サブスクリプションビジネスの始め方ーデジタルコンテンツで継続課金する3ステップ
あなたは、毎月不安定な売上に悩まされていませんか?
そして、毎月安定した複数のストック収入があり、さらに将来の売上が簡単に予測できるようなビジネスがあったらよいと思いませんか?
ある月に大きな売上があっても、翌月はゼロからのスタートでは、経営が安定しません。
そこでおすすめのビジネスモデルが、「サブスクリプションビジネス」です。
サブスクリプションビジネスとは、売り切り型のビジネスモデルではなく、製品やサービスを利用した期間やそのボリュームに対して対価を支払っていく継続課金型のビジネスモデルです。
売り切り型のビジネスモデルでは、売上が発生するのは商品やサービスを販売したときだけです。
商品やサービスを販売した瞬間は大きな売上が立つかもしれませんが、その後は新たな顧客に商品やサービスを売り続けていかなければなりません。
しかし、サブスクリプションビジネスの場合は、顧客が商品やサービスを利用し続けてくれる限り、月毎、年毎といった形で継続的な売上が得られるメリットがあります。
このサブスクリプション型の商品やサービスは、一度に大きな支払いをすることなく、希望する期間分だけ利用料を支払えばよいメリットがあり、それが顧客側からも支持されています。
そのため、コンスタントに継続的な売上が得られる企業側と、一度に大きな支出が発生せず、利用分だけ料金を支払えばよい顧客側のニーズが合致する点で注目されているビジネスモデルです。
現在、サブスクリプションビジネスを採用する企業はデジタル領域、非デジタル領域と様々な分野に拡大し始めていますが、サブスクリプションビジネスは元々、クラウド上で利用できるデジタル領域で発展してきた背景があります。
そして、様々なサブスクリプションビジネスの中でも原価率が低く、収益性の高いデジタルコンテンツを活用したビジネスとして注目されているのが、本記事でご紹介する「メンバーシップサイト」を利用した「会員制コンテンツビジネス」です。
そこで本記事では、会員制コンテンツビジネスの詳細を解説します。
実際に、私自身もこの方法にしたがって、自社のメンバーシップサイト(月会費4,980円・年会費49,800円)で延べ2,200名を超える会員様に入会してもらうことができました。
こちらの内容をお読みいただければ、あなたは最先端のメンバーシップサイトを構築して、会員制コンテンツビジネスを成功させる方法が理解できるようになります。
また、実際に、毎月安定した複数のストック収入が手に入るようになるでしょう。
ぜひ、こちらでご紹介する会員制コンテンツビジネスの活用方法を参考にしてみてください。
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目次
会員制コンテンツビジネスとは
本記事のテーマは、「サブスクリプションビジネスの始め方ーデジタルコンテンツで継続課金する3ステップ」です。
そこで、本記事ではサブスクリプションビジネスの中でも原価率が低く、収益性の高いデジタルコンテンツを活用したビジネスである「会員制コンテンツビジネス」に焦点を当てて解説します。
これは、あなたが持っている専門知識やノウハウをデジタルコンテンツとして商品化し、顧客に継続的に購入してもらえるようなビジネスモデルを構築する方法です。
サブスクリプションビジネスで成功する秘訣は、収益率の高い商品を1人でも多くの顧客に、できるだけ長期間にわたって継続してもらうことです。
本記事でご紹介する会員制コンテンツビジネスは、インターネットを活用した仕組みを作ることで、コンテンツの利用を継続してもらいやすい性質を持っています。
そして、会員制コンテンツビジネスの代表的なビジネスモデルが、オンライン上でデジタルコンテンツ視聴を可能にする「メンバーシップサイト」を構築することです。
メンバーシップサイトを構築し、あなたが提供する独自価値に共感してくれる会員を増やすことで、利益率の高いサブスクリプションビジネスを保有することが可能になります。
そこで本記事では、実際にあなたがデジタルコンテンツを活用した会員制コンテンツビジネスを開始するための具体的な方法を、以下の3つのステップに絞ってお伝えしていきます。
ステップ1. ターゲットとコンテンツを決める
ステップ2. 収益戦略を立てる
ステップ3. メンバーシップサイトを構築する
会員制コンテンツビジネスを始めることには、2つのメリットがあります。
第1に、あなたのビジネスに安定的な収益をもたらす柱が持てるようになることです。
もしもあなたが会員制コンテンツビジネスを開始できれば、既存のビジネスに加えて、利益率の高い新たな継続収入が得られるようになります。
第2に、会員制コンテンツビジネスをきっかけにして、他の商品やサービスを購入してもらえるようになることです。
たとえば、コンサルタントのような専門家の方であれば、あなたが提供するコンテンツの質が高いと判断されれば、コンサルティングサービスにも申し込んでもらえる可能性が生まれます。
第1のメリットは、会員制コンテンツビジネスから安定収益が得られるということです。
第2のメリットは、会員制コンテンツビジネスが既存のビジネスへの呼び水になるということです。
よって、もしもあなたに何らかの専門知識があるなら、新しい収益を作るためにおすすめするのが、この会員制コンテンツビジネスになります。
これはあなたがデジタルコンテンツとは無縁のリアルなビジネスをおこなっていたとしても、市場のニーズがあり、コンテンツ化できる専門知識があれば実現が可能になります。
それでは、なぜ会員制コンテンツビジネスはおすすめなのでしょうか。
そこで、デジタルコンテンツに関する「トレンドシフト」、そして「所有からアクセス」というキーワードを用いて解説していきます。
デジタルコンテンツへのトレンドシフト
ジュニパーリサーチ(Juniper Research)が発表したレポートによれば、全世界のデジタルコンテンツ市場は、2019年までに1,540億ドル(1ドル110円として約16兆9,400億円)の規模まで成長するそうです。
これは、2014年から2019年までの5年間で約60%増しの大きな成長市場になることを意味します。
この統計から判断しても、時代はデジタルコンテンツの需要が高くなっており、アナログコンテンツからデジタルコンテンツへとシフトし始めていることが理解できます。
この場合、一般的にデジタルコンテンツと言えば、ゲームや映画、音楽のようなコンテンツを指すことが多いのですが、eラーニングのようなデジタル形式の教材も含まれています。
そして、本記事で述べる会員制コンテンツビジネスでは、主にeラーニングのようなデジタル形式の教材をコンテンツとして提供することを想定しています。
なお、デジタルコンテンツの最大のメリットは、コストを抑えたスケーラブルなビジネスが展開できることです。
スケーラブルとは、拡張性を意味します。
そして、スケーラブルなビジネスとは、地域や時間を問わずどれだけ注文があっても、いくらでも対応できるビジネスのことです。
たとえば、もしもあなたがデジタルではない有形の商品を受注したとします。
その場合、商品を週に10個を発送するだけなら自分で対応できるかもしれませんが、週に1万個を発送するなら、人を雇うか外注する必要があります。
もちろん、人を雇うか外注すれば、どれだけ注文があっても対応できるかもしれませんが、その場合は当然、人件費や業務委託費といったコストがかさんできます。
また、物理的な商品が多ければ、それらを保管する倉庫を維持するようなコストも発生します。
しかし、デジタルコンテンツの提供であれば、あなたは商品をサーバー上にアップしておくだけで、顧客側からアクセスして商品を視聴してもらうことができます。
この場合、サーバー費用はかかるかもしれませんが、膨大な郵送コスト、人件費、業務委託費といった費用は不要になります。
また、インターネットがつながっていれば、世界中どこからでもアクセスすることができるため、対象となる商圏も拡大することができます。
たとえば、Amazonが提供するAWS(アマゾン ウェブ サービス)のように、データ容量を利用した分だけ支払えばよい従量課金制のクラウド型ストレージサービスも利用が可能です。
出典:AWS
このようなサービスを利用すると、世界中の顧客から大量に受注があっても、安価にデジタルコンテンツの提供が可能になります。
たとえばコンテンツを教材として販売する場合、これまでは音声教材ならCDとして、映像教材ならDVDとして、有形の商品として顧客に郵送する方法が採られてきました。
しかし、クラウド型ストレージサービスを使えば、このような物理的な郵送を伴うサービスは不要になります。
そのため、運営コストを抑えながらスケーラブルなビジネスが展開できるようになります。
このように、デジタルコンテンツはインターネットの発展、そしてスマートフォンやタブレットの普及により、ますます需要が高まる分野になります。
デジタルコンテンツは「所有」から「アクセス」へ
前述したジュニパーリサーチのレポートでは、デジタルコンテンツの消費形態が「コンテンツを所有する方式」から「コンテンツへアクセスする方式」へとシフトしつつあることも強調されています。
これは、コンテンツを必要に応じて購入してPCなどのデバイスで「所有」する購入方式から、会員として定期購読することでPCを始めスマートフォンやタブレットなど、あらゆるデバイスからインターネットを通じてコンテンツに「アクセス」する購入方式にシフトしていることを意味します。
たとえば、Amazonが運営するKindle Unlimited(キンドル アンリミテッド)は、月額980円を支払えば、書籍、コミック、雑誌を含む和書12万冊、洋書120万冊以上の電子書籍を読むことができます。
これは、電子書籍というデジタルコンテンツを生かしたサブスクリプション型の会員制コンテンツビジネスです。
1冊1冊を購入して所有することではなく、Kindle Unlimitedの会員として、それらの電子書籍にいつでもアクセスできる権利を販売しているとも言えます。
また、Amazonが2008年に買収したオーディオブックのパイオニアであるAudible(オーディブル)も、オーディオブックというデジタルコンテンツでサブスクリプション型の会員制コンテンツビジネスにしています。
出典:Audible
オーディオブックとは、本を人の声で音声化したものです。
プロのナレーターや俳優、あるいは著者自身がスタジオでレコーディングしているので、本を読むことなく、耳から聴く形で読書が可能になっています。
こちらも月額1,500円の聴き放題サービスという形をとり、オーディオブックを1部ごとに所有するのではなく、それらすべてのコンテンツにアクセスできる方式をとっています。
Amazonは創業から一貫して書籍の販売を続けていますが、書籍ジャンルにおいては電子書籍とオーディオブックで、サブスクリプション型の会員制コンテンツビジネスを展開していることになります。
なお、音楽というデジタルコンテンツであれば、Apple Music(アップルミュージック)が有名です。
出典:Apple Music
Apple Musicは、Appleが提供する定額制の音楽聴き放題サービスです。
こちらは個人会員であれば、月額980円で数百万曲の音楽に自由にアクセスできます。
そして、気に入った曲を自分のライブラリやプレイリストに追加したり、オフラインで楽しめるよう端末にダウンロードすることも可能です。
以上は一例ですが、今、デジタルコンテンツの世界ではAmazonやAppleのような世界的大企業をはじめとして、「ペイパー型の都度購入モデル」から、「サブスクリプション型の定期購入モデル」へとシフトし始めていることも大きなトレンドの変化だと言えるでしょう。
なお、デジタルコンテンツであればPC、スマートフォン、タブレットなどで、ストリーミング形式やダウンロード形式のいずれかでコンテンツを視聴することができます。
そのため、場所を選ばずコンテンツを楽しめるようになりました。
また、デジタルコンテンツはアナログコンテンツのような時間経過に伴う物理的な劣化がありません。
よって、質の高い価値を安定的に提供することが可能になります。
このように、世の中がデジタルコンテンツを求める傾向にシフトしつつあり、この市場はさらに成長していくこと、そしてデジタルコンテンツゆえの利便性からも、今後はサブスクリプション型の会員制コンテンツビジネスは非常に有望と言えるでしょう。
リカーリング・レベニュー(継続収益)のメリット
本記事の冒頭で、サブスクリプションビジネスのメリットとして安定的な収益が入ることをお伝えしました。
ここで重要な点が、サブスクリプション型の会員制コンテンツビジネスは、ストック型ビジネスだということです。
ビジネスには、ストック型ビジネスとフロー型ビジネスが存在します。
ストック型ビジネスとは、顧客に継続的に価値を提供する仕組みを作ることによって、安定的な継続収益が得られるビジネスモデルです。
このタイプの収入は専門用語で「リカーリング・レベニュー(継続収益)」と呼ばれるもので、安定的に成長している企業は必ずといってよいほど取り入れている収益化モデルになります。
フロー型ビジネスとは、一度の販売や取引、請負案件ごとに収益が発生するもので、基本的にスポットでの収益が得られるビジネスモデルです。
これらはビジネスの業種や業態によっていずれかのモデルに分類されていきますが、もしもあなたが継続的に安定的な収益を得たいなら、ストック型ビジネスを選択することをおすすめします。
そして、そのためにもっとも簡単に始められ、さらに利益率も高いのが、会員制コンテンツビジネスになります。
一般的なフロー型ビジネスの場合、商品やサービスを一度販売したら取引が完結するため、次の売上を得るために、常に新しい顧客を探す必要があります。
しかし、ストック型ビジネスの場合、一度取引を開始してもらえれば、あなたが顧客に価値を提供し続ける限り、長期間にわたって毎月、あるいは毎年、会費を受け取ることができます。
これは前年度の売上が翌年度に積みあがっていくモデルなので、極めて安定的なビジネスに育てることが可能です。
なお、以下の図は、本ブログの「【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例」でもご紹介した、一般的な売り切りのフロー型ビジネスの売上を表したものです。
ストック型ビジネスの商品の場合は、以下の図のようになります。
たとえば、あなたが初月で100人のメンバーに月額5,000円を支払ってもらう会員制コンテンツビジネスを構築したとしましょう。
この場合、単純に月間売上は50万円になり、年間売上は600万円になります。
マーケティングではライフタイムバリュー(顧客生涯価値)という重要な言葉があります。
このビジネスの場合、顧客1人あたりの年間ライフタイムバリューは6万円となり、このビジネス自体の年間ライフタイムバリューは600万円になる、と言えます。
これが2年、3年と続いていけば、既存顧客の継続的な売上の上に、さらに新規顧客からの売上が積み上がっていきますので、ビジネス基盤は非常に安定していきます。
しかも、会員制コンテンツビジネスは粗利率が80%を超えるケースも珍しくないため、潤沢な利益が得られるようになります。
ひとたび成功の兆しが見えれば、この柱を太くすることに注力してもよいですし、同じモデルで別の会員制コンテンツビジネスを水平展開することも可能になります。
なお、初心者の方であれば100人の会員を集めるのは大変に思えるかもしれませんが、後述するマーケティングをしっかりとおこなえば、決して難しいことではありません。
また、いったんマーケティングが機能すれば、あとは売上から一定の広告費をかけて安定的なトラフィックを得ておくことで、継続的に新規顧客を獲得し続けることが可能です。
これがリカーリング・レベニューを得ることの重要性であり、長期的には一般的なフロー型ビジネスよりも遥かに有利な展開が可能になります。
このように会員制コンテンツビジネスには、今後の市場の成長に伴う将来性と、安定収益としての大きなメリットが存在します。
そして現在は、会員制コンテンツビジネスを継続的に販売するためのマーケティングの仕組みも普及していますので、短期間で成功することも十分に可能です。
そこで本記事では、あなたが会員制コンテンツビジネスを始めるための3つのステップを具体的に解説していきます。
これより具体的な内容をお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
会員制コンテンツビジネスを始める3ステップ
こちらでは、あなたが会員制コンテンツビジネスを始めるために必要な以下の3ステップをご紹介します。
ステップ1. ターゲットとコンテンツを決める
ステップ2. 収益戦略を立てる
ステップ3. メンバーシップサイトを構築する
どれも重要な内容になりますので、順を追って解説していきます。
ステップ1. ターゲットとコンテンツを決める
あなたが会員制コンテンツビジネスを始めるうえで最初に大切なことは、ターゲットを誰にするのかを明確にすることです。
前述したとおり、会員制コンテンツビジネスの代表的なビジネスモデルが、メンバーシップサイトを構築して、あなたが提供する独自価値に共感する方に会員になってもらうことです。
そして、多くの会員に魅力を感じてもらうためには、メンバーシップサイトのコンセプトを明確にし、誰に集まってもらうのかをしっかりと検討する必要があります。
このターゲット像が明確になればなるほど、後にマーケティングを実施する際にも絞り込みが楽になります。
たとえば、あなたがマーケティングの一環としてFacebook広告を利用する場合も、漠然と女性をターゲットにするのと、30歳から50歳の女性をターゲットにするのでは、反応が変わってきます。
これは「ペルソナ設定」とも呼ばれますが、性別、年齢、地域、職業など、できる限りターゲット像を明確にしていきましょう。
また、ターゲットの属性を定義したうえで、あなたが始めようと考えているメンバーシップサイトの市場の大きさや将来性についても、検討しておく必要があります。
あなたが会員制コンテンツビジネスをおこなう際には、すでにオフラインコンテンツでも確実に一定の需要が存在する市場を選択するとよいでしょう。
ただし、大きな市場は確実に競合企業も参入してきます。
そのため、おすすめの方法としては、大きな市場の中のニッチを狙っていくか、あるいは大きな市場の中で、あなたしか提供できない独自価値をオファーできると理想的です。
あなたが提供するコンテンツを決める
メンバーシップサイトを運営する場合、毎月顧客から会費を支払ってもらうために、きちんとターゲットのニーズに合致したコンテンツを提供し続ける必要があります。
単発のコンテンツ販売と異なり、顧客とは長期間にわたってお付き合いする必要があります。
そのためにも、あなたが継続的に提供できる価値は何か、しっかりと考えていきましょう。
そこで最初に、あなたが提供するコンテンツのテーマについて定義しておきます。
すでにどのような方をターゲットにするかを決めましたので、その方々が継続的にお金を支払ってくれるための価値を感じられるテーマである必要があります。
また、長期間にわたって提供する以上、あなたがもっとも強みを発揮できるテーマがよいでしょう。
ここで、米国で人気の高い4つのメンバーシップサイトの事例をご紹介します。
事例その1. eDiets.com(イーダイエットドットコム)
最初に、「ダイエット」というテーマでもっとも成功している個人向けメンバーシップサイトを展開しているのが、こちらのeDiets.com(イーダイエットドットコム)です。
公開されている情報によれば、eDiets.comは1997年に創業した後、2006年の時点で、すでに200万人を超える有料会員を確保し、約50億円規模の年商を得ることに成功しました。
出典:eDiets.com
カロリーや糖質過多の現代においてダイエットに関する市場は大きいため、こちらはその高いニーズを捉えた素晴らしい成功事例と言えるでしょう。
eDiets.comでは有料会員に対して、ダイエットに関する様々なデジタルコンテンツやオンラインプログラムの提供をメインサービスとしています。
特に食事プランに関しては膨大なデータベースを保有しており、有料会員になると、そのプランに応じたデータベースに自由にアクセスできるようになります。
特徴的なのが、画一的なダイエット情報ではなく、その人の体重や身長をメンバーシップサイト上で入力させ、その人にとって最適な、以下のようなダイエット食事プランを提案することです。
こちらは、月会費9.95ドルのプランになります。
出典:eDiets.com
eDiets.comの場合、ターゲットは男女を問わず「ダイエットをしたい人」と明確になっています。
また、「ダイエットに関する食事プラン」というコンテンツと「膨大なデータベースへのアクセス権」がサービスの魅力になっています。
事例その2. REFLEXION YOGA(リフレクションヨガ)
2つ目の事例として、REFLEXION YOGA(リフレクションヨガ)という「ヨガ」をテーマにしたメンバーシップサイトがあります。
こちらは、「オンラインでヨガのレッスンが習える」という個人向けのプログラムを提供しています。
ヨガに興味があっても忙しくてなかなかジムに行けない人に、動画レッスンを通して具体的な習得方法を教えている、人気が高いメンバーシップサイトです。
REFLEXION YOGAでは、月会費9ドルか年会費89ドルのいずれかで会員になることができます。
年会費の場合は月会費よりも19ドル安くなっており、月会員の場合のみ30日間の無料お試しがついています。
事例その3. PENCIL KINGS(ペンシルキングス)
3つ目の事例として、PENCIL KINGS(ペンシルキングス)という「アート」をテーマにしたメンバーシップサイトをご紹介します。
出典:PENCIL KINGS
PENCIL KINGSはアーティストやアーティストになりたい人をターゲットとして、アートに関するオンラインビデオトレーニングを通して、一から専門的なスキルが学べるメンバーシップサイトです。
出典:PENCIL KINGS
PENCIL KINGSの会員になると、これらの豊富なコースからビデオトレーニングを選択し、学習することができます。
出典:PENCIL KINGS
ちなみに、PENCIL KINGSでは月会費が29.95ドル、年会費が299.95ドルになっていて、年会員を強調して推薦するよう表示されています。
今までアートのような分野は専門的な学校に通わなければスキルが身に付けられないと考えられていましたが、PENCIL KINGSでは有名な講師から動画を通して直接学ぶことができます。
事例その4. Lynda.com(リンダドットコム)
最後に、「ビジネス向けの学習コンテンツ」をテーマとして取り扱うメンバーシップサイト、Lynda.com(リンダドットコム)をご紹介します。
出典:Lynda.com
Lynda.comは1996年にアメリカで設立されたオンライン学習のパイオニアとして世界展開をしており、日本でも2015年に日本語コースを開始しています。
学習ジャンルとしては「ソフトウェア開発」「デザイン」「ビジネス」「ウェブ開発」「フォトグラフィー」といった形で、ビジネス向けの専門的なノウハウを提供しています。
Lynda.comは、すでに400万人以上の会員がいるとされており、その売上規模からしても同ジャンルにおいてリーディングカンパニーとしての地位を得ています。
こちらはベーシックプランが19.99ドル、プレミアムプランが29.99ドルの2種類の価格で、10日間の無料体験から試すことができるようになっています。
出典:Lynda.com
以上のように、米国では個人向けに専門知識をメンバーシップサイトで提供し、小さく始めて大きく成長する企業が増え始めています。
このような事例をヒントにして、あなた自身がメンバーシップサイトを作るとしたら、どのような専門知識をコンテンツとして提供するかを考えてみましょう。
なお、コンテンツを定義したら、実際にどの程度のボリュームのコンテンツを毎月アップデートしていくのか、そのためにどの程度の時間を投資するのかも併せて検討しておきましょう。
コンテンツホルダーと組んでメンバーシップサイトを作る方法
メンバーシップサイトを運営する場合、もっとも手早く実現できる方法は、あなた自身がコンテンツホルダーとしてコンテンツを提供することです。
しかし、メンバーシップサイトを運営したいと考えても、あなた自身が長期間にわたって継続的にコンテンツを提供する自信がないと、メンバーシップサイトを始めることに躊躇する場合があるかもしれません。
そのような場合でも、あなたに特定の分野での確かな見識さえあれば、他のコンテンツホルダーと組むことによって、プロデューサー的な立場としてメンバーシップサイトを企画・運営することが可能です。
具体的には、あなたがコンテンツホルダーたちをとりまとめてコンテンツを提供してもらうことです。
コンテンツホルダーにはレベニューシェアで、毎月の売上から一定のコミッションを受け取ってもらうような形で協力してもらえれば、お互いにWin-Winの関係性が構築できます。
これは、他の人の力を借りながらメンバーシップサイトを運営するためにおすすめの方法です。
先ほどご紹介したメンバーシップサイトも、複数のコンテンツホルダーに協力してもらいながら全体のコンテンツを成立させているものがあります。
自分1人でコンテンツを提供し、さらに長期間にわたってメンバーシップサイトを運営しようと考えると敷居が高く感じられます。
しかし、他のコンテンツホルダーと組むことによって、あなたは顧客管理やマーケティングといった、実務面に力を入れることができるようになります。
このように、あなた自身が特定のテーマについて一定の見識さえ備えていれば、自分でコンテンツを提供しなくても、会員制コンテンツビジネスを始めて成長させることも可能です。
コンテンツを安定供給できるかが気になってメンバーシップサイトの開始を躊躇してしまう方は、ぜひこのような方法を検討してみてください。
ステップ2. 収益戦略を立てる
ターゲットとコンテンツを決めたら、次に大切なことが収益戦略を立てることです。
収益戦略とは、あなたがメンバーシップサイトを通して、顧客1人あたりいくらの会費を受け取るか、そしてビジネスを成り立たせるために、どの程度の売上を上げるのかを考えることです。
また、メンバーシップサイト特有の指標が存在しますので、それらの数値をどのくらいに維持すべきかについても考える必要があります。
こちらでは、それらのポイントについてご紹介していきます。
まず、あなたが会員制コンテンツビジネスを始める際には、どのような課金形態を選択するかを考える必要があります。
コンテンツマーケティングのプロフェッショナルである米国のニール・パテル(Neil Patel)氏によれば、一般的なデジタルコンテンツビジネスには、主に3種類の課金形態があるとしています。
1. サブスクリプションモデル
1つ目が、サブスクリプションモデルです。
これはメンバーシップサイトで採用されるもっとも基本的な課金形態で、主に月会費、年会費の2種類という形で継続的な課金をおこなうモデルです。
これは「ペイウォール(PAY WALL)」方式とも呼ばれています。
ペイウォールとは、無料コンテンツと有料コンテンツの間に課金の壁を設けて、有料のサブスクリプションを介してその壁を越えたらコンテンツが視聴できる形式です。
なお、後述するようなクレジットカード決済サービスを利用すると、この課金頻度を3ヵ月に1回の頻度や6ヵ月に1回の頻度などで課金設定することも可能です。
この場合、ユーザーは有料コンテンツにアクセスしようとしたら必ず会費の支払いをおこなう必要があります。
出典:QUICKSPROUT 『The Advanced Content Marketing Guide』
2. 都度課金モデル
2つ目が、都度課金モデルです。
これはウェブサイト内に掲載するコンテンツひとつひとつに値段をつける方法です。
オーディオやビデオ、PDFレポートなど、それぞれを個別に販売する形ですので、顧客は好きなときに、必要なものだけを選択して購入できます。
このモデルの場合、リピート購入者や、一定期間内で一定以上の金額を購入した顧客をVIP会員に設定して優遇することもできます。
VIP会員には特別な割引率などを設定すると、さらに頻繁にアクセスして購入してくれる可能性が高くなります。
戦略的にVIP会員を増やしてその会員向けにプッシュ型の情報配信やセールスを継続すれば、長期的な売上を増やせるようになります。
一般的なメンバーシップサイトの場合、最初から継続課金されるサービスを販売することは少し敷居が高い側面もあります。
しかし、単品を販売することなら敷居は低いので、その購入顧客の中から優良顧客だけを選別して会員化し、囲い込む戦略を採用することができます。
出典:QUICKSPROUT 『The Advanced Content Marketing Guide』
3. 計量課金モデル
3つ目が、計量課金モデルです。
これは視聴できるコンテンツの本数や時間に制限を設けておき、ある期間において一定数以上からのコンテンツ視聴について課金する方式です。
こちらは、ある条件まではお金を払わなくてもコンテンツが視聴できることから、ソフトペイウォール方式とも呼ばれています。
また、いったん課金したらそのまま月会費、年会費のような形で継続課金にするケースが多いのも特徴です。
これは一定量までは無料でコンテンツを視聴してもらえるので、コンテンツの質を判断してから有料会員になってもらうことができるというメリットがあります。
この方式を採用して成功しているのが新聞社や雑誌社などで、一定数の記事までは無料で視聴できるようにしていますが、それ以上は有料会員のみが視聴できる形にしています。
このモデルは2002年にフィナンシャルタイムズが最初に採用して成功し、その後はウォールストリートジャーナルやニューヨークタイムズが続いて大きな成功を収めています。
出典:QUICKSPROUT 『The Advanced Content Marketing Guide』
あなたが会員制コンテンツビジネスを展開する際には、これら3つの中から選択することになります。
なお、業種やコンテンツの内容によって条件は変わりますが、初心者の方が最初に取り組みやすいのは、1番目のサブスクリプションモデルです。
サブスクリプションモデルで大切なことは、最初からすべてのコンテンツにペイウォールを設けることです。
具体的には、専用のセールスページから申し込みと支払いを完了した顧客だけがコンテンツにアクセスできる仕様にしておくことです。
これはシステム的にもシンプルな方式で、いったん入会した顧客からは継続的に支払いを受けることができるため、もっともおすすめのモデルとも言えます。
メンバーシップサイト会費の価格設定
では、仮にあなたが1番目のサブスクリプションモデルを選択したとして、どのように会費の価格設定をおこなうのがよいか考えてみましょう。
会費はいくらにすべきか一概には言えないのですが、会員がそのメンバーシップサイトから得られるベネフィットの価値から考えてみるとよいでしょう。
たとえば、これまでにご紹介したメンバーシップサイトの事例では、以下のような価格が設定されています。
Kindle Unlimited・・・月額980円
Audible・・・月額1,500円
Apple Music・・・月額980円
eDiets.com・・・月額9.95ドル(約1,100円)
REFLEXION YOGA・・・月会費9ドル(約990円)
PENCIL KINGS・・・月会費29.95ドル(約3,300円)
Lynda.com・・・月会費19.99ドル(約2,200円)~
これは一般的な価格ですが、即座に金銭的なリターンが見込めない趣味性の高いものについては、月額1,000円前後の価格が設定されることが多いようです。
ただし、その中でも特に専門性が高いものになってくると、月額3,000円~5,000円程度の価格になってきます。
また、得た知識やノウハウに対して大きなリターンが得られると予測できるコンテンツテーマに関しては、月額1万円~3万円といった比較的高額な価格で課金するパターンもあります。
たとえば、米国で投資教育家として有名なティモシー・サイクス(Timothy Sykes)氏は、株式投資に関するコンテンツを提供しています。
出典:Wikipedia
ティモシー・サイクス氏は、月会費として74.95ドル(約8,200円)と149.95ドル(約16,500円)を課金するメンバーシップサイトを運営しています。
彼は扱う金額が大きい株式投資に関するコンテンツを提供しているので、会員は彼に毎月16,500円の会費を支払ったとしても、株式投資に成功すれば会費以上の大きなリターンが見込めます。
また、米国のトップマーケターであるニール・パテル氏は、「シークレットポータル(Secret Portal)」というメンバーシップサイトを運営し、45種類のモジュール(単位)、12ヵ月以上にわたるマーケティングプログラムを提供しています。
出典:Neil Patel
このメンバーシップサイトでは、一括支払いで997ドル(約11万円)、あるいは6ヵ月で月会費297ドル(約33,000円)の価格を用意しています。
出典:Neil Patel
こちらも趣味的なコンテンツより遥かに高額ですが、彼はマーケティングに関するコンテンツを提供しているため、顧客はこのノウハウで業績が伸びればすぐにでも投資金額が回収できます。
以上のように、投資やマーケティングのようなコンテンツであれば、少し高めの価格設定をしてもそれ以上の価値を提供できると、費用対効果に見合うと判断してもらうことができます。
これらの情報をヒントにして、あなたが展開するメンバーシップサイトの会費をいくらに設定するか、考えてみましょう。
なお、実際にメンバーシップサイトの値決めをする前に、あなたがターゲットとする顧客層に対してアンケートをとってみることもよいでしょう。
メンバーシップサイトを維持し、ビジネスとして収益が見込めるマージンを確保しながらも、顧客から継続的に支払ってもよいと思われる「価格のスイートスポット」を探し出すことはとても大切です。
収益戦略で重要な指標
メンバーシップサイトの場合、売上=会員数×月会費(年会費)単価の合計になるため、売上はシンプルに計算することができます。
しかし、収益戦略上においては、次の4つの数値が特に重要になってきます。
あなたがメンバーシップサイトを運営するなら、これらの数値には常に意識を払っておく必要があります。
当月入会者数
当月入会者数は、その月に入会してくれた顧客の数になります。
当然ながら、この数が多ければ多いほどメンバーシップサイトは成長していきますので、この数値を増やすことは最優先課題だと言えます。
当月退会者数
当月退会者数は、その月に退会した顧客の数です。
この数が多ければ多いほど、メンバーシップサイトの規模は縮小していきます。
リテンション率(既存顧客維持率)
メンバーシップサイトを運営するうえで重要となるのが、こちらのリテンション率です。
リテンションとは顧客の維持や保持を意味する言葉で、この割合が高ければ高いほど、顧客がサービスに満足し、継続することを選択してくれていることになります。
リテンション率は、特定期間において、継続顧客数を新規顧客数で割りこむことで計算できます。
リテンション率(既存顧客維持率)=(継続顧客数÷新規顧客数)×100
たとえば、あなたがメンバーシップサイトを開始して、最初の1ヵ月目で100人の会員を獲得し、2ヵ月目は90人が継続利用してくれたとします。
その場合は、90÷100×100=90%となるので、リテンション率は90%と言えます。
これは、月単位や年単位で計算すると、大まかにどのくらいの割合で継続されるのかの統計が分析できます。
仮にこのリテンション率が50%といった低い数値の場合は、サービスの内容や価格設定が顧客の求めている期待とずれている可能性があると判断できます。
リテンション率が50%になると、前月までの顧客の半分が翌月には退会してしまうことになります。
これでは、どれだけ新規入会者数を増やしても一向に積み上げ数が増えないので、メンバーシップサイトを運営するメリットが半減してしまいます。
一般的に、新規顧客に入会してもらうことは、既存顧客に継続利用してもらうことの6倍から7倍のコストがかかる、と言われています。
そのため、いかに入会してくれた顧客に満足してもらい、サービスを継続してもらえるかどうかは、とても大切になります。
ひとたびメンバーシップサイトを始めたら、このリテンション率を高く維持できるよう工夫してみましょう。
退会率
退会率とは、上記のリテンション(既存顧客維持)に対して、退会する人の割合を示す数値です。
これは、以下の計算式で表せます。
退会率=(1-継続顧客数÷新規顧客数)×100
この数値を低くするためには、何より、リテンション率を高めることが大切になります。
リテンション率と退会率はつながっているので、毎月の新規入会者数と同じくらい意識すべき数値と言えます。
以上のような数値を理解できれば、年間のおおよその予算計画が立てられます。
リテンション率も仮定して設定したうえで、メンバーシップサイトを開始してから1年でどのくらいの顧客数を増やし、どのくらいの売上が得られるのか、予測を立ててみましょう。
この予算計画を作る過程で、マーケティング費用や運営コストといった費用も組み入れて計算してみると、具体的にメンバーシップサイトを運営した最終利益の仮説も立てることができます。
ステップ3. メンバーシップサイトを構築する
ステップ2までで、誰にどのようなコンテンツを提供するかが決まり、かつ会費の価格や年間売上予算が決められたはずです。
ここまでが実現できたら、いよいよメンバーシップサイトを構築していきます。
なお、メンバーシップサイトの技術的な開発方法については、ワードプレスを使って開発するなど専門的な知識が必要になりますので、本記事での解説は割愛します。
しかし、あなたがメンバーシップサイトを構築するうえで「最低限このような仕様は考慮したほうがよい」といった9つのポイントをお伝えしていきますので、仕様設計をおこなう際の参考にしてみてください。
1. コンテンツのストリーミング視聴に対応している
まず、あなたのメンバーシップサイトにログインすると、動画コンテンツや音声コンテンツがストリーミング視聴できるようにしておく必要があります。
こちらはREFLEXION YOGAの動画コンテンツですが、各コンテンツをクリックするとストリーミング視聴できるようになっています。
現在、海外のメンバーシップサイトで主流の価値提供手段は、動画や音声コンテンツになります。
そのため、インターネットがつながっていれば、メンバーシップサイトにアクセスするだけでコンテンツが視聴できることが大切になります。
2. コンテンツがダウンロードできる
顧客によっては、インターネットがつながっていないオフライン環境でも快適にコンテンツを視聴できるよう、顧客自身のデバイスにダウンロードして視聴したいというニーズもあります。
そのため、ストリーミングだけでなく、ダウンロードができるようにしてあると、より顧客が利用しやすいメンバーシップサイトになります。
もちろん、会員以外の第三者への譲渡防止のために敢えてストリーミングのみにする方法もありますが、最近では動画や音声コンテンツのダウンロードができるメンバーシップサイトが増えています。
そのため、できればコンテンツはダウンロードできるようにしておくとよいでしょう。
3. ID・パスワードが自動発行できる
メンバーシップサイトは、顧客がセールスページから申し込みをして決済が完了次第すぐに、コンテンツを視聴するために必要なIDとパスワードが発行されるようにしておく必要があります。
具体的には、クレジットカード決済の完了をトリガーとして、決済済みの顧客にログイン用のIDとパスワードが自動発行され、メールで送信される機能を設定する必要があります。
そのログインIDとパスワードを手にした顧客は、決済完了後、すぐにメンバーシップサイトにログインして自分が購入したコンテンツを視聴できるようになります。
この場合、顧客がクレジットカード決済で支払いを完了すれば、あなたが手動でおこなう作業は一切ありません。
銀行振込を選択した顧客の場合でも、顧客の氏名とメールアドレスをシステムに登録してボタンひとつを押すだけでIDとパスワードが自動発行され、メールで送信される仕様であれば運営が楽になります。
デジタルコンテンツを商品として提供する場合は、形のある商品の場合は必要となる発送業務が不要になるため、ビジネスがとても楽になります。
また、弊社の独自調査によると、デジタルコンテンツ購入の場合は、顧客の90%以上がクレジットカード決済を選択することがわかっています。
そのため、敢えて支払い方法をクレジットカード決済のみにすることで、ログインIDとパスワードの発行は100%、完全自動でおこなうことも可能になります。
4. 課金が自動化できる
メンバーシップサイトの月会費や年会費の決済は、毎月毎年、継続して支払いが発生するため、クレジットカード決済で支払いを完了してもらうことが一般的です。
そして、クレジットカードを利用して継続的な決済を可能にするためにもっともおすすめの手段は、「ペイパル(PayPal)」を使うことです。
出典:PayPal
ペイパルのビジネスアカウントでカード決済を受け付ける場合、継続的な定期決済が可能なうえ、決済手数料も1取引あたり3.6%+40円~と、業界内でも安価な水準です。
また、ペイパルアカウント内の口座から自社の銀行口座までの引き出しには最短3営業日と短いため、できるだけ早く手元に現金を回収できる点が優れています。
一般的なクレジットカード決済代行サービスの場合、売上金額が自社の銀行口座に振り込まれるのは当月末締めで翌月や翌々月支払いとなる場合が多いものです。
そのため、この現金回収のスピードは大きなメリットだと言えます。
なお、「3. ID・パスワードが自動発行できる」の項目でもお伝えしましたが、メンバーシップサイトにおける決済方法については、敢えて銀行振込での受付を用意せず、クレジットカードのみで月会費や年会費の支払いを受け付ける、という方法を選択することができます。
メンバーシップサイトにおいて、月会費を銀行振込で対応することは事務作業が膨大になるので、現実的ではありません。
銀行振込の場合、入金確認から視聴権限設定までを完全に自動化することは難しく、どうしても人的な対応が必要になってくるからです。
ペイパルのようなクレジットカード決済代行サービスと連携させている場合は、決済失敗者に対して自動的に、あらかじめ決めた回数まで未請求分を含めて繰り返し請求をかけてくれます。
そして、こちらをシステム化しておけば、決済が失敗している間は視聴権限を外し、決済が成功した瞬間から視聴権限を戻すことも可能になりますので、自動化が実現できます。
ただし、クレジットカードの持ち合わせがなく銀行振込を希望する顧客が多くいる場合は、年会費のように1年に1回だけ発生する支払いに限って受け付ける形であれば、銀行振込でも対応できる可能性は高くなります。
5. クレジットカード未決済者への自動督促機能を備えている
クレジットカード未決済者へ自動督促をおこなう機能が備わっていると、継続課金型のメンバーシップサイト運営の手間を大幅に低減してくれるようになります。
たとえば、継続課金型のメンバーシップサイトを運営していると、毎月ペイパルで自動決済をしていても、クレジットカードの有効期限切れや残高不足などの原因で決済が失敗することが度々起こります。
一般的な割合としては、会員の約10%が何らかの原因で毎月決済に失敗するのです。
もしもそれらの決済が失敗するたびに会員にメールでクレジットカードの確認を連絡するとしたら、いったいどれくらいの手間がかかるでしょうか。
きっと途方もない作業ボリュームになるはずです。
しかし、システムで督促メールを自動的に送信して顧客に支払いを促す仕組みが整っていれば、この作業を自動化できます。
この自動督促機能を実装しておけば未決済者への督促業務がゼロになりますので、あなた自身やスタッフが新しいコンテンツの制作やマーケティング施策に集中できるようになるでしょう。
6. コミュニティ機能を備えている
コミュニティ機能が備わっていると、メンバーシップサイトの会員同士の交流が生まれます。
会員同士の交流が生まれるとエンゲージメント(絆)が深まり、コミュニティの存在自体を魅力的な価値として感じてもらうことができるようになります。
その結果として、メンバーシップサイトの退会者数を減らし、リテンション率を高めることが可能になります。
コミュニティ機能を実装する場合は、Facebookのグループ機能のような交流ができる場を会員限定で提供できれば理想的です。
このコミュニティでは、トピックごとに投稿や閲覧ができ、さらにそれぞれの投稿に対して会員がコメントできると会員同士で活発な交流が期待できます。
なお、新しいトピックが投稿されたり、自分がコメントしているトピックに別の受講者がコメントした場合には、メールで通知が届く仕組みがあるとさらに使いやすいでしょう。
コミュニティ機能をうまく活用すると、「オンラインサロン」としてのサービスを提供することも可能です。
7. FAQ(よくある質問と回答)が充実している
FAQ(よくある質問と回答)をきちんとカテゴリ分けして、あらかじめ頻繁に質問される内容について丁寧な回答を用意しておくと、顧客からの質問の回数が減ります。
たとえば、こちらは前述したeDiets.comのFAQです。
出典:eDiets.com
eDiets.comのFAQは膨大なデータベースから、会員の質問に的確に答えられるよう準備されています。
また、こちらで解決できなかった場合に質問できるよう、サポート宛ての連絡先も明記されています。
なお、顧客からの質問については実際にスタッフが対応する必要がありますので、FAQを充実させておくことはメンバーシップサイト運営を効率化するうえで大切なポイントになります。
それは、模範的な回答があればあるほど、顧客から質問される回数も少なくなるためです。
FAQでは、テキスト文章で説明しにくい部分については、動画を使うことも顧客の理解を深めるうえで有効な方法です。
最近は、「Camtasia(カムタジア)」のように、自分でPCの画面を録画できるソフトもたくさんあります。
そのようなソフトを活用して、たくさんの動画を用意しておくことも有効と言えます。
8. 会員向けのお知らせ機能がある
会員向けに、お知らせをメンバーシップサイト上に表示したり、そのお知らせをメールで通知できる機能があると理想的です。
コンテンツのアップデートや重要なお知らせをおこないたいときに、この機能は役に立ちます。
また、そのお知らせはメンバーシップサイト内の受講者毎の「お知らせページ」とメールの両方で通知されると、大切なメッセージが決して見逃されることはありません。
9. モバイルデバイスに対応している
メンバーシップサイトがモバイルデバイスに対応していることは非常に重要です。
モバイルデバイスとは、具体的にはスマートフォンやタブレットのことを指します。
そして、モバイルデバイスに対応するとは、視聴画面をレスポンシブデザインにするか、あるいはモバイル専用の表示画面に自動変換されるようにする、ということです。
たとえば、前述したREFLEXION YOGAではヨガのオンライン学習が可能ですが、パソコン画面を見ながらヨガのエクササイズをおこなう会員は少ないのではないでしょうか。
おそらく、自宅のフロアなどで、持ち運びが自由なスマートフォンやタブレットの画面を見ながらヨガに取り組む方が多いと考えられます。
実際に、REFLEXION YOGAのメンバーシップサイトは以下のようにレスポンシブデザインで作られており、モバイル対応がされています。
机上でメモを取りながら学習することが多いと考えられるようなコンテンツについては、PC対応のみのメンバーシップサイトでも構わないかもしれません。
しかし、世の中は今後ますますモバイル化が進むと予測されますので、このモバイル対応はできるようにしたほうが利用しやすいメンバーシップサイトになるでしょう。
ぜひあなたのコンテンツのジャンルに応じて、モバイル対応の実装を検討してみてください。
会員制コンテンツビジネス成功の3つのポイント
こちらでは、会員制コンテンツビジネスの代表的なビジネスモデルであるメンバーシップサイトの運営を成功させるために大切な3つのポイントをご紹介します。
1. 取引を開始してもらう
1つ目のポイントは、顧客と取引を開始してもらうことです。
これは新規入会者数を増やす、ということです。
新規入会者数を増やすためには、2種類の有効な方法があります。
第1に、メールマガジンを使った方法です。
これは、メールマガジンを配信できるハウスリストを保有している方に向いています。
もし毎月の月末にコンテンツを更新するとしたら、その月末が当月テーマの入会期限になります。
そのため、月初から徐々にそのコンテンツのメリットやベネフィットを周知していき、最終的な締切日である月末に向けて申し込みしてもらうよう促していきます。
その場合、セールスページにはタイムカウンターを設置して、期限を訴求するとよいでしょう。
この方法は、プロダクトローンチの中でもハウスリスト向けにおこなわれるインターナルローンチと呼ばれる手法になります。
ハウスリストを保有している方であれば、この方法でどの程度の反応が生まれるのか、テストすることも可能です。
もちろん、ブログやFacebookのようなソーシャルメディアでトラフィックを集めることもできますので、まだハウスリストを保有していない方であればそれらを活用することでトラフィックを集めることもできます。
第2に、エバーグリーンローンチをおこなう方法です。
実は、セールスの際にもっとも効果を発揮するのはメールマガジンです。
それは、ソーシャルメディアが待ちの姿勢であるプル型メディアなのに対して、メールマガジンは直接顧客のもとにメールという形で情報を届けられるプッシュ型メディアだからです。
そのため、初心者の方で、まだハウスリストを保有していなければ、エバーグリーンローンチというマーケティング手法をおすすめします。
エバーグリーンローンチとは、複数のステップメールとウェブ上のセミナーであるウェビナーを使いプロダクトローンチの期限訴求のメリットを存分に活かしつつ、24時間365日、継続的に販売できる方法です。
こちらは実際に弊社が「ウェビナー・マスター・システム」というシステムを開発し、私自身が自社商品のマーケティングに採用したうえで、その効果性を実証しています。
メンバーシップサイトの新規入会者数を増やすうえでこの方法を採用すると、たくさんの見込み顧客リストを集めながらも、同時に期限性を訴求したセールスが可能になります。
販売単価やセールス内容によっても結果は異なりますが、一般的なメンバーシップサイトのマーケティングであれば、ウェビナー視聴者の5%~20%程度の成約率が期待できます。
これは見込み顧客のメールアドレスを大量に集めながら、同時に新規入会者数を増やしてマネタイズすることができるので、大変おすすめの方法です。
特にFacebook広告などで毎日一定のトラフィックを集めるよう設定できれば、常に一定の確率で安定的に入会者を増やすことが可能です。
なお、エバーグリーンローンチの詳細は、本ブログの「【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例」でも解説していますので、あらためてご覧になってみてください。
2. サービスを継続してもらう
2つ目のポイントは、顧客が満足する価値を提供し、サービスを継続してもらうことです。
これはリテンション率を高く維持する、ということです。
非常にシンプルなのですが、これがメンバーシップサイト運営成功の本質であり、原則になります。
なお、リテンション率を高く維持するうえでもっとも大切なことは、顧客が求めるコンテンツの質を高く維持することです。
また、入会者に限定して、メンバーシップサイト内かFacebookのようなSNSのグループ機能を使ったコミュニティを設けて、会員同士の横つながりを維持することも大切になります。
3. 自動化できる部分は極力自動化する
最後に3つ目のポイントは、自動化できる部分は極力自動化することです。
これが運営コストを最小限に抑え、最少人数のスタッフで利益率高い会員制コンテンツビジネスを長期的に成功させる秘訣になります。
メンバーシップサイトは、小さく始めて、時間をかけながら大きく成長させることが大切です。
おそらく最初から何人もの専任スタッフを雇うような人的リソースや予算を十分に備えることは難しいはずです。
そのためにも、最初から「システムが対応できる部分はすべてシステムに対応させる」といった形で自動化の仕様を組んでいくことが重要です。
ぜひ、本記事で解説した事例を参考にして、あなたオリジナルの仕様を考えてみてください。
なお、弊社では、独自に開発した「コンテンツ・セールス・システム」というシステムをご用意しています。
これは、米国で主流になっているメンバーシップサイトとまったく同じような機能が利用できる最先端のシステムとなります。
成功するメンバーシップサイトを運営するための基幹システムを検討している方は、ぜひこちらから詳細をご覧になってみてください。
以上、本記事では、メンバーシップサイトをスタートさせるための具体的なポイントをご紹介しました。
ぜひ、あなたの新たな収益を増やすうえで、参考にしてみてください。
まとめ
本記事では、サブスクリプションビジネスの始め方として、メンバーシップサイトを開始するために大切な3つのステップを中心に解説しました。
メンバーシップサイトは、あなたに安定的な継続収益をもたらしてくれるストック型ビジネスとして、大きな役割を果たしてくれます。
また、メンバーシップサイトのような会員制コンテンツビジネスは、今後の時流に沿っています。
前述したジュニパーリサーチが発表したとおり、全世界のデジタルコンテンツ市場は、2019年までに1,540億ドル(1ドル110円として約16兆9,400億円)の規模まで成長する見込みが立っています。
これは、2014年から2019年までの5年間で約60%増しの大きな成長市場になることを意味しており、さらに需要が多くなるジャンルでもあります。
今、個人が様々な専門知識やノウハウをオンライン上で学習したいという市場が生まれ、新たな教育産業が成長しようとしています。
その時流に乗り、あなたが大きな収益を得るためにも、この会員制コンテンツビジネスとしてのメンバーシップサイトは大きな魅力があります。
ぜひこのタイミングで、メンバーシップサイト運営に取り組まれてみてはいかがでしょうか。
本記事でお伝えした3ステップを参考にしていただければ、あなた自身のコンテンツで、あるいは他のコンテンツホルダーをプロデュースする形で、魅力的なメンバーシップサイトを構築できるはずです。
なお、本記事のテーマに興味をお持ちいただけたなら、ぜひ以下の記事もお読みになってみてください。
「【保存版】継続課金メンバーシップサイトの作り方と成功の7ステップ」
「2時間で5,364万円を販売した、売れるウェビナーの作り方21ステップ」
「【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例」
きっと、あなたのお役に立てるはずです。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
リードコンサルティング株式会社
代表取締役 小谷川 拳次
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2009年、リードコンサルティング株式会社設立。デジタルコンテンツを主軸としたインターネット集客、電子書籍マーケティング、サブスクリプションビジネスのコンサルティング及びコンテンツ販売システム、自動ウェビナー販促システムの提供によるマーケティングオートメーション(MA)の導入支援を行う。ビジネス書作家としても活動。2018年からは投資事業を開始。2023年にはオウンドメディア『生成AIマーケティングの教科書』を開設。ChatGPTを中心とする生成AIマーケティングの専門家として、多数の専門記事を著者として公開している。日刊メルマガ【ChatGPT速習メール講座】では、5千人を超える読者にメールマガジンを配信中。
著書は『Facebookでお客様をどんどん増やす本』(中経出版/2011年)、『電子書籍を無名でも100万部売る方法』(東洋経済/2012年)、『小さな会社がお金をかけずにお客さまをガンガン集める方法』(KADOKAWA/2013年)など、累計50冊を出版している。
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