動画マーケティング基本の7ステップと3つのYouTube集客方法

最終更新日:2024年9月20日
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あなたは、「YouTubeに動画をアップして売上を伸ばしたいけれど、具体的な方法がわからない」または「動画を作るのは難しそうで、つい後回しにしてしまう」といった悩みを抱えていませんか?

そんなあなたにおすすめしたい方法が、すでに効果が実証された動画マーケティングとYouTube集客の基本を実践することです。

実は、正しいステップにしたがって動画を作り、YouTubeにアップするだけで、動画へのアクセスを増やして集客を成功させることは簡単です。

しかも、人気の高い動画を作ることで、YouTubeというNo.1動画共有プラットフォームから永続的にアクセスが集まり、あなたのビジネスを成長させることができるのです。

実際に私自身も、これまで多くの動画をYouTubeにアップすることで、YouTube広告に一切出稿することなく332,832回の再生回数を得て、数多くの集客と成約を実現させています。

そこで本記事では、様々な事例をもとにした「動画マーケティングの7つの基本ステップ」と「3つのYouTube集客方法」、そして成果が証明された具体的なノウハウをご紹介します。

さらに、今、海外を中心に話題となっているVlog(動画ブログ)に関する詳細もお伝えします。

こちらの内容をお読みいただければ、あなたは動画を活用して多くのアクセスを自社サイトに呼び込み、ビジネスを大きく成長させることができるはずです。

ぜひ、こちらでご紹介する方法を参考にしてみてください。

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目次

動画マーケティングの概要

本記事のテーマは、「動画マーケティング基本の7ステップと3つのYouTube集客方法」です。

こちらでは、これから動画マーケティングを始めたいと考えている初心者の方向けに、動画マーケティングの基本と実際のYouTubeを使った集客方法について解説していきます。

動画は成約率向上、集客、権威付けなど、様々な目的で活用でき、すでに必要不可欠なマーケティングツールになっています。

また、動画を作るためのツールや動画を共有するサイトが増えたことによって、誰でも動画を活用し、ビジネスを成長させることができる時代になりました。

すでに日常的な出来事などについては、動画を撮影してYouTubeやFacebook、Instagramといったソーシャルメディアにアップしている人は多いものです。

しかしながら、実際に動画をビジネスに活かしている人は、まだまだ少数派です。

その理由は、動画の作り方がわからない、何を収録すれば良いのかわからない、動画を使うとどうなるのかわからない、など様々です。

特に、動画マーケティングと呼ばれる「動画を使った集客」については、何をどのようなステップで進めれば効果が生まれるのか、わからない方が多いようです。

そこで本記事では、基本的な動画の作り方から、海外における動画活用事例まで、動画マーケティングのノウハウを公開します。

なお、本記事でお伝えする内容は動画マーケティング初心者の方向けの内容となります。

そのため、動画マーケティング上級者の方は、過去にご紹介した以下のようなコンテンツをご覧いただくと、より具体的なノウハウを確認いただけるはずです。

2時間で5,364万円を販売した、売れるウェビナーの作り方21ステップ

売れるウェビナーを作りたい方必読!4つの統計と9つの具体的方法

【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例

それでは、まずは動画マーケティングのメリットからお伝えしていきます。

動画マーケティングのメリット

1. 業界内で際立つことができる

動画マーケティングは、まだまだ黎明期です。

インターネットマーケティングの業界ならばともかく、他のオフライン業界においては十分に活用されていない場合もあります。

今のうちから動画を効果的に活用する準備をしておけば、同業他社に大きな差をつけることができるでしょう。

2. 検索エンジン対策につながる(動画SEO対策)

動画は、実は検索エンジン対策に有効です。

かつては、できるだけ文章でサイトを構成することが検索エンジン対策につながると考えられていました。

しかし、今では「動画SEO」という言葉があるくらいで、動画を使うと、より検索エンジンに好まれやすいサイトにすることも可能です。

3. 権威付けができる

動画をうまく使うことによって、小型の放送局をインターネット上に持つのと同じような効果が得られます。

海外では、アーティストからビジネスまで、インターネット上の動画から火がつき、有名になった事例がたくさんあります。

4. 関係性を構築できる

動画が文章と大きく異なるのは、その人のパーソナリティをより強く魅せることができる点です。

小さいビジネスであろうと、大きいビジネスであろうと、そのビジネスをしている人のパーソナリティを表現することは、市場との関係性構築に大きな役割を果たします。

5. 売上向上につながる

最後に、もっとも重要なメリットとして、動画を活用すると売上向上につながるという事実があります。

後ほどご紹介しますが、セールスページに動画を組み込むだけで売上が上がるというデータも出ています。

また、海外の著名な動画マーケターの中には、自分の動画にスポンサーをつけて、副収入を得ている人もいます。

これは、まさに小型の放送局を運営しているようなものです。

動画マーケティングに関する2つの誤解

「動画マーケティングのメリットはわかっているが、なかなか一歩を踏み出せない」という方の多くは、動画マーケティングに関して、以下のような2つの誤解を持っているようです。

1. 自分の顔を出さなくてはいけない

インターネット上で自分の顔を出すことに抵抗があり、一歩を踏み出せない人はとても多いでしょう。

確かに、自分が出演する動画を作る方法もあります。

しかし、そうではない方法で顔を出さずに作ることも、もちろん可能です。

2. 時間/コストがかかる

かつては、確かに動画制作には時間とお金がかかりました。

しかし、今では異なります。

複雑な機材、高額なカメラ、強力な編集マシン、これらはもはや不要です。

簡易なビデオカメラかスマートフォン、パソコン1台と安価なソフトウェアがあれば、集客を成功させるうえで十分に効果的な動画を作ることが可能です。

このように、動画マーケティングのハードルはかなり下がってきています。

前述した動画マーケティングのメリットを考慮すれば、実行しない手はないとご理解いただけるでしょう。

動画制作の基礎

動画マーケティングを考えるにあたって、最初に障害となる課題が、動画制作の方法という方も多いでしょう。

そこで最初に、動画制作の基礎についてご紹介していきます。

どのように動画を活用するかによって制作に若干の違いはありますが、次の点を押さえておけば、どの場合にでも応用が利くでしょう。

制作パターン1. プレゼンテーション形式で作る

これは、もっとも簡単な動画制作方法です。

たとえば、以下は弊社が制作した動画のひとつです。

これはプレゼンテーション形式で制作しており、このスタイルにしたがうと、資料を見ながら音声を聞くことのできる動画が完成します。

こちらの動画は、次のステップで作られています。

1. 資料を作る

まずは、プレゼンテーション用のソフトウェアを使って、資料を作ります。

Windowsであれば、「パワーポイント」、Macであれば、「キーノート」が一般的です。

提案書を作ったり、セミナーを開催したことのある方ならば、それほど難しくない作業かと思います。

マイクロソフト パワーポイント(Microsoft PowerPoint)

マイクロソフト-パワーポイント-ロゴ

アップル キーノート(Apple Keynote)

アップル-キーノート-ロゴ

プレゼンテーション資料を作るポイント

こちらでは、プレゼンテーション資料を作るポイントについて解説します。

その1. 枚数を増やす

通常のセミナーの場合、プレゼンテーション用の資料があるほか、講師が前に立って話します。

見ている側は、資料と講師の声、そして講師の動きがあることによって、退屈せずに見ていることができるのです。

しかし、動画の場合、講師の動きというものがありません。

動きがない1枚のスライドで何分も話されると、だんだんと飽きてきてしまいます。

そこで、スライドの枚数を増やし、次々とスライドを遷移させることによって、画面に動きをつけることが必要です。

この場合は、通常のセミナーで使うよりもスライド中の文字を大きめにし、枚数を増やすと良いでしょう。

その2. 「1アイデア1スライドの原則」にしたがう

1つのスライドには、1つのアイデアだけを入れるようにします。

これを、「1アイデア1スライドの原則」と呼びます。

極論を言えば、以下のスライドのように1スライドで1つの言葉だけを紹介するような気持ちで作ると、視聴している人にとって頭に入りやすくなります。

1アイデア1スライドの原則を適用したスライド

その3. 画像を入れる

スライドに関連する画像を入れることで、見ている人を飽きさせないようにできます。

こういったプレゼンテーションで利用できるロイヤリティフリーの画像は、ウェブ上で安価で手に入ります。

中でも使いやすいのは、こちらのAdobe Stock(アドビストック)というサービスです。

必要な画像を安価に手に入れることができますので、色々と検索してみると良いでしょう。

Adobe-Stock

出典:Adobe Stock

「さらに格好良いプレゼンテーション資料を作りたい」という方は、昨今のプレゼンテーションブームを作った、こちらの『プレゼンテーションzen』という書籍を参考にされると良いでしょう。

プレゼンテーションzen-表紙

プレゼンテーションzen』 ガー・レイノルズ(著)

2. 原稿を用意する

完璧な原稿が必要かどうかは、動画の用途や長さによって変わります。

なお、商品のひとつとして動画を作る場合、質を保つためにも、ある程度、作りこんだ原稿があったほうが良いでしょう。

Marketing-Legend-表紙

3. 収録と編集をおこなう

ここまで来たら、最後に収録をおこないます。

ここで用意するものは、画面をキャプチャーするソフトウェアと音声を収録するマイクです。

ソフトウェア

Windowsの場合、動画の制作で有名なソフトウェアは、Camtasia(カムタジア)です。
※Camtasia Mac 版は英語版とドイツ語版のみリリースされています

Camtasia-カムタジア-ホームページ

出典:Camtasia

Camtasia(カムタジア)は無料試用版がダウンロードできますので、まずはインストールして使ってみることをおすすめします。

Macの場合、画面録画をおこなうには、標準装備されているQuick Time Player(クイックタイムプレイヤー)が便利です。

Quick-Time-Player-ロゴ

出典:Quick Time Player

マイク

最近のPCには、マイクが最初から付いていますが、できれば別売りのマイクなどを使ったほうが良いでしょう。

最近では、低価格なものでも充分な性能が見込めるものが多く販売されています。

なお、少し価格は高くなりますが、高品質な音声を収録されたい方におすすめできるマイクは、以下の「SONY エレクトレットコンデンサーマイクロホン ECM-MS957」になります。

SONY-エレクトレットコンデンサーマイクロホン-ECM-MS957

出典:「SONY エレクトレットコンデンサーマイクロホン ECM-MS957

以上でパターン1. の動画制作は完了です。

制作パターン2. 自分(または商品など)を撮影する

次に上級編ですが、自分をカメラで撮影する、または商品などを撮影するという方法があります。

この手法は前述のプレゼンテーション形式よりもインパクトがあり、パーソナリティを伝えやすいというメリットがあります。

一方で、綺麗に動画を作ろうと思うと、撮影、編集ともに、それなりのテクニックが必要になります。

したがって、動画を商品にするときや、重要なプロモーションなどの場面で使う動画を作る際には、可能な限り、プロに頼んだほうが良いでしょう。

プロフェッショナル派の好例として挙げられるのは、恋愛とビジネスについて教えている、エベン・ペーガンです。

彼の動画は、彼がスクリーンの前に立って話すというシンプルなものが多いのですが、内容の良さとも相まって、非常に評価が高いです。

彼のオフィスには、このような動画を撮影するためのスタジオがあります。

そして、撮影する距離をずらしてカメラが2台あり、交互に動画を入れ替えることで、見ている人を飽きさせないようにしているそうです。

こちらは、動画マーケティングのプロとして知られる、マリア・アンドロスの動画です。

こちらも2台のカメラで交互に動画を入れ替えており、視聴者を飽きさせない工夫が施されています。

また、次の動画は、「I LOVE MARKETING」などの会員制ビジネスを運営する米国で著名なマーケター、ジョー・ポリッシュのものです。

こちらは彼がホームビデオカメラを持ち、友人であるライアン・ダイスという起業家のオフィスに遊びに行ったときの動画になっています。

ちょうどそのとき、打ち合わせのためにマーケティングのプロ達が集まっていました。

そのため、彼らの短いインタビューも収録されています。

手振れもかなりしていますが、これもジョー・ポリッシュのパーソナリティを見せるのに役立っています。

このように、素人っぽさが良い効果を出すときもあります。

以上のように、動画を使う目的によって、作り方や趣向が異なってきます。

そこで次章では、動画マーケティングの基本となる7ステップの動画活用方法についてご紹介していきます。

動画マーケティング 基本の7ステップ

こちらでは、動画マーケティングの基本となる7ステップについて解説します。

もしもあなたが動画マーケティングを成功させたいなら、これらの7ステップにしたがって、すべての動画を用意していくと、効果的な集客が実現できるようになるでしょう。

ステップ1. 商品動画を作る

コンサルティング、コーチング、講師業など、コンテンツビジネスをされている場合は、動画を商品にすることができます。

たとえば、以下は私自身のコンテンツサービスですが、こちらはオンラインで視聴し、ダウンロードすることができる動画と、そのMP3音声、さらにPDFレポートが商品となっています。

THE-MARKETING-動画視聴ページ

なお、動画を商品にすると、良いことがあります。

それは、商品の価値が高まるということです。

同じコンテンツを商品として出すにしても、PDFとして文字情報だけにするよりも、動画を用意してDVDにしたり、オンラインで視聴できるようにすることで、価値が高まります。

なぜ価値が高まるかというと、それは人によって、学習する方法が異なるからです。

一般的に、人が学習する際には、

1. 文字を読むことによって、もっともよく学習できる人
2. 音声を聞くことによって、もっともよく学習できる人
3. 動画を見ることによって、もっともよく学習できる人

の3パターンに分かれると言われています。

PDFだけで商品を提供すると、上記1の人にしか訴求することができないのです。

しかし、PDFに加えて動画を用意すれば、上記2と3の人にも、もっとも高い学習効果を提供することができます。

これはお客様にとって大きな価値となります。

価値が高まるということは、その分、高い値段で販売できるようになるということです。

したがって、コンテンツビジネスをされている方にとっては、提供する形を変えるだけで新しい商品が完成し、キャッシュポイントが増えることになります。

また、最近の海外トレンドとして、動画をDVDとして商品化して販売することは少なくなっています。

現在、多くのコンテンツホルダーに普及している販売方式は、オンラインスクールのように、オンライン上でコンテンツを視聴できる仕組みを持つことが一般的になりつつあります。

この場合、DVDの制作コストがかかりませんし、お客様もDVDの到着を待つ時間を省くことができます。

また、オンラインスクールの動画の下にコメント欄を設置しておけば、コメントをいただくことも簡単にできます。

そのため、コンテンツを購入してくれたお客様だけのコミュニティを作りやすいというメリットもあります。

動画を商品にする場合、一般的には動画の長さ(総尺)が、かなり長くなります。

したがって、収録や編集の手間を考えると、画面をキャプチャーする方法で作るのが良いでしょう。

前述したCamtasia(カムタジア)Quick Time Player(クイックタイムプレイヤー)を使えば、オンライン上に公開する手前のところまでソフトウェア側で処理することが可能です。

ステップ2.ウェルカム動画を作る

ウェルカム動画は、あなたのウェブサイトやYouTubeチャンネルのトップページに動画を配置する方法です。

お店に入ってきたお客様に挨拶をするのと同様に、ウェブサイトやYouTubeチャンネルに来ていただいたお客様に挨拶をするための動画です。

こちらは米国でトップクラスの投資教育家として有名な、ティモシー・サイクスのYouTubeチャンネルにおけるウェルカム動画です。

ティモシー・サイクスは、このウェルカム動画をホームページのトップページにも活用しています。

ティモシー-サイクス-ホームページ

出典:TIMOTHY SYKES

こちらのトップページをご覧いただければわかりますが、動画があることによって、彼のメッセージの訴求力が高くなっているのがわかるはずです。

ウェルカム動画の役割

ウェルカム動画の役割は3つあります。

1. 訪問者の注意を惹きつける

あなたのサイトにやってくる人は、もちろんリピートの人もいらっしゃるはずです。

しかし、その多くは、たまたまあなたのサイトを見つけた人である可能性が高いはずです。

したがって、そこで注意を惹きつけなければ、あっという間にサイトから離脱されてしまいます。

これは、あまり良い状況ではありません。

専門的な話になりますが、Googleは、あなたのサイトに来た人が、どれくらいの時間、あなたのサイトにとどまっているかをチェックしています。

たとえば、その時間が平均して5秒とか10秒だと、見る価値のないサイトだと認識され、SEO上、好ましくない場合があります。

逆に3分、5分と滞在していれば、見る価値のあるサイトだと認識されます。

滞在時間の長さというものは、膨大な数に及ぶアルゴリズム指標の、ごくひとつに過ぎません。

しかしながら、ウェブサイトに動画が置いてあると、その動画を再生してしばらくの間は、サイトに滞在してくれる時間を増やすことができます。

また、現在、もっとも効果的なSEOの基本は、「ユーザーにとって質の高いコンテンツを提供すること」ですから、その動画がユーザーの理解を深める質の高いものであれば、本質的なSEO対策にもつながるのです。

2. 何が得られるのかを伝える

そのサイトで何が得られるのかを簡潔に伝えます。

たとえば、ティモシー・サイクスの場合、最初の1分間くらいで、彼の生い立ちや成功の軌跡を簡潔に伝えています。

動画全体でも2分の短さなので、彼のノウハウを知ることによって、どのような結果が得られるのかが簡単に理解できます。

3. 訪問者に求めるアクションを伝える

あなたのウェブサイトは、何らかの目的があって作られているはずです。

たとえば、メールマガジンに登録してもらう、資料請求してもらう、などです。

これらの訪問者にして欲しいことを、動画であらためて明確に伝えることで、あなたの目的がより達成されやすくなります。

ステップ3.オプトイン動画を作る

最近は、メインのウェブサイトとは別に、見込み顧客リストを集めるためのオプトインページを用意する方も増えてきました。

ここでも動画が活用できます。

前述したエベン・ペーガンも、オプトインページで動画を活用しています。

エベン-ペーガン-doubleyourdating-ホームページ

出典:Double Your Dating

オプトイン動画の役割は、ウェルカム動画とほぼ同様で、「訪問者の注意を惹きつける」「何が得られるのかを伝える」「訪問者に求めるアクションを伝える」の3つだけです。

したがって、大半のオプトイン動画は、2~3分程度の短いものになります。

ステップ4.デモ/インストラクション動画を作る

これはソフトウェアなど、パソコン画面で操作するものを販売している方にはおすすめの活用方法です。

この場合は、商品の使い方を動画で解説します。

海外のインターネットサービスなどは、大半が動画を活用しています。

PDF形式でマニュアルを用意するよりも、簡単に、わかりやすく伝えることができるからです。

たとえば、以下のようなサービスがあります。

MailChimp(メールチンプ)

こちらはMailchimp(メールチンプ)というメール配信ASPサービスのサイトです。

サポートページなど、様々なページで動画での解説が組み込まれています。

メールチンプ-サポートページ

出典:MailChimp

WishList Member(ウィシュリスト メンバー)

こちらはWishList Member(ウィッシュリスト メンバー)というソフトウェアです。

メンバーシップサイトを作るためのソフトウェアですが、こちらも同様に、動画での解説が用意されています。

WishList-ホームページ

出典:WishList

ステップ5. テスティモニアル動画を作る

「テスティモニアル(Testimonial)」とは、「お客様の声」を意味します。

動画でお客様の声をいただくことは、非常に効果の高い活用方法と言えます。

たとえば、以下は弊社で累計500名以上の著者を輩出している電子書籍出版スクール、『電子書籍マスタースクール』の卒業生への動画インタビューです。

実際に出版を成功させ、高揚感にあふれながら成功体験を語る卒業生の声を動画で視聴することは、スクールへの入校を検討している方にとって何よりの判断材料になるはずです。

出典:電子書籍マスタースクール

また、以下は前述したジョー・ポリッシュのホームページに用意されていたお客様の声です。

この教材はセミナーを収録したDVDなのですが、セミナー開催時にテスティモニアルとして参加者の声を収録しておき、DVD販売時にそれを活用するという手法をとっています。

ジョー-ポリッシュ-顧客の声-動画

出典:ilovemarketing.com

また、このような手法をさらに発展させて、お客様の声を競う「テスティモニアル・コンテスト(Testimonial Contest)」が開催されたケースもあります。

たとえば、次の動画は販売心理学の権威、ブライアン・トレーシーの事例です。

こちらは、自分でブライアン・トレーシーに対する推薦動画を撮影し、YouTubeにアップすると、コンテストに参加できます。

そして、優れた推薦動画をアップしてくれた人たちに賞品が与えられるというものです。

このようなテスティモニアル・コンテストをおこなうと、自動的にお客様の声が集まるうえ、バイラル効果でYouTubeからのトラフィックも増加します。

ステップ6. セールス動画を作る

これは、商品のセールスページで動画を活用する方法です。

このパターンについては、以下のような興味深い調査結果が出ています。

“ショッピングサイトにおいて、動画を見た人は、見ていない人よりも2分長く滞在した。また、動画があるページは、ないページよりも64%の売上増加が見込める。”
出典:コムスコア社の調査

“動画を使うと、6%から30%売上が向上する。”
出典:ザッポス社の調査

このように、動画をページに組み込むと売上向上が見込めるのは、ほぼ確実なことと考えて良いでしょう。

そのほかにも、たとえば、Amazonの電子書籍端末、Kindle(キンドル)の販売ページを見てみましょう。

画面の左上、ウェブサイトの一等地と言われる部分に、20秒程度の簡単な動画が視聴できるようになっています。

Amazon-キンドル-Fire-HD8-販売ページ

出典:Amazon 「Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) 16GB

Amazonは毎日、膨大な訪問者を集めていて、どのようなページにすれば、もっとも売上が上がるかということをテストしています。

そのような中で動画を商品ページに用意しているということは、動画によって売上が高まるということが実証されているからにほかなりません。

7.Vlog(動画ブログ)を作る

現在、海外を中心に人気を集めているのが、Vlog(動画ブログ)です。

こちらはVlog(ブイログ※正確な発音は「ヴィーログ」)と読みます。

Vlogとは、「Video」と「Blog」を掛け合わせた造語で、文字通り動画を中心としたブログになります。

一般的には、ブログ記事というものはテキスト文字を中心とした文字情報で成り立っています。

その文字情報をすべて、動画で表現するようにしたブログが、Vlog(動画ブログ)と呼ばれるようになりました。

Vlog(動画ブログ)は、もっとも幅広く活用されている動画の使い方と言えます。

なお、「動画マーケティング」と言った場合、多くはVlog(動画ブログ)を使ったマーケティングのことを指す場合があります。

したがって、ここは少し深く掘り下げてご紹介していきます。

Vlog(動画ブログ)を運営するメリットとしては、次のようなものがあります。

Vlog(動画ブログ)のメリット

文章を書くよりも簡単に作れる

これは人によるところもありますが、一般的に言って、文章をタイピングするよりも話すほうがスピードが速いはずです。

そのため、動画作成に慣れてしまえば、文章でブログを作るよりも、動画ブログのほうが簡単にできてしまうのです。

印象付けができる

先述したとおり、サイト内に動画があると、多くの人は思わず再生ボタンをクリックしてしまいます。

そして、あなたの声を直接伝えることができれば、文章だけのブログよりも、訪問者に対して印象付けがしやすくなります。

検索エンジンにヒットしやすくなる

「テキスト文字を中心とした文章でないと、検索エンジンにヒットしないのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。

前述したとおり、「動画SEO」という分野もあるくらいです。

むしろ動画コンテンツのほうが、競争が少なく、検索エンジンにヒットしやすいこともあります。

たとえば、人気の掃除機、「ルンバ」を検索エンジンで検索してみましょう。

この記事を執筆した時点で、検索結果には230万件近いサイトが表示されました。

ルンバ-検索結果画面

もし、あなたの会社でルンバを商品として扱っていた場合、この中で、検索結果の1ページ目に表示させるのは、容易ではありません。

しかし、検索結果の下のほうを見てみると、ルンバに関係する動画が表示されているのが見て取れます。

ここには、ルンバに関連する動画が表示される仕組みになっています。

そこで、ルンバに関連する動画がどれくらいあるのか見てみると、わずか4,600件程度であることがわかります。

230万件の中で1ページ目を狙うより、4,600件の中で、この場所に表示されることを狙ったほうが良いことは明らかです。

ほぼすべてのキーワードにおいて、動画の検索結果は、通常の検索結果よりも少なくなります。

つまり、競合企業であるライバルが少ないということです。

そのため、この隙間を狙わない手はありません。

特に、あなたがニッチ商品を取り扱っているような場合、ユーザー(視聴者)にとって質の高い動画を用意し、後述する動画SEO対策を最適化すれば、短期間で上位表示を実現できるはずです。

YouTubeからのアクセスも見込める

Vlog(動画ブログ)を作る場合、通常は、制作した動画をまずはYouTubeにアップします。

そして、その動画をブログに貼り付けます。

このようにする理由は、主に2点あります。

第1に、これが動画をインターネット上に公開する一番簡単な方法だからです。

第2に、YouTubeからのアクセスが狙えるからです。

YouTubeユーザーは膨大な時間を動画の視聴に使っています。

かつ、見ている動画に関連する動画が次々に紹介されていきますので、あなたの動画へのアクセスも増えやすいのです。

そして、そこからさらに、あなたのサイトへと誘導する仕組みを作っておくことができます。

YouTubeからアクセスを集める具体的な方法については、後ほど詳しくご紹介します。

その前に、海外の成功しているVlog(動画ブログ)の事例をご紹介します。

海外の成功しているVlog(動画ブログ)の事例

Vlog(動画ブログ)事例1. ジェームズ・ウェッドモア

最初に、動画マーケティングのエキスパートとして有名な、ジェームズ・ウェッドモアをご紹介します。

彼の場合、5分~10分程度の短い動画で、ビジネスやセールスに役立つトピックを解説しています。

そして、それらの動画をYouTubeにアップしています。

そして、この動画を自分のブログに貼り付けています。

ジェームズ-ウェッドモア-Vlog

出典:James Wedmore

このパターンが、ごくスタンダードなVlog(動画ブログ)の例です。

なお、Vlog(動画ブログ)は上記のように専用サイトを作り、そちらでYouTubeに公開した動画をアップしていく方法と、自身のYouTubeチャンネルを開設し、そちらで動画を公開していく方法もあります。

Vlog(動画ブログ)事例2. リッチ・シェフレン

面白い例としては、インターネットマーケター向けのコーチングプログラムを提供している、リッチ・シェフレンが以前に実施していたパターンがあります。

彼は毎朝、自分の会社に自動車通勤する際、車のダッシュボードにカメラを取り付け、自分の顔を撮影しながらインターネットマーケティングに関するアドバイスを数分間、話していました。

彼の場合、その動画をYouTubeにアップするまでは同じですが、今度はそれを自分のFacebookページに貼り付けて紹介していました。

すると、以下のように表示されます。

リッチ-シェフレン-Facebookページ-動画

出典:Rich Schefren Facebookプロフィールページ

動画コンテンツはFacebook上で「いいね!」やコメントが付きやすいので、バイラル効果が期待できます。

Vlog(動画ブログ)事例3. シャーマ・ハイダー

こちらはVlog(動画ブログ)がさらに進化して、ウェブ上に「Shama TV」という自分の放送局を作ってしまっているシャーマ・ハイダーのサイトです。

シャーマ-ハイダー-ホームページ

出典:Shama Hyder

彼女はかなり有名な起業家で、有名メディアにも取り上げられている人物です。

ある動画ではオンラインマーケティングに関するトピックを取り上げ、ここでアクセスと信頼を得た後、本業であるコンサルティングサービスへと誘導しています。

続いて、Vlog(動画ブログ)を運営する際のコツをご紹介していきます。

Vlog(動画ブログ)を運営する際のコツ

反復可能なトピックにする

Vlog(動画ブログ)は続けることが大切です。

したがって、もっとも重要なことは、「続けられるトピックを選ぶ」ということです。

自分の知識だけを使ってVlog(動画ブログ)を運営しようとすると、必ずネタが枯渇します。

したがって、第三者の力を使うことがポイントです。

たとえば、ソーシャルメディアコンサルタントとして有名な、こちらのクリス・ブローガンのブログを見てみましょう。

彼はコンサルタントとして豊富な知識を持っていますが、この動画では、自分の知識を公開するのではなく、「自分のビジネスに関連する書籍のレビュー」をおこなっています。

クリス-ブローガン-Vlog

出典:chrisbrogan.com

書籍が尽きることはありませんから、無理なく続けられるひとつの方法でしょう。

他にも、誰かをインタビューする、業界内のニュースを紹介する、商品を紹介する(扱っているのがコモディティ商品で数が多い場合)などが考えられます。

スケジュールを決める

Vlog(動画ブログ)を運営する場合、定期的にブログを更新するスケジュールを決めることは大切です。

動画の更新を時間が空いたときにやろう、と考えていると、大抵は長続きしないことが多いものです。

そのため、毎週日曜日に収録し、月曜日に公開する、などのリズムを作ると良いでしょう。

「80対20の法則」にしたがう

これはVlog(動画ブログ)に使う時間配分の話です。

動画マーケティングのコンサルタントがクライアントの行動を調べた結果、うまくいっていない人は、動画を作ることに全体の8割の時間を使い、それをプロモーションする活動には2割しか使っていない、という傾向が出たそうです。

しかし、Vlog(動画ブログ)を成功させるには、この配分を逆にしなければいけません。

すなわち、動画を作ることに2割、それをプロモーションすることに8割の時間をあてるということです。

そこで、次のコツを考える必要が出てきます。

完璧主義を捨てる

これは、「完璧な動画を作らなくてはいけない」という発想を捨てることです。

Vlog(動画ブログ)の目的は、完璧なプレゼンテーションをおこなって、セールスすることではありません。

あくまで見ている方との関係性を構築することが目的です。

したがって、あなたの人間性が垣間見られるような動画のほうが効果的なのです。

先ほどご紹介した、マリア・アンドロスやジョー・ポリッシュの動画を思い出してください。

画質も音声も、さらには内容も完璧なものとは程遠いものですが、彼らはあの動画によって、人間性を表現し、ビジネスを成功させているのです。

YouTubeから集客する方法

動画マーケティングでもっとも重要なテーマのひとつは、「YouTubeの攻略」です。

こちらでは、YouTubeからアクセスを集め、集客を成功させる方法の基本をお伝えしていきます。

YouTubeの最新統計情報

YouTube-ロゴ

出典:YouTube

YouTubeは、Googleに次いで「世界で2番目に大きい検索エンジン」とも言われ、毎日、大量の人が閲覧しています。

そこで、現在、YouTubeが実際にどのくらいの影響力を持っているのか、統計情報を確認してみましょう。

YouTubeの公式サイトによれば、以下のようにYouTubeの最新統計情報が発表されています。

“YouTube は全インターネット人口の約 3 分の 1 を占める 10 億人以上のユーザーに利用されており、1 日あたりの動画視聴時間は 10 億時間、視聴回数は数十億回にものぼります。”

 

“YouTube は、全体でもモバイルだけでも、米国内の 18~34 歳と 18~49 歳の年齢層で、どのケーブルテレビ局よりも利用されています。”

 

“YouTube の視聴回数の半分以上をモバイル端末からの視聴が占めています。”

 

“YouTube は 88 か国以上でローカル バージョンを提供しています。”

 

“YouTube は 76 の異なる言語でご利用いただけます(インターネット人口の 95% をカバー)。”

 

出典:YouTubeプレスルーム

YouTube-プレスルーム

出典:YouTubeプレスルーム

たとえば、あなたがVlog(動画ブログ)を作って、それをより多くの人に見てもらおうと思ったら、このYouTubeの攻略なしに語ることはできません。

そこで、ここでは「YouTubeから集客する方法」についてご紹介していきます。

YouTubeから集客する5つの基本

こちらでは、YouTubeから集客する1つ目の方法として、5つの基本をご紹介します。

1. 検索エンジンにヒットさせる

YouTubeにはGoogleなどと同様、検索エンジンが備わっています。

そこで、まずは、この検索エンジンに自分の動画がヒットするようにすること(動画SEO対策)が第一歩目です。

そのための基本的な考え方は、通常のSEOとほぼ同様です。

すなわち、動画の「タイトル」と「概要」に、検索されるキーワードを入れるということです。

たとえば、こちらは前述したマリア・アンドロスが、以前に動画を使ってアフィリエイトをしていたときの動画です。

こちらの動画は、「Migraine(偏頭痛)」というキーワードで検索されたときに表示されるように最適化されています。

マリア-アンドロス-YouTube動画-MIGRAINE

出典:「(How to get rid of a *MIGRAINE* Headache) using EFT Technique

タイトルには、「How to get rid of a *MIGRAINE* Headache(偏頭痛を取り除く方法)」と書いてあり、偏頭痛について調べている人が考えているであろう問いに答えるタイトルになっています。

マリア-アンドロス-YouTube動画-MIGRAINE-概要

出典:「(How to get rid of a *MIGRAINE* Headache) using EFT Technique

そして、動画の下に表示させる概要欄(動画をアップロードするときに入力する欄)も重要です。

ここには動画の概要を書くわけですが、数行でおさめるのではなく、この動画の例のように、なるべく詳しく記載するのがより良い方法です。

検索キーワード「Migraine(偏頭痛)」や、それに関連するキーワードを盛り込んだ文章を書き込みます。

動画マーケターの中には、動画で話している内容をそのまま書き起こして、概要欄に記載するようにと教えている人物もいます。

2. 関連動画に表示させる

マリア-アンドロス-YouTube動画-MIGRAINE-関連動画

出典:「(How to get rid of a *MIGRAINE* Headache) using EFT Technique

検索エンジンに続いて重要なのが、動画再生中、右側に表示される関連動画です。

ここには、その名のとおり、再生中の動画と関連が深い動画が表示されます。

再生回数の多い動画の関連動画に、自分の動画を表示させることができれば、勝手にアクセスが集まってきます。

では、何をもって関連していると見なされるのか、という点が問題になってきます。

ひとつは、先ほどのタイトルと概要の文章です。

これはわかりやすい理由です。

もうひとつ欠かせない要素として、動画の「タグ」が挙げられます。

タグもタイトルや概要と同様、動画をアップロードする際に設定が可能です。

3. コメントをうながす

YouTubeに動画をアップロードする際には、コメント機能をON/OFFできます。

スパムコメントを防ぐためには、OFFにしておくことも良いですが、検索エンジンに評価されるためには、ONにしておくほうが良いでしょう。

コメントが入ると、アクティブな動画だと認識され、検索エンジンからの評価が高まります。

また、動画内や概要欄で、コメントをうながすようにしておくと、さらに良いでしょう。

4. YouTubeチャンネルを作る

YouTubeにアカウント登録すると、以下のように自分のYouTubeチャンネルが持てます。

小谷川-拳次-YouTubeチャンネル

出典:小谷川拳次 YouTubeチャンネル

YouTubeチャンネルはFacebookで言うところのFacebookページのようなもので、自己紹介を入れたり、ウェブサイトへリンクを張ったりして、ビジネスに活用することができます。

必ずしも、すべての設定をする必要はありませんが、余裕がある方はオリジナルにカスタマイズしてみると良いでしょう。

たとえば、Facebookマーケティングの専門家、マリ・スミスのチャンネルページはこちらのようになっています。

背景も変えてあり、自社サイトのような出来栄えになっています。

マリ-スミス-YouTubeチャンネル

出典:Mari Smith YouTubeチャンネル

なお、YouTubeにアカウント登録し、YouTubeチャンネルを開いた後、ぜひ気をつけていただきたい点があります。

それは、「自分のビジネステーマに関連する動画だけ載せる」ということです。

YouTubeチャンネルは、自分のウェブサイトと同様に扱う必要があります。

たとえば、ビジネスで使う動画をアップロードしているチャンネルに、子供やペットの動画をアップロードするのは好ましくありません(あなたが子供用品やペット用品を扱っていれば別です)。

その理由は、2つあります。

1つ目の理由は、ビジネスのブランディング上、好ましくないからです。

マイチャンネルに登録されている動画は、内容がまったく関係なくとも、関連動画に表示されやすい傾向にあります。

したがって、あなたが作ったビジネス用の動画が再生されている最中に、ペットの動画が右に表示されてしまうのです。

動画でビジネスのメッセージを発信する場合には、一貫したメッセージを届け続けることが重要です。

そのような中、突然、パーソナルな動画が出てくるのは、たいていの場合、好ましくないのです。

2つ目の理由は、検索エンジン上の問題です。

テーマが一貫しておらず、玉石混淆のコンテンツが掲載されているウェブサイトは、検索エンジン対策上、好ましくありません。

それと同じように、内容がばらばらの動画がアップロードされているチャンネルは、いったい何をテーマにしたチャンネルなのか、検索エンジンが判断しにくいのです。

以上の理由により、もしプライベートな動画をアップロードしたい場合には、ビジネスで使っているアカウントと別のアカウントを作って、そちらでアップロードすることが基本的なルールになります。

5. YouTubeから自社サイトに誘導する

最後に、もっとも重要な点は、動画から売上を上げるために、自分のYouTube動画から自社サイトへ誘導することです。

この場合、動画の最初や最後に、自社サイトやオプトインページのURLを紹介しておくのもひとつの方法です。

しかし、もっとも確実かつ対策すべき点は、各動画の概要欄に自社サイトへリンクさせるURLを貼っておくことです。

次のマリ・スミスの動画をご覧ください。

マリ-スミス-YouTube動画-概要

出典:「Twitter Hashtags – What Are They, How To Create Your Own – by Mari Smith

ここで重要なのは、概要欄の一番上にURLを入れておくということです。

マリ・スミスの動画は、そのようになっています。

先ほど、概要はなるべく詳しく書くと述べましたが、その概要すべてを読むには、動画を見ている人が「もっと見る」ボタンをクリックしない限り、表示されることがありません。

したがって、下の方にURLを入れてしまうと、クリックされないどころか、見られもしない可能性が高くなります。

そこで、一番上、または「もっと見る」ボタンをクリックしなくてもアドレスが見られる位置に記載しておくことが必要になるのです。

有名ブランドの知名度を活用して集客する方法

こちらのYouTubeから集客する2つ目の方法は、とても強力です。

あなたのビジネスにおいて参考にできる部分があれば、ぜひ活用されてみてください。

ハリウッドトップスターのブランド影響力

この方法を生み出したのは、マイク・ケイニグズです。

彼は、動画マーケティングの専門家です。

マイク・ケイニグズが動画のインパクトについて理解したのは、実は彼の奥さんのおかげだったそうです。

奥さんはもともとマーケティングコンサルタントでしたが、いまはNPOを主催しています。

なぜそのようなキャリアチェンジをしたのかというところに、秘密が隠されています。

あるとき、彼女はメディアを通じて、アフリカの貧困の状況を知ることになりました。

そして、自分もアフリカに行って何か手伝いをしたいと、ウガンダに飛んでいきました。

現地の病院に行くと、そこは電気も通っておらず、非常に不衛生でした。

電気がないために冷蔵庫もなく、ワクチンや薬が保存できないのです。

そのために多くの子供たちが犠牲になっていました。

彼女はこの状況を改善するために、自分ができるもっとも大きな貢献は何だろうかと考えました。

そこで彼女は、現地でビデオを撮影してきました。

そして、帰国してからフリーのビデオ編集者を雇い、ビデオを編集したのです。

その後、完成したビデオをYouTubeなどの動画共有サイトにアップしました。

ここで彼女は、自分の動画にある仕掛けをします。

当時、アンジェリーナ・ジョリーやブラッド・ピットなどがアフリカに対するチャリティーをおこなっていました。

そこで彼女は、自分のビデオのタイトルにアンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットの名前を入れてアップしたのです。

すると、どうなったでしょうか。

人々がGoogleの検索窓で「アンジェリーナ・ジョリー」や「ブラッド・ピット」と入れて検索すると、彼女が作った動画が検索結果の上位に表示されるようになり、再生回数が増えたのです。

さらに彼女は、メディアにコンタクトをしました。

そして、自分がアフリカの貧困問題、エイズ問題、マイクロファイナンスの専門家であることを売り込みました。

すると多くの人が彼女に注目をし始め、彼女は30日間の間に300万円の寄付を集めることに成功しました。

そして、彼女はそのお金で電気のジェネレーターを買い、病院に設置したのです。

この経験がもとになり、彼女はNPOを設立し、その活動に力を入れ始めたというわけです。

このプロジェクトを手伝っていたマイク・ケイニグズは、動画の強力なインパクト、そしてどのようにすれば動画をマーケティングできるのかということに気が付きました。

奥さんの経験をもとに、彼は、「ブランド+自分」というコンセプトを生み出しました。

奥さんが自分の動画とハリウッドスターを結びつけることに成功したように、有名ブランドと自分、または自分自身のビジネスを結びつけるための、簡単で強力な方法です。

実際にマイク・ケイニグズがおこなった中で、2つの事例をご紹介します。

事例その1. Kodak Zi8(コダック Zi8)

コダック-Zi8

出典:Kodak Japan

かつて世界で初めてデジタルカメラを開発したメーカーとして著名なコダック社に、人気を博した「Kodak Zi8」というカメラがありました。

これは小型で安いうえ、充分な高画質ということで、インターネット用の動画を撮影したい人たちには、大人気のカメラでした。

その人気に乗っかろうとマイク・ケイニグズがしたことは、このカメラのレビューでした。

それもブログでレビューをするのではなく、動画でレビューをするのです。

そして、その動画をYouTubeにアップしたところ、何が起こったでしょうか。

zi8を購入したいと考えている人の多くが、彼の動画を見ることになったのです。

こちらが「kodak zi8 camera review(コダックzi8のレビュー)」でGoogle検索したときの結果です。

検索結果の一番上に、彼の動画が表示されています。

kodak-zi8-camera-review-検索結果

先ほどお伝えしたとおり、一般的なSEOと比較して、動画のSEOはライバルが少ないです。

それをうまく活用したことによって、どのようなレビューサイトよりも彼の動画が一番上に表示されることになったのです。

ちなみに彼はzi8を売っているわけではなく、アフィリエイトとして紹介しているだけです。

事例その2. TESLA(テスラ)

テスラ-ロゴ

出典:TESLA

2つ目は、日本でも注目の電気自動車である「TESLA(テスラ)」です。

テスラはもともと、PayPalを立ち上げた起業家、イーロン・マスクが作った自動車メーカーです。

彼のシリコンバレーの人脈なども手伝って、テスラ車は富裕層を中心にして、顧客層が広がっていきました。

そこでマイク・ケイニグズもまた、この人気に乗っかろうと考えました。

そして作ったのが、「Life with Tesla」というドキュメンタリー動画です。

これは、先ほどのカメラのレビューよりさらに本格的です。

こちらでは、彼が実際にテスラを購入し、その性能を確かめているシーンや、テスラ社が何を目指しているのかを勝手に解説するといった具合に、いくつかの動画でテスラを紹介しています。

前述したコダックのカメラと同様、「tesla」で検索する人が増えると同時に、これらの動画の再生回数も増え、マイク・ケイニグズもテスラのオーナーとして有名になっていきました。

さらに、彼の作った動画はテスラ社の目にとまり、オーナーの事例として彼らからインタビューを受けるまでに知名度が高まったそうです。

このように、「ブランド+自分」というコンセプトの動画は、様々な可能性があります。

ブランドの部分は、有名人でも良いですし、有名な商品、有名な場所など、いくらでも工夫の余地があります。

ぜひ、あなたもご自身のYouTube動画で実践できる部分はないか、考えてみてください。

YouTubeから集客しながら権威付けをする方法

最後に、YouTubeから集客する3つ目の方法として、YouTubeで集客しながら権威付けをする方法をご紹介します。

これまでご紹介した2つの方法もそうですが、これらは何か特別なスキルが必要になるわけではありませんので、ぜひお試しになってみてください。

こちらの方法を教えてくれるのは、同じくマイク・ケイニグズです。

この方法を使うと、集客だけではなく、自分の権威付けにもつながります。

やり方は以下のとおり、ごくシンプルです。

ステップ1. 10個のFAQを考えて動画を作る

まず、あなたのビジネスについて、見込み顧客からのFAQ(よくある質問)を10個考えます。

そして、そのFAQの答えを考え、動画で解説します。

ここでのポイントは、あなたの商品の詳細についてのFAQではない、ということです。

たとえば、あなたが動画編集ソフトウェアを販売しているとします。

良くないFAQの例としては「この動画編集ソフトウェアは、Windows 10でも動作するか?」というものです。

なぜ、この質問が良くないのでしょうか。

ここで作る動画の目的は、まだあなたのことやあなたのビジネスについて知らない人に対し、あなたがその分野の専門家であることを印象付けるためのものです。

したがって、すでにあなたの商品やサービスを知っている人、今まさに買おうとしている人がしてくるような質問は妥当ではありません。

このような質問は、販売ページ上で答えれば良いわけです。

逆に良いFAQの例としては、「動画に古い映画のような効果を付けるには?」といったものです。

動画編集をしている人ならば、そのような効果を付けてみたいと思って、検索エンジンで検索する可能性があります。

こちらの動画は、まさにそのFAQの事例になっています。

何も自分が画面に出て答える必要はなく、プレゼンテーション形式の動画で良いですし、長さも3分以内で十分です。

ステップ2. 10個のSAQを考えて動画を作る

こちらのステップ2が、この方法の最重要ポイントです。

ステップ1では、見込み顧客が尋ねてきそうな質問を挙げましたが、今度は、あなたが専門家として、見込み顧客に教えておくべきことを考えます。

つまり、その分野について本当は知っておくべきであり、専門家に尋ねるべきであるのにも関わらず、見込み顧客はその質問が思い浮かばない質問です。

マイク・ケイニグズは、このような質問を「SAQ」、すなわち「Should Ask Question(尋ねるべき質問)」と呼んでいます。

たとえば、動画マーケティングに関して言えば、

「アクセスを集めるためにYouTube動画のタグはどのように設定すべきか?」

「Vlog(動画ブログ)を運営するときに重要なことは何か?」

というような質問はいかがでしょうか。

これらの質問に対する答えは、動画マーケティングを成功させるために必要なものです。

しかし、一般向けに「動画マーケティングについて知りたいことを教えてください」というアンケートをとっても、トップ10には入ってこないような質問でしょう。

これは一般的には気付かれていないけれども、専門家の視点からすると重要な質問であると言えます。

これが「SAQ」です。

どれだけ一般の人が気付かないSAQに答えられるかで、あなたの専門家としての権威付けが決まってきます。

これもSAQとその答えを考えたら、同じように3分以内で動画を作ります。

ステップ3. 動画をアップロードする

最後に、YouTubeに動画をアップロードします。

この際、「4. YouTubeから集客する方法」でご紹介したことを忘れないようにしましょう。

以上、これまでにご紹介した方法でYouTubeからアクセスを集め、集客に成功する方法は機能し始めます。

しかし、さらに余裕があるならば、動画の数を増やすと良いでしょう。

当然ながら、動画の数が多い分だけ、人の目に触れる機会は増えることになります。

たとえば、こちらのチャンネル運営者である「avs4you」は、この方法をうまく活用しています。

avs4you-YouTubeチャンネル

出典:avs4you YouTubeチャンネル

「avs4you」は、ハウツー系の動画を多数作り、FAQ、SAQに答えています。

また、それと同時に、これらの動画自体が、彼らが販売しているソフトウェアのマニュアルをも兼ねているという、一石二鳥の仕組みになっているのです。

マイク・ケイニグズによれば、この手法はどのような業種でも応用可能だということです。

さらに、FAQ、SAQを考えていく過程で、自分が気付かなかった見込み顧客のニーズ、さらに自分の専門性にまで目覚めることもあるそうです。

ぜひ、あなたもご自身のビジネスのFAQやSAQを考えてみてください。

まとめ

本記事では、「動画マーケティング基本の7ステップと3つのYouTube集客方法」というテーマで、これから動画マーケティングを開始される初心者の方向けに、基本的な内容をお伝えしました。

動画マーケティングは極めて強力な手法ですが、敷居が高いように感じてしまい、始めることに二の足を踏んでしまう方が多い分野でもあります。

しかし、本記事でご紹介した動画制作方法や活用方法をご覧いただければ、最初の一歩を踏み出すイメージがついたのではないでしょうか。

最後に、本記事のポイントをおさらいしておきます。

1. コンセプトを決めて動画を作る

まずは動画の活用方法に沿ってコンセプトを決めて、動画を実際に作ってみることから始めましょう。

一度作ってしまえば、意外と簡単であることがわかるはずです。

2. YouTubeにアップする

YouTubeの活用は、今後の動画マーケティングでは必須項目になるでしょう。

もしもまだアカウントをお持ちでなければ、ぜひYouTubeのアカウントを作ってみることをおすすめします。

また、本記事でもご紹介したYouTubeチャンネルを作り、あなたのビジネスにおける専門的な知識を情報発信していきましょう。

3. サイトやブログにアップする

本記事の7ステップの中でご紹介したとおりに、実際にあなたのサイトやブログといった様々な場所に動画を貼り付けてみましょう。

1本1本の動画を作成するのは大変かもしれませんが、一度作ってYouTubeにアップした動画は、あなたが消さない限り、ずっとインターネット上に残り続けます。

そして、動画をとおしたアクセス増加につながり、ビジネスを成功させる大きな力になるでしょう。

これは、私が常々お伝えしている「ネット資産(Internet Asset)」というものになります。

「ネット資産(Internet Asset)」は、保有し続ける限り、あなたのもとに富をもたらしてくれるものになります。

そのような資産を少しずつ築き上げていくつもりで、取り組まれると良いでしょう。

ぜひ本記事のコンテンツを参考にして、あなたのビジネスの売上向上にお役立てください。

なお、本記事のテーマに興味をお持ちいただけたなら、ぜひ以下の記事もお読みになってみてください。

2時間で5,364万円を販売した、売れるウェビナーの作り方21ステップ

売れるウェビナーを作りたい方必読!4つの統計と9つの具体的方法

【保存版】エバーグリーンローンチで売上を上げる14ステップと実例

きっと、あなたのお役に立てるはずです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

小谷川-拳次

リードコンサルティング株式会社
代表取締役 小谷川 拳次

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小谷川 拳次

リードコンサルティング株式会社 代表取締役

起業家。作家。投資家。 2009年、リードコンサルティング株式会社設立。デジタルコンテンツを主軸としたインターネット集客、電子書籍マーケティング、サブスクリプションビジネスのコンサルティング及びコンテンツ販売システム、自動ウェビナー販促システムの提供によるマーケティングオートメーション(MA)の導入支援を行う。ビジネス書作家としても活動。2018年からは投資事業を開始。2023年にはオウンドメディア『生成AIマーケティングの教科書』を開設。ChatGPTを中心とする生成AIマーケティングの専門家として、多数の専門記事を著者として公開している。日刊メルマガ【ChatGPT速習メール講座】では、5千人を超える読者にメールマガジンを配信中。 著書は『Facebookでお客様をどんどん増やす本』(中経出版/2011年)、『電子書籍を無名でも100万部売る方法』(東洋経済/2012年)、『小さな会社がお金をかけずにお客さまをガンガン集める方法』(KADOKAWA/2013年)など、累計50冊を出版している。

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