、20時)
こんなに配信本数を増やすと読者に嫌がられるのではないかと思われるかもしれませんが、セールスには締切があるため、できるだけ情報提供をしたほうが成約につながります。
あなたの業種や情報配信のポリシーによって調整が必要かもしれませんが、セールス期間中はメールの配信本数を増やしたほうがメッセージの認知度が高まることを覚えておいてください。
さらに、そのセールスページには、セールス終了に向けたタイムカウンターが設置できると理想的です。
最後の7日間はアフターフォローやアップセル/クロスセル/ダウンセルとなりますので、1日1本くらいの配信頻度でよいでしょう。
以上のような流れで、ぜひあなたの主力商品をしっかり売れるようなステップメールを構築してみてください。
なお、顧客がセールスレターを訪れたときにスムーズに支払いを完了してもらうためには、支払いの選択肢をいくつか用意しておきます。
基本的には、銀行振込とクレジットカード支払いができるようにしておき、さらに商品によっては、クレジットカードによる分割払いもできるようになっていると理想的でしょう。
この場合、クレジットカード決済は「PayPal」がおすすめです。
6. Facebook広告でトラフィックを集める
集客用のオプトインページとステップメール、そしてセールスレターまでを作ることができたら、いよいよオプトインページにトラフィックを集めていきます。
すでに収益上の仮説は立てていますので、1リストあたりいくらまで予算がかけられるか、あなたは理解できているはずです。
ここで、初心者の方でも簡単に始められ、継続してトラフィックを集められる方法が、Facebook広告です。
もちろんネット広告には様々な種類がありますが、簡単に始められ、媒体として反応が出やすいものがFacebook広告になります。
なお、予算に余裕がある方は、Facebook広告以外にもGoogle広告やアフィリエイトなど、トラフィックを呼ぶために活用できる他の方法も試してみてください。
7. ソーシャルメディアを活用する
リストを集めるためにはお金をかける方法とかけない方法があります。
お金をかける方法は、前述したようにFacebook広告のようなネット広告に投資することです。
お金をかけない方法は、簡単に言えばソーシャルメディアマーケティングをおこなうことです。
目標を達成するために必要なリストを獲得するためのマーケティング予算がかけられる方は、広告のほうが安定的にトラフィックを集められる可能性があります。
しかし、中にはまだ売上目標を実現するだけのトラフィックを集める広告予算を準備できない方もいるでしょう。
もしもあなたが十分な予算が計上できない場合は、その分のトラフィックをソーシャルメディア経由で集めることができます。
ソーシャルメディアとは、ブログやFacebook、YouTubeのようなメディアであなたのコンテンツを公開し、そちらにオプトインページへのリンクを挿入しておく方法です。
たとえば、お金をかけない方法で成功している事例として、プロ・ブロガーであるジョン・モロー(Jon Morrow)氏が運営するSmart Bloggerのブログがあります。
こちらは月間50万PVもの読者がいて、ブログのノウハウを提供するウェブサイトとして人気があります。
こちらのブログも、ブログのトップページ最上部のヘッダー部分でオプトインフォームを設けており、さらに来訪した直後にもオプトインフォームをポップアップで表示させるようにしています。
ジョン・モロー氏はこのブログを運営するだけで、毎月数千万円もの収益があるそうです。
実は、彼は2006年に交通事故に遭い、首から下が麻痺してしまいました。
それまで続けていた自分の仕事を辞めることになり、さらに、米国で彼の医療費を支払うためには年間12万7,000ドル(約1,400万円)もかかったそうです。
その後、彼は自分自身がお金の心配をしなくてもよいためにどうしたらよいかを考え、ブログを始めることにしました。
そして、悪戦苦闘しながらノウハウを獲得し、人気ブロガーになりました。
今では、もっと多くの人々の役に立つために、彼のネットマーケティングに関する戦略をコンサルティングしたり、ノウハウを提供するコースを作り、前述したように大成功を収めています。
なお、ジョン・モロー氏自身による事故から成功までのエピソードが語られている記事がありますので、興味がある方はこちらからご覧になってみてください。
出典:ProBlogger
ジョン・モロー氏の戦略も、トラフィックを集めて様々な商品をオファーしていく流れをとっていますが、メインの戦術をブログに絞り込んで成功したケースとなります。
このように、ソーシャルメディアはコンテンツを作る労力はかかるものの、ひとたび成功すると安定的にトラフィックを集めることができ、そのトラフィックはリスト構築に貢献してくれます。
8. キャンペーンが終了したリストには情報発信を続ける
セールスラインをひととおり通過した見込み顧客の中には、あなたの商品を購入してくれた人も、購入してくれなかった人も両方が混在しています。
セールスラインを通過したら、それで関係性が終わりではありません。
そこからが長期的な関係性のスタートだと考えてください。
ここで関係性を維持できれば、あらためてリピート購入してもらうことができ、何か別の商品を案内した際に購入してもらえることになります。
そのためにも、ステップメールの配信が終了したら、そのリストをあなたのハウスリストにマージ(統合)して定期的にメールマガジンを配信し、情報発信を続けるようにしましょう。
推奨するメールマガジンの配信頻度については、ビジネスの内容や業種によっても異なります。
投資系商品のように、毎日新しい情報を送ることに価値がある業種であれば、毎日送信してもよいでしょう。
ただし、業種によっては毎日情報が届くと解除されやすくなる可能性もあります。
そのような場合は、短い間隔であれば1日おきに、もう少し間隔を空けるなら3日に一度や1週間に一度などの間隔で配信するよう工夫してみましょう。
しかし、間隔を空けすぎると読者から忘れ去られてしまう場合もあります。
そのため、できれば最低でも週に一度は配信できるようにすることがおすすめです。
以上が、もっとも基本的なネットマーケティング戦略であり、この戦略にもとづいたとおりに進めていけば、初心者の方でも成果を出しやすいはずです。
なお、ネットマーケティング戦略にもとづく戦術は、ある方法で効果がでなければ、他の代替手段に替えても問題ありません。
たとえば、「トラフィックを集め、オプトインページからステップメールを経て商品をオファーする」という基本的な戦略を採用し、トラフィックを集める手段としてFacebook広告を試したとします。
しかし、仮に望むような結果がでなければ、Google広告やYouTube広告のような別の媒体に切り替えていくことも可能です。
この場合、「トラフィックを集める」という基本戦略は変更しませんが、そのトラフィックを集める手段はどのような方法でもよいわけです。
よって、戦略は変えずに、戦術については状況に応じて柔軟に手段を変えていくこともよいでしょう。
そして、1つの商品がセールスラインから予測したとおりに売上が得られるようになると、複数の異なる商品についても、同じように販売することが可能です。
また、1つのセールスラインが機能すれば、その商品からの売上を増やしたければ、トラフィックの量を増やすべく広告予算を増やしていくだけでビジネスの規模が大きくなります。
たとえば、あなたのセールスラインのROIが2倍以上のパフォーマンスが出ていれば、投資金額をかければかけるほど倍々ゲームで売上が上がっていくことになります。
受注できる数に限界がある商品であればトラフィックのボリュームも調整しなければなりませんが、スケーラブルなビジネスであれば一気に規模を拡大することができます。
ここで最後に、マーケティング中級者・上級者の方向けに、より収益性を高める3つの方法をご紹介しておきます。
ネットマーケティング戦略で高収益を生む3つの方法
1. 標準販売戦略にエバーグリーンローンチを採用する
本記事では、ネットマーケティング戦略の基本として、誰もが容易に作りやすいテキスト文章をもとにしたステップメールによる販売方法をお伝えしました。
しかし、オプトイン登録後からより短い期間でより多い成約を目指すなら、あなたの標準販売戦略にエバーグリーンローンチを採用するとよいでしょう。
実際に弊社の商品販売も、今や単発のプロダクトローンチは一切おこなわず、すべてエバーグリーンローンチにシフトしています。
エバーグリーンローンチとは、簡単に言えば、「自動で売れ続ける仕組み」です。
具体的には、ウェブ上のセミナーであるウェビナーを活用して、24時間365日、自動的にプロダクトローンチがおこなわれるプロモーションを意味します。
エバーグリーンローンチは「【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例」の記事で解説したこともありますが、少し上級者向けの方法になります。
現在、米国のトップマーケターと呼ばれる人物たちの間でも、プロモーションにエバーグリーンローンチが使われるケースが多くなっています。
たとえば、米国のトップマーケターであるニール・パテル(Neil Patel)氏は、ネットマーケティング戦略の中心にエバーグリーンローンチを採用しています。
彼のオファーで特に優れているのは、ブログのトップページに訪れた際に、最初の画面でプレゼン動画を用意しており、ウェビナーへの登録を促している点です。
出典:NEIL PATEL
彼の戦略は非常にシンプルです。
オウンドメディアとしてのブログで、検索キーワードを意識した秀逸な専門的コンテンツを提供し、検索エンジン経由で集めたトラフィックをすべて、ウェビナーに集中させることです。
さらに、ブログトップページのプレゼン動画を視聴していると、ポップアップでウェビナー視聴が強調される点も優れた導線になっています。
出典:NEIL PATEL
そのほかにも、彼はFacebook広告やアフィリエイトも活用し、彼のウェビナーにトラフィックを集めているそうです。
もちろん、これはエバーグリーンローンチなので、ウェビナー登録がトリガーとなり、その後にウェビナーによる教育と合わせて、ステップメールでセールスがオファーされます。
なお、これは私の個人的な意見ですが、米国の最新マーケティング手法というものは、およそ2年の時差を経て日本でもブームになっていきます。
かつてのプロダクトローンチやFacebookマーケティングなども、そのような傾向がありました。
そして、約2年以上も前から米国での販売手法の主流はエバーグリーンローンチにシフトしています。
この状況を見ると、私は今後、日本でもエバーグリーンローンチが爆発的に普及していくのではないかと予測しています。
2. ビジネスモデルを再編する
ここで、ネットマーケティング戦略の収益性を十分に高めるために、ビジネスモデルを再編することを考えてみましょう。
繰り返しお伝えしていますが、ネットマーケティングがもっとも機能するビジネスとは、拡張性あるスケーラブルなビジネスです。
このような性質をもつビジネスであれば、トラフィックさえ集められれば売上はどれだけでも伸ばせます。
もしもあなたの主力商品やサービスが商圏としての地域や営業時間、受注数によって売上に上限が生まれるとしたら、それらの要因が売上を伸ばすためのボトルネックになる可能性があります。
もちろん、受注数に上限があるサービスもあるかもしれませんが、もしも主力商品がスケーラブルなビジネスでなければ、ぜひそのようなビジネスを取り入れられるよう工夫してみてください。
たとえば、自分自身が動かなければ対応できないサービスが主力商品であれば、そのノウハウをコンテンツ化してオンラインで販売できないか、考えてみましょう。
本記事でお伝えしたネットマーケティング戦略を既存のビジネスに適用しながらも、ひとつ別のスケーラブルなビジネスを保有できることになります。
そして、もうひとつのビジネスモデル再編案としては、フロー型ビジネスではなく、ストック型ビジネスを収益の柱のひとつに据えることです。
いくら単価の高い商品を販売しても、基本的にたった一度の取引で終わってしまうと、次にリピートされるか、別の商品を購入してもらえるまでは売上が立ちにくい場合があります。
そこで、一度の取引から顧客生涯価値を最大化するために、何らかのストック型ビジネスが取り入れられないか、考えてみることです。
これが、長期的な売上を大きく変えることになります。
過去に「【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例」の記事でもご紹介しましたが、ビジネスでは、フロー型ビジネスとストック型ビジネスという考え方があります。
フロー型ビジネスとは、一度きりの取引で終わるものを指します。
ストック型ビジネスとは、一度取引が開始されると、顧客から積極的な理由がない限り止められることなく、毎月、あるいは毎年、支払が発生するタイプのビジネスです。
ストック型ビジネスには代表的なものとして、会員制サイトや頒布会、システムの月額利用料が発生するものがあります。
マーケティング上級者であれば、エバーグリーンローンチを採用する人も増えていくはずです。
その際には主力商品にストック型ビジネスを組み合わせると、ビジネス基盤が強化されます。
ストック型ビジネスの場合は、月が替わっても前月分の売上の上に積みあがっていきますから、非常に安定感あるビジネスが運営できるようになります。
フロー型ビジネスとストック型ビジネスでは、毎月同じ数量を販売していても、その顧客生涯価値には大きな差が生まれると言ってよいでしょう。
3. コンバージョン経路を明確にする
最後に、ネットマーケティング戦略を機能させるために大切なことをお伝えします。
それが、コンバージョン経路を明確にすることです。
具体的には、あなたがトラフィックを集め最終的に成約に結びついた際に、その成約(コンバージョン)がどの経路から来たのかを分析するのです。
トラフィックを集めるための戦術としては、様々なネット広告やソーシャルメディアを活用していきますが、まずはどの媒体からもっとも成約が多いのかを確認します。
さらに詳しく言えば、どのネット広告のどの広告素材から成約がもっとも多いのか、どのソーシャルメディアのどのコンテンツ(記事や動画)から成約が多いのか、細かく追跡していくことです。
このコンバージョン経路が分析できるようになると、どの媒体やどのようなコンテンツにお金や労力といったリソースを重点的に割いていくべきかがわかるようになります。
これはGoogleアナリティクスのキャンペーンURLビルダー(旧:URL生成ツール)などを活用して素材ごとに個別のURLを生成することで、分析が可能になります。
出典:Google Analytics Campaign URL Builder
上級者の方は、ぜひこの方法を試してみてください。
以上、本記事では、あらゆるビジネスで応用が可能なネットマーケティング戦略の作り方についてお伝えしました。
ネットマーケティングで成果を出すことは一見、複雑に思われるかもしれません。
しかしながら、本記事でご紹介したとおり、成果を出すためのシンプルな戦略フレームワークがすでに存在します。
ぜひ、こちらでお伝えした内容を参考にして、あなたのビジネスに最適なネットマーケティング戦略を作り、実践してみてください。
きっと、大きな成果を出していただけるはずです。
まとめ
ネットマーケティング戦略を正しく構築することには、大きなメリットがあります。
このメリットを一言でお伝えすると、「ネットマーケティング戦略があれば、高い確率で予測可能な利益を生み出すことができる」ということです。
このメリットを理解することで、思いつきで単発的な行動をとるのではなく、ネットマーケティング戦略にもとづいた計画的な戦術を実行できるようになるはずです。
そのためにも、まずは
- コンテンツワーク
- トラフィックワーク
- インフォメーションワーク
といった3つのマーケティングワークを理解することです。
そのうえで、ネットマーケティング戦略を実施する8つの戦術として、以下のタスクを着実に実践するとよいでしょう。
- プロモーションシナリオの全体像を作る
- 成約率の仮説を立てる
- 見込み顧客獲得単価(CPL)の妥当性をROIで判断する
- オプトインページを作る
- ステップメールを作る
- Facebook広告でトラフィックを集める
- ソーシャルメディアを活用する
- キャンペーンが終了したリストには情報発信を続ける
また、さらに上を目指していく方は、ネットマーケティング戦略で高収益を生む3つの方法として、以下のような方法を実践すると、より多くの収益を手にすることができるでしょう。
- 標準販売戦略にエバーグリーンローンチを採用する
- ビジネスモデルを再編する
- コンバージョン経路を明確にする
本記事でご紹介した具体的な方法を参考にしながら、あなたならではのネットマーケティング戦略を構築してみてください。
なお、本記事のテーマに興味をお持ちいただけたなら、ぜひ以下の記事もお読みになってみてください。
「【保存版】ネットマーケティングで最重要!成約率を上げる17の方法」
「ステップメールの書き方と自動的に売上を上げる5つのネット集客戦略」
「ダイレクトレスポンスマーケティング(DRM)3つの最重要ポイント」
きっと、あなたのお役に立てるはずです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
リードコンサルティング株式会社
代表取締役 小谷川 拳次
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