YouTuber－美容系YouTuberミシェル・ファンの成功事例と収益化の5ステップ

あなたは、「YouTubeを利用してビジネス上の売上を伸ばしたい」と思っていても、実際には「どのように収益化すればよいかわからない」といった悩みを抱えていませんか？

そんなあなたにおすすめしたい方法が、すでに「YouTuber」として実績がある人物の事例から成功法則を学び、それをご自身の動画制作に活用することです。

実は、正しいステップにしたがって動画を作り、YouTubeにアップするだけで、動画へのアクセスを増やして集客を成功させることは簡単です。

そして、あなた自身のブランディングにも成功すれば、YouTuberとして活躍することも可能です。

それは人気の高い動画を作り続けることで、YouTubeというNo.1動画共有プラットフォームから永続的にアクセスが集まり、あなたのビジネスを成長させられることを意味します。

実際に私自身も、これまで多くの動画をYouTubeにアップすることで、YouTube広告に一切出稿することなく332,832回の再生回数を得て、数多くの集客と成約を実現させています。

そこで本記事では、米国で美容系YouTuberとして大きな成功を収めたミシェル・ファンの事例をもとにした「YouTube収益化の5ステップ」を中心に、様々なノウハウをご紹介します。

こちらの内容をお読みいただければ、あなたはYouTube動画を活用してブランディングや収益化に成功し、ビジネスを大きく成長させることができるはずです。

ぜひ、本記事でご紹介する方法を参考にしてみてください。

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YouTuber－美容系YouTuberミシェル・ファンの成功事例と収益化の5ステップ

本記事のテーマは、「YouTuber－美容系YouTuberミシェル・ファンの成功事例と収益化の5ステップ」です。

2013年3月、Googleは傘下のYouTubeの月間ユニークユーザーが10億人を超えたと発表しました。

Googleの発表によれば、現在、インターネット利用者の2人に1人はYouTubeを訪問していることになると言います。

そして現在、私自身が非常に重要視しているソーシャルメディアの一つが、このYouTubeです。

本記事では、実際にYouTubeを使って大きな成功を収めた海外の成功者のケーススタディをとおして、新しい角度からYouTube活用法をお伝えしていきます。

YouTuberとは？

最初に、「YouTuber」という言葉を正確に理解する必要があります。

YouTuberとは、YouTube上で自身が制作した動画作品を継続的に公開しながら、その動画に付帯された広告収益をはじめとする様々な収入を得ている個人および組織を意味します。

YouTuberは、YouTubeに独自の動画をアップすることで多くのYouTubeチャンネル登録者から支持され、膨大な動画の再生回数によって著名になり、ビジネス上の成功を収めています。

なお、ここで言うビジネス上の成功の定義とは、再生回数が多い自分の動画にGoogleのアドセンス広告を掲載させて広告収入を得る方法、動画を使って集客する方法など、様々な方法が挙げられます。

この具体的方法については、後述します。

YouTuberは、YouTubeで多くの再生回数を誇る動画を多数保有することでパーソナルブランディングに成功した人物だ、とも言えます。

すでに日本でも多数のYouTuberが生まれていますが、今後もさらに様々なジャンルのYouTuberが誕生することが予測されます。

このYouTuberというキーワードは、今後、YouTubeマーケティングをおこなっていくうえで大切なキーワードとなりますので、覚えておいてください。

YouTuberになると得られるメリット

YouTuberとして成功を収められるようになると、大きく分けると以下の5つのメリットが得られるようになります。

1. 集客の成功
2. アドセンスによる広告収入
3. バックエンド商品の販売
4. 他社とのジョイントベンチャー
5. 圧倒的なブランディング

しかも、YouTube自体は無料で利用できるため、販促予算が少なく、コストをあまりかけられない方にも大きなチャンスがあります。

そのため、あなたのビジネスの専門領域において市場でヒットする動画コンセプトを作り、再生回数が増えていくと大きなビジネスチャンスを手にすることができるようになります。

ここで、決して「私にはできないのではないか」「有名なYouTuberは並外れた才能があったから成功したのではないか」とは思わないでください。

実際に、YouTuberの多くが例外なく、まったくの無名、そしてYouTube初心者の状態から現在の地位を手に入れています。

また、本記事でご紹介する人物、ミシェル・ファンも、実際にまったくの素人の状態からYouTubeで大きな成功を収めているのです。

大切なことは、「市場に支持されるコンセプト」を明確にして、正しいステップでYouTubeを運用することです。

そこで本記事では、まったくの初心者の方であっても適切な運用ステップを踏むことによって、YouTubeをビジネス活用できるようになる方法をご紹介します。

では、実際にYouTuberにはどのような人物たちがいるのでしょうか。

実例をご紹介していきます。

海外YouTuberの事例

それでは、実際にYouTuberにはどのような人物が存在するのか、見ていきましょう。

ここでは、米国の事例をご紹介します。

YouTube発祥の地、米国では、観ていて楽しい動画を提供しているエンターテインメント性の高い動画や人物が支持されているようです。

これは、YouTubeを視聴する目的が、良い情報を探したり学んだりすることに加え、ちょっとした息抜きや何か面白いことを探す人が多い点にあるのではないかと考えられます。

その動画を観ると、思わず口コミしたくなるような面白い動画が人気を得ていると言えます。

なお、YouTuberは男女問わず存在しますので、女性が有利であったり男性が有利であったりということは特にありません。

では、事例を見ていきましょう。

事例1. シェーン・ドーソン（Shane Dawson）

YouTubeチャンネル名：Shane Dawson TV

YouTubeチャンネルURL：https://www.youtube.com/user/ShaneDawsonTV

YouTubeチャンネル登録者数：4,989,899人

YouTubeチャンネル総再生回数：955,033,104回

シェーン・ドーソンの内容は、コメディ映像や著名人のものまね、人気ミュージックビデオやTVドラマのパロディが中心です。

出典：Shane Dawson TV YouTubeチャンネル

事例2. ジェナ・マーブルス（Jenna Marbles）

YouTubeチャンネル名：JennaMarbles

YouTubeチャンネルURL：https://www.youtube.com/user/JennaMarbles

YouTubeチャンネル登録者数：10,811,178人

YouTubeチャンネル総再生回数：1,248,275,787回

ジェナ・マーブルスの内容は、彼女の日常生活を独自の表現の仕方で面白く紹介するビデオや、ちょっとした生活のヒントのビデオです。

彼女を有名にしたのは、「話したくない相手を避ける方法」というビデオです。

出典：JennaMarbles YouTubeチャンネル

事例3. ミシェル・ファン（Michelle Phan）

YouTubeチャンネル名：Michelle Phan

YouTubeチャンネルURL：https://www.youtube.com/user/MichellePhan

YouTubeチャンネル登録者数：4,925,965人

YouTubeチャンネル総再生回数：794,303,733回

出典：Michelle Phan YouTubeチャンネル

海外では多くのYouTuberが存在しますが、本記事ではその中でも、YouTubeをビジネス活用して大きな成功を収めた一人である、こちらのミシェル・ファン（Michelle Phan）に焦点を当ててご紹介していきます。

彼女はYouTuberとして経済的にも大きな成功を収め、「YouTubeが生んだシンデレラ」とも評価されているほどです。

また、数多くのYouTuberの中で、彼女の成功に至るプロセス、そしてYouTubeチャンネルを運用して得ているキャッシュポイントのスキームは、私たちが実際にYouTubeを活用して成功するために重要なポイントが凝縮されています。

そのような理由からも、ミシェル・ファンのケーススタディは参考にしていただける部分が多いでしょう。

ミシェル・ファンのプロフィール

出典：Michelle Phan YouTubeチャンネル

ミシェル・ファンがYouTuberになるまで

ミシェル・ファンは、マサチューセッツ州ボストン出身のベトナム系アメリカ人です。

彼女の職業は、メイクアップアーティストです。

センスの良いメイクアップの方法を動画編集し、自身のYouTubeチャンネルで定期的に公開することにより、彼女は絶大な人気を誇るYouTuberになりました。

今では、「YouTube Makeup Guru（YouTubeにおけるメイクアップのカリスマ）」として知られています。

ミシェル・ファンは、成功までどのような軌跡をたどってきたのでしょうか。

彼女はアメリカでベトナム系両親のもと、マサチューセツ州に生まれました。

家族はもともと、貧しい生活を強いられ、政府による公的扶助を受けていた時期もあったそうです。

ミシェル・ファンはアートカレッジでイラストレーションを学んでいますが、YouTuberになる前までは、寿司レストランでウェイトレスをしていた時期もあったそうです。

そんな彼女ですが、現在は実に華々しい成功を収めています。

本記事執筆時点で、以下のような実績を持ちます。

• YouTubeチャンネル登録者数：4,925,965人
• YouTubeチャンネル総再生回数：794,303,733回
• もっとも再生された「バービー人形メイクの方法」という動画は4,700万回再生
• Facebookページの「いいね！」は1,488,767人

特にYouTubeではYouTubeの「達人」カテゴリにおいても実質上世界トップクラスの実績であり、その専門ジャンルである「メイクアップ」という領域では、他者の追随を許さないほどの成功を収めています。

ミシェル・ファンのサクセスストーリー

それでは、ミシェル・ファンはどのように成功していったのか、そのストーリーをご紹介します。

2006年、ミシェル・ファンは個人ブログを持ち、様々なメイク方法についてブログで情報発信していました。

まだこの頃は、現在の「Michelle Phan」ではなく、「Ricebunny（ライスバニー）」というユーザー名でした。

そして2007年、大学の前期講座で教授からMacBookProを手渡されたのをきっかけに、「ナチュラルメイク」という7分間のメイクチュートリアルビデオを自分で作成し、YouTubeへ公開するとともにブログにもアップしました。

当時、そのページがわずか1週間で4万ページビューを記録したのを見て、彼女は「人々はこういうものを求めている」と理解し、その活動を続けることにしました。

メイクの方法をビデオにまとめて伝えていくことは、彼女にとって最初は楽しい趣味でした。

実際、様々なメイクをすることで自分とは違うキャラクターを演じられるし、新しい感情を感じることができたからです。

そして、彼女がYouTuberとして一気に注目される転機がやってきます。

それは、2009年に公開した「Lady GaGa Poker Face Tutorial」、続けて2010年に公開した
「Lady Gaga Bad Romance Look」が、それぞれ大ヒットしたことです。

この成功をきっかけにして、彼女はさらに多くのYouTubeチャンネル登録者を獲得しました。

そして、YouTubeの広告パートナーとなり、YouTubeから多額の広告収入を得ることができるようになったのです。

彼女の成功は、これにとどまりません。

2010年、なんと化粧品大手、ランコムとのジョイントベンチャーに成功します。

出典：LANCOME

ランコム側からのアプローチにより、ミシェル・ファンはランコム初のビデオメイクアップアーティストとなりました。

ミシェル・ファンはランコムの化粧品だけを使ってメイク動画を作っていたわけではありませんが、ランコム側のマーケティング戦略によりミシェル・ファンが選ばれたと考えられています。

2011年、ミシェル・ファンは自身のビジネスとして「MyGlam（マイグラム）」という新しいプロジェクトをスタートしました。

「MyGlam」は、いくつかの異なる化粧品が詰まったバックが月額$10で毎月自宅に届くという継続課金制のサービスです（現在は「Ipsy（イプシー）」と名前を変えてサービスをおこなっています）。

出典：Ipsy

さらに、ミシェル・ファンの快進撃は続きます。

2012年、それまでの4年間で200個のビデオを作った頃、彼女のYouTubeチャンネルが大成功しているのを見たGoogleから、20時間のコンテンツを作ることで$1million（約1億円）というオファーをもらったのです。

しかし、彼女のシンデレラストーリーはそれでは終わりませんでした。

なんと、世界的企業のロレアルグループ（2012年の連結売上高225億ユーロ）が、ミシェル・ファン自身の化粧品ラインを作ることになったのです。

ミシェル・ファンはこれまでにもロレアルグループの商品であるランコムの化粧品を使ったビデオを作っていたので、ロレアルは最初にミシェル・ファンに声をかけたそうです。

そして、「EM Cosmetics（エム・コスメティックス）」というミシェル・ファンの化粧品が出来上がりました。

出典：EM Cosmetics

「EM」とは、妹や愛しい人に使う、愛情がこもったベトナム語です。

2013年8月15日、ミシェル・ファンの化粧品「EM Cosmetics」は発売開始されました。

彼女の知名度は、今この瞬間においてもYouTubeの再生回数とともに上がり続けています。

まったくのYouTube初心者だった彼女は、2006年から2013年の7年間で、世界的大企業との提携
（ジョイントベンチャー）、莫大なアドセンス広告収入、継続課金サービス、オリジナル化粧品の展開など、確認できる範囲だけでも大きな成功を収めることができました。

彼女は紛れもなくYouTubeを使ってミリオネア（億万長者）になった一人です。

本記事では、この「YouTubeが生んだシンデレラ」、ミシェル・ファンの事例を徹底研究しながら、YouTubeで成功していくためのポイントを解説していきます。

そのため本記事では、以下の2点のポイントに焦点を当てていきます。

1. ミシェル・ファンの動画事例と特徴
2. ミシェル・ファンから学ぶYouTube収益化の5ステップ

ミシェル・ファンの動画事例と特徴

本章では、ミシェル・ファンの動画事例と特徴をご紹介していきます。

こちらで紹介する動画以外にも、ミシェル・ファンのYouTubeチャンネルでは様々なメイクの方法が紹介されています。

詳しくは彼女のYouTubeチャンネルを視聴していただきたいのですが、ここでは代表的なものをご紹介します。

専門系動画コンテンツ

ミシェル・ファンの動画の中で人気が高いのは、メイクアップの方法を撮影・編集して公開する専門性の高い動画です。

それが、「専門系動画コンテンツ」です。

これらは実際にメイクに役立つ情報も多いのですが、彼女の動画制作に関しては、一貫してエンターテインメント性が感じられます。

簡単に言えば、いかに視聴者に楽しんでもらうかを意識して作られた動画だと言えるでしょう。

たとえば、以下のような事例があります。

「007 Skyfall Bond Girl」

出典：YouTube “007 Skyfall Bond Girl”

こちらは、有名な映画『007 スカイフォール』のボンドガールになるためのメイクアップ法です。

「Lady GaGa Poker Face Tutorial」

出典：YouTube “Lady GaGa Poker Face Tutorial”

こちらは、世界的ミュージシャンとなったレディー・ガガの人気曲、「Poker Face」で扮するレディー・ガガになるためのメイクアップ法を紹介しています。

この動画は彼女を有名にした動画の一つで、3,400万回以上も再生されています。

ノウハウ系動画コンテンツ

専門系動画コンテンツのような派手さはありませんが、メイクアップをしていくうえでちょっとしたヒントや参考になるノウハウを解説した動画もあります。

それが、「ノウハウ系動画コンテンツ」です。

このような動画も高い人気があり、多くの再生回数を誇っています。

たとえば、以下のような事例があります。

「3 Beauty Tips With a Spoon」

出典：YouTube “3 Beauty Tips With a Spoon”

こちらは、スプーンを使って美しいメイクをするための3つのヒントを紹介しています。

自己開示系動画コンテンツ

専門性の高い情報とは別に、自分自身の言葉で普段の仕事風景や日常生活をドキュメンタリー形式で紹介する動画があります。

それが、「自己開示系動画コンテンツ」です。

専門性の高い動画を中心に公開しながら、時々このような情緒性を刺激されるプライベートな情報を見せられると、ファン化が一気に加速します。

本人が意識的に公開しているかは定かではありませんが、彼女の人気を加速させていることは間違いありません。

「Follow Me to Work at Ipsy」

出典：YouTube “Follow Me to Work at Ipsy”

こちらは、彼女の1日をドキュメンタリー形式で紹介し、ビジネスである化粧品の定期購入サービス、「Ipsy」での職場を紹介しています。

動画の特徴

ここまで、ミシェル・ファンの動画事例をご紹介してきました。

ここでマーケティング的見地から、彼女の動画の特徴と人気の秘密に迫っていきます。

まずは動画の特徴を3つ、お伝えしていきます。

1. ビフォーアフターを明確に伝えている

彼女の動画の最大の特徴の1つ目は、「ビフォーアフターを明確に伝える」ということです。

これは前述したパターン1の専門系動画コンテンツに代表される、化粧をしていない、いわゆる「すっぴん」の状態からメイクアップを進め、完成形に至る形です。

動画の中でビフォーアフターが明確にわかるため、1本の動画の中で「何をすれば、どうなれるのか？」という視聴者にとっての最大関心事項がわかりやすい特徴があります。

ビフォーアフターが1本の動画で理解できることは、私たちがマーケティングで動画を活用するときに大切なポイントの一つです。

「あなたの商品やサービス、またはあなたが提唱する方法を実施すれば、これまではこうだったのが、こう変われるようになります」という訴求が可能になります。

これは大きな説得力を持ちます。

2. 適切なカット編集をおこない冗長にならないようにしている

2つ目は、メイク場面をすべて見せるのではなく、適切にカット編集をして冗長にならないようにしているという点です。

動画撮影をおこなうと、ついついその動画のすべてを視聴者に観てもらいたいという気持ちになります。

しかしながら、あまりに長い動画は最後まで視聴してもらえない可能性があります。

そのため、動画を撮影して編集する際にも、決して冗長にならない動画にする必要があります。

3. BGMやテキストを入れて観飽きられないようにしている

3つ目は、動画にBGMを入れたり、ポイントごとにテキスト（キャプション）を表示させることによって、動画として観飽きられないようにしていることです。

これは、ミシェル・ファン自身が動画制作における基礎をしっかり実施していると言えます。

シングルコンテンツ・マルチユース

彼女の動画の出し方の特徴としては、動画を撮影したら、それをYouTubeだけでなく、公式ウェブサイト、Facebook、Twitterなど、他のソーシャルメディアでも公開することです。

これは「シングルコンテンツ・マルチユース」と呼ばれる方法です。

1つのコンテンツを複数のメディアで使用することで、1本のコンテンツの価値を幅広く有効活用することが可能になります。

たとえば、彼女は自身のFacebookページにおいて、週に1回配信する最新動画を一定のタイミングを空けて何回も投稿しています。

また、動画を投稿する際にはFacebookページの「ハイライト」機能を使い、動画を拡大表示させ、少しでも他の投稿より目立つようにしているのが特徴です。

以下はミシェル・ファンのFacebookページへの動画投稿ですが、ハイライト機能を使い画面の横幅全体に大きく表示させることで、他の投稿よりも動画コンテンツが格段に目立っています。

出典：Michelle Phan Facebookページ

人気の秘密

ミシェル・ファンの人気の秘密は、以下の3点に集約されると言えます。

1. コンセプトが明確である
2. エンターテインメント性が高い
3. コアスキルと動画メッセージが一致している

第1に、「コンセプトが非常に明確であること」です。

彼女が提供する動画のコンセプトは、「メイクアップについて役立つ情報を動画で提供すること」です。

非常にシンプルですが、このテーマに興味がある人にとっては必ず観たくなる情報です。

今後、あなたがYouTubeチャンネルを設けて様々な動画コンテンツを提供していく場合でも、あらゆる情報に「1本の決まったコンセプトという柱」が立っているのが理想的です。

アップされている動画が、今日はこのコンセプト、次はまったく別のコンセプト、という内容になると視聴者は混乱して「この人は何を伝えたいのだろうか？」「この人は何が得意なのだろうか？」と考えてしまいます。

この点は、あなたがYouTubeチャンネルを成功させるうえで非常に重要な要素となります。

第2に、「エンターテインメント性が高いこと」です。

動画自体にエンターテインメント性が入っていると、人々の興味を惹き、さらに共感を得やすいと言えます。

これは前述したとおり、YouTubeを視聴する目的が、良い情報を探したり学んだりすることに加え、ちょっとした息抜きや何か面白いことを探す人が多いためです。

そのため、エンターテインメント性が高い動画の再生回数は増えやすい傾向にあります。

実際にYouTuberの大半が、特定のテーマにおいてエンターテインメント性の高い動画を提供していることからも、それは明白だと言えます。

だからといって、必ずしもあなたが動画を作るときに無理に面白い動画を作る必要はありませんが、そのような動画はヒットすると再生回数が増えやすい、ということを覚えておいてください。

第3に、「彼女のコアスキルと動画メッセージが一致していること」です。

彼女のコアスキルは「メイクアップ」です。

そして、彼女が動画で発信しているメッセージは「メイクアップの方法」です。

ここに一切のブレがないため、継続的にコンテンツをリピート視聴してくれる視聴者が存在すると言えます。

コアスキルとは、別の言い方をすると、「あなたのお客様があなたにお金を払っている専門性」と考えることもできます。

よって、コンセプトを明確にしたら、必ずあなたのコアスキルと動画メッセージを一致させていく必要があります。

あなたが動画コンテンツを作る際にも、ご自身の専門性を最前面に出し、その専門性で勝負していきましょう。

そこに魅了された視聴者は、後述する方法によって、必ずご自身のビジネスに誘導することができるようになるのです。

ビジネスの成長ステップ

ここで、ミシェル・ファンのビジネスの成長ステップを振り返ってみましょう。

これは、あなたがYouTubeを使ってビジネスを成功させるうえで、参考事例にしていただけるはずです。

以下の6つのステップにまとめましたので、ご確認ください。

1. 継続的なコンテンツ発信により共感者のコミュニティを作る
2. YouTubeの動画コンテンツをメインとしながらあらゆるソーシャルメディアを活用する
3. 人気と知名度の上昇とともにアクセス数が増加しメディア価値が向上する
4. 広告収入を得る（アドセンス広告やGoogle側からのオファー）
5. 自らのリピートファンに対して他社商品を紹介する（ランコムとの提携や継続課金サービス「Ipsy」の開始）
6. 自社ブランドを立ち上げる（ロレアルグループからの「EM Cosmetics」）

ミシェル・ファンの場合は毎週金曜日というペースで、新しい動画コンテンツをYouTubeにアップしています。

秀逸なコンテンツを継続的に発信することで、ファンが生まれ、共感者のコミュニティが出来上がります。

次に、YouTubeの動画コンテンツをメインにしながらも、ブログ、Facebook、Twitter、Google+など、使えるソーシャルメディアはすべて活用し、自分のコンテンツを発信するようにしています。

そうなると、各媒体へのアクセスが増え、メディアとしての価値が向上し始めます。

ミシェル・ファンの場合はYouTubeの動画コンテンツが飛びぬけて再生回数が多く、また彼女のYouTubeチャンネルへの来訪者が多かったため、アドセンスによる広告収入も加速することになります。

この時期、Google側からのオファーにより、20時間のコンテンツ制作により1ミリオンドル、すなわち1億円のフィーを得ています。

そして、ここまでアクセス数が多いことが明確になってくると、今度は他社とのジョイントベンチャーが成功するようになります。

彼女はアフィリエイトをメインにしているわけではありませんが、ランコムと提携したことによって、決まった回数はランコム商品を使うことによりPRフィーを得るようになりました。

また、ミシェル・ファンが推奨するいくつかの化粧品をまとめて10ドルで毎月郵送する「Ipsy」という継続課金サービスも開始しています。

そして、最終的には「EM Cosmetics」という自社ブランドを立ち上げ、販売を開始するようになります。

キャッシュポイント

前述したビジネスの成長ステップをまとめると、ミシェル・ファンのキャッシュポイントは大きく分けて以下の3つだとわかります。

1. YouTube動画のアドセンス広告収入
2. ジョイントベンチャーによる紹介フィー
3. オリジナルブランド商品の販売

もちろん、ほかにも様々な収入はあるはずですが、表立ってわかるだけでもこれだけのキャッシュポイントが存在します。

彼女のビジネスの成長の流れとキャッシュポイントは、私たちにとっても非常に参考になるはずです。

もちろん、彼女の場合は時流や運も味方についたかもしれませんが、実はインターネットマーケティングの王道プロセスを歩んでいるとも言えます。

それは、以下のような原則に忠実に従っているからです。

1. 良質なコンテンツを発信し続ける
2. コミュニティを作る
3. アクセス増加によりビジネスが発展する

特に、2006年にさかのぼって彼女のYouTubeチャンネル開始当初からの動画を観ていくと、地道にコンテンツを作り、投稿し続けてきたことが理解できます。

ここで一つ言えることは、コンセプトを明確にして専門性の高いコンテンツを発信し続けていれば、必ずコミュニティが生まれ、アクセスが増えていくということです。

その結果として、ビジネスが発展します。

インターネットマーケティングでは、「アクセス＝お金」という考え方ができます。

コミュニティのリピートユーザーによるアクセスが増えたあとは、どのようなビジネスにもつなげることが可能になるのです。

ソーシャルメディアミックスという考え方

シングルコンテンツ・マルチユースの項目でも解説しましたが、1つのコンテンツをあらゆるソーシャルメディアで有効活用することは、とても重要です。

「メディアミックス」という言葉は、広告業界用語です。

通常、テレビ広告、新聞広告、雑誌広告など、それぞれにメリットとデメリットがあります。

メディアミックスとは、何らかの商品を広告していくときに、たった1つのメディアに依存せずに、いくつものメディアを組み合わせて相乗効果を期待し、かつそれぞれのメディアの弱みを補完する方法論のことです。

たとえば、動画コンテンツを作ることを本業にすれば、たくさんのコンテンツを作れるかもしれません。

しかし、実際には私たちは通常のビジネスに充てる時間以外に、コンテンツ制作に充てられる時間というものは限られています。

そこで、たった1つのコンテンツであっても、いくつかのソーシャルメディアを使って1つのコンテンツを水平展開させていくのです。

これを、「ソーシャルメディアミックス」と言います。

一般的なメディア広告はお金がかかりますが、ほとんどのソーシャルメディアは無料です。

無料にもかかわらず、いったんコアなファンがついたら、広告以上に効果を発揮する場合もあります。

そのため、1つのコンテンツを作ったら考えられるだけのソーシャルメディアを活用して、それぞれのメディアに属するユーザーやファン層に訴求していくことが、あなたのコンテンツの知名度を高めていくことにつながります。

たとえば、YouTubeで動画コンテンツを作ったなら、最低でもブログ、Facebook、Twitterで告知していくようにしてください。

それ以外のソーシャルメディアをお持ちの方は、現実的にメディアをマネジメントできる範囲でソーシャルメディアの数を増やしていくとよいでしょう。

ミシェル・ファンから学ぶYouTube収益化の5ステップ

本章では、ミシェル・ファンの方法を参考にして、YouTubeを収益化するための実践テクニックをご紹介します。

こちらでは、以下の5ステップに絞って解説していきます。

1. YouTubeチャンネルを最適化する
2. アドセンス広告の仕組みを理解する
3. YouTube動画を最適化する
4. YouTubeアナリティクスを活用する
5. 定期的にYouTube動画を公開する

ステップ1. YouTubeチャンネルを最適化する

YouTubeチャンネルとは？

「YouTubeチャンネル」とは、YouTube上で作成できるあなたのアカウント専用のホームページのようなイメージです。

出典：Michelle Phan YouTubeチャンネル

あなたが公開した動画は、このYouTubeチャンネルでカテゴリやテーマごとにグループ分けして表示していくことになります。

今後、あなたが自分のビジネス上のYouTubeアカウントを持ったら、最初に実行いただきたいことが、このYouTubeチャンネルの最適化です。

最適化といっても、難しいことではありません。

あなたのYouTubeチャンネルに来訪者があったときに、あなたのチャンネルが何を発信しているのか、一目で直感的に理解してもらいやすくするためのものです。

YouTubeチャンネルのウェルカムページを整える

YouTubeチャンネル最適化をおこなううえで最初に着手すべき点が、ウェルカムページを整える、ということです。

YouTubeチャンネルのウェルカムページを最適化するうえでは、以下の3つのポイントがあります。

1. 象徴的なチャンネルアートを用意する

「チャンネルアート」とは、YouTubeチャンネルの上部に表示される横長のヘッダー画像のことです。

たとえば、以下は「ネット集客」を専門とする私のチャンネルアートです。

出典：小谷川拳次 YouTubeチャンネル

この画像はYouTubeが用意してくれているわけではありませんので、自分のチャンネルのイメージに合った画像を用意する必要があります。

この画像を設定することで、自分のチャンネルが何をテーマとしているのかを来訪者に訴求することができます。

著名人のように名前そのものがブランドになっている場合は別ですが、ビジネスで活用する場合は一目でどのようなメリットが得られるチャンネルなのか、テキスト文字で説明されていることが理想的です。

2. ソーシャルリンクを表示する

チャンネルアート部分には、あなたが保有する他のソーシャルメディアへのリンクアイコンを最大4つまで表示させることができます。

このリンクを、「ソーシャルリンク」と呼びます。

出典：Michelle Phan YouTubeチャンネル

なお、ソーシャルリンクは、右上の編集タブから「チャンネルアートを編集」で設定することができます。

出典：小谷川拳次 YouTubeチャンネル

3. 紹介動画（ウェルカム動画）を用意する

YouTubeチャンネルのトップページは、チャンネル登録者と未登録者で、それぞれ表示されるページが異なります。

チャンネル登録者には、そのユーザーの再生履歴をもとにカスタマイズしたおすすめ動画が「次のおすすめ」として表示されます。

チャンネル未登録者には、あらかじめ「紹介動画（ウェルカム動画）」としてアップロードした動画が表示されます。

チャンネル登録者数を増やすうえで、この紹介動画は重要な役割を果たします。

たとえば、有名なYouTuberの一人であるスモッシュ（Smosh）の場合は、30秒の紹介動画の終了間際に、チャンネル登録を促すボタンが表示されるようになっています。

出典：Smosh YouTubeチャンネル

YouTubeチャンネルへのチャンネル登録を促す

チャンネル登録の効果とは？

あなたが保有するYouTubeチャンネルには、あらゆる機会においてチャンネル登録してもらうように促していきましょう。

なぜチャンネル登録してもらうことが重要かというと、登録者に動画のアップロード情報を流すことができるようになるためです。

YouTubeの扱いに長けたユーザーほど、自分が登録しているYouTubeチャンネルのアップロード情報をしっかりとチェックしています。

そのため、YouTubeチャンネルに登録してもらうことができれば、あなたが動画を新規にアップしたときに、その動画を再生してもらえる確率が高まるためです。

たとえば、こちらはミシェル・ファンのYouTubeチャンネルに登録すると流れてくる更新情報です。

出典：小谷川拳次 YouTubeチャンネル

YouTubeチャンネルでは、FacebookやTwitterアカウントへのリンクを表示させることができたり、自分がアップロードした動画を一括して表示させることも可能です。

たとえば、以下のように各種ソーシャルアカウントと連携できます。

出典：小谷川拳次 YouTubeチャンネル

また、以下のようにシリーズものの動画を一括してまとめることができます。

出典：小谷川拳次 YouTubeチャンネル

チャンネル登録者数を増加させる方法

ここで、チャンネル登録者数を増加させる方法をお伝えします。

多くの人にチャンネル登録してもらうためには、視聴者がまた観たくなるような魅力的な動画コンテンツを作ることが重要です。

そして、ビジネス目的でYouTubeチャンネルを増やすためには、あなたがターゲットとする見込み顧客が視聴して「とても役に立つ」と思われる専門知識を提供することが大切です。

それ以外に登録者を増やす方法としては、以下の3つの方法が挙げられます。

1. アノテーションを設定する

「アノテーション」とは、YouTube動画にオーバーレイ（動画の上に覆いかぶさるように表示される）として表示されるクリック可能なテキストのことです。

この機能を使って、チャンネル登録を促すボタンを動画の再生中や動画の最後に表示します。

参考までに、以下にYouTuberのスモッシュ（Smosh）のチャンネル登録促進事例をご紹介します。

出典：Smosh YouTubeチャンネル

2. 「チャンネル登録をしてください」と促す（行動訴求）

これは基本的なことですが、行動訴求を伝えない限りチャンネル登録は増えません。

明確なアクションとしてチャンネル登録を伝えないと、視聴者はチャンネル登録に意識が向きません。

そのため、動画の中でも最後にチャンネル登録を促す文言やセリフを必ず入れるようにしましょう。

たとえば、人気YouTuberであるピューディパイ（PewDiePie）のウェルカム動画では、以下のように動画の最後の部分でチャンネル登録を促しています。

出典：YouTube “A Funny Montage”

3. 各動画の説明文で訴求する

アップロードするすべての動画、もしくは特に再生回数の高い動画の説明文の中で、視聴者にチャンネル登録を促すフレーズと登録するためのリンクを記載することも有効です。

以下は、ピューディパイ（PewDiePie）が動画の説明概要欄でチャンネル登録を促す事例です。

出典：YouTube “A Funny Montage”

ステップ2. アドセンス広告の仕組みを理解する

ミシェル・ファンの大きなキャッシュポイントとして考えられるのが、YouTubeのアドセンス広告です。

あなたがYouTube動画を作った場合、その動画にGoogle側が提供する広告を掲載することができます。

これはあなたがYouTubeにアップロードした動画の内容に合わせて広告が自動的に表示され、その広告が視聴者にクリックされたときに、あなたへの報酬が発生するというモデルです。

その報酬の発生源は、Googleへ広告を出稿している広告主からの広告費です。

それをGoogle側とコンテンツ主であるあなたの間で配分されるというモデルです。

これはミシェル・ファンのような莫大な再生回数を誇るYouTuberにとって、完全自動で手に入る大きな収入源の一つとなっています。

ただし、アドセンス広告による収入は、最初から莫大な収益が得られるわけではありません。

初めから過度な期待をせず、あなたのYouTubeチャンネルというメディアを育てながら、少しずつ収入が積み上げられていくようなイメージで考えておいてください。

もちろん、中には1本で100万再生を超えるようなメガヒット動画が生まれる場合もあるでしょうから、そういった場合は大いに期待できます。

しかし、まだ初心者の方の場合は、メガヒットを狙って渾身の1本をコストと時間をかけて作っていくよりも、ちょっとしたヒットになるような動画をスピーディに大量に作っていくことをおすすめします。

そのほうが、トータルでの広告収入は増える確率が高くなると私は考えています。

なお、アドセンス広告による収入に関心の高い方も多いはずですので、ここは詳しくご紹介していきます。

ミシェル・ファンのアドセンス広告収入

海外に、YouTube動画の再生回数からおおよその広告収入を試算してくれる「STATSHEEP」というウェブサイトがあります。

出典：STATSHEEP

STATSHEEPの試算によると、ミシェル・ファンのYouTubeチャンネルは本記事執筆時点で動画再生回数が約7億9千万回なので、CPM（ページ1,000PVごとの収益）を250円と仮に設定すると、以下のような試算になるそうです。

794,000,000÷1,000×250=198,500,000円（1億9,850万円）

※1ドル=100円の仮定で計算

出典：STATSHEEP

もちろん、これは仮説ですので正確に彼女がどれだけの広告収入を得ているかは不明です。

それでも、こちらの試算で約2億円近くの広告収入が算出されたことは、成功したYouTuberになるといかに大きな収益が期待できるのかが理解できます。

それでは、YouTubeのアドセンス広告について、より具体的な話に移ります。

YouTubeのアドセンス広告の種類

それでは、アドセンス広告にはどのような種類があるのか見ていきましょう。

アドセンス広告には主に以下の3つのタイプの広告があり、どのタイプの広告を表示させるか自分で決めることが可能です。

1. InVideo（インビデオ） オーバーレイ広告

出典：YouTube “The Best Glasses For Your Face Shape”

こちらは、動画の下部に表示される半透明のオーバーレイ（動画の上に覆いかぶさるように表示される）広告です。

これは自分の顔の形にぴったりのメガネを紹介するミシェル・ファンの動画ですが、この動画にはメガネレンズ関連の広告が掲載されています。

2. TrueView（トゥルービュー） インストリーム広告

出典：YouTube “Wake Up With Me in NYC”

こちらは、コンテンツの再生を開始する最初の時点（プレロール）、再生途中（ミッドロール）、再生終了後（ポストロール）のいずれかもしくはすべてに表示できる動画広告（5秒経過した時点でスキップ可能）です。

このタイプは、視聴者が広告を30秒間見るか広告をすべて見るまで報酬が発生しません。

3. スキップ不可のインストリーム広告

こちらは、コンテンツの再生を開始する最初の時点（プレロール）、再生途中（ミッドロール）、再生終了後（ポストロール）のいずれかに表示される動画広告（スキップ不可）です。

自分のYouTube動画にアドセンス広告を掲載する方法

それでは、どのようにしたらアドセンス広告をスタートできるのか、その方法をご紹介します。

こちらは非常にシンプルな流れでスタートできますので、以下の8ステップを参考にしてみてください。

1. YouTubeにログインする
2. 右上アカウント名の下矢印をクリックしてプルダウンメニューを開き「設定」をクリックする
3. ページ下部の「その他の機能」にある「その他の機能を見る」をクリックする
4. 「収益受け取り」にある「有効」をクリックする
5. アカウントのステータスという画面が表示されたら「アカウントを有効にする」をクリックする
6. 表示された契約条件に同意する項目にチェックして「同意する」をクリックする
7. アップロード済み動画から広告を表示したい動画を選択して「編集」→「収益受け取り」→「広告で収益化する」にチェックを入れる
8. 「同意する」ボタンをクリックして広告フォーマットを選択し「変更を保存」をクリックする

YouTubeのアドセンス広告による推定収益額の確認方法

YouTubeのアドセンス広告による推定収益額の確認方法は、以下のとおりです。

1. 右上アカウント名の下矢印をクリックしてプルダウンメニューを開き「動画の管理」をクリックする
2. 左側メニュー一覧から「アナリティクス」をクリックする
3. 表示された画面で推定収益額を確認する

収入を受け取るためにYouTubeとアドセンスのアカウントを関連付ける

アドセンスから実際に収入を受け取るためには、大前提としてアドセンスのアカウントを保有しておく必要があります。

YouTubeアカウントとアドセンスアカウントを関連付ける必要がありますので、これはGoogleの説明ページを引用してご紹介します。

“承認済みのAdSenseアカウントをお持ちの場合:

1. [チャンネル設定]の[収益受け取り]ページにアクセスします。
2. [AdSenseとの関連付け]ページからAdSenseにリダイレクトされます。
3. ページの一番下にあるオプションを選択し、使用するGoogleアカウントを選択します。
4. そのGoogleアカウントのパスワードを入力します。
5. 関連付けを受け入れると、再度YouTubeにリダイレクトされます。

注:上記の手順を実行することで、ご自分のYouTubeアカウントに関連付けられている
AdSenseアカウントの変更または更新を実行することもできます。”

“過去に一度もAdSenseアカウントを作成していない場合:

1. [チャンネル設定]の[収益受け取り]ページにアクセスします。
2. [AdSenseとの関連付け]ページからAdSenseにリダイレクトされます。
3. ページの一番下にあるオプションを選択し、使用するGoogleアカウントを選択します。
4. そのGoogleアカウントのパスワードを入力します
5. 関連付けを確認し、お支払い情報を入力してから送信します。
6. 再度YouTubeにリダイレクトされます（注:AdSenseから更新をお知らせするメールが届く場合があります）。”

出典：YouTube ヘルプ

YouTubeではコンテンツホルダーが有利な理由

最後に、とても重要なポイントをお伝えします。

これは、良質なコンテンツをたくさん保有するコンテンツホルダーほど収益的に優遇される、という話です。

YouTube動画において、アドセンス広告の収入は収益比率が高く、割が良いと言われています。

そのため、良質な動画コンテンツを持っている人ほど、広告収入が多く得られることになります。

その背景をご説明します。

YouTubeではアドセンス広告の収益が得られますが、アドセンス広告には、そもそも「コンテンツ向けアドセンス」と「検索向けアドセンス」の2種類があります。

それぞれの収益分配率は、本記事執筆時点で「コンテンツ向けアドセンス」が68%、「検索向けアドセンス」が51%となっています。

YouTube動画コンテンツの場合は、当然ながら「コンテンツ向けアドセンス」の収益配分率が適用されるのです。

わかりやすく説明すると、広告主が1クリック100円払った場合、あなたの動画コンテンツに掲載
された広告を視聴者がクリックした場合は、あなたが68円、Googleが32円を得ます。

そして、同じ1クリックでも、「検索向けアドセンス」経由の広告をクリックされた場合は、あなたが51円、Googleが49円を得ることになります。

ちなみに、「検索向けアドセンス」とは、自分が持っているウェブサイトにGoogleが提供する「検索ボックス」を設置して、そのボックス経由の検索結果画面に表示された広告をクリックすると報酬が発生する広告モデルのことです。

当然といえば当然ですが、やはり労力をかけて作ったコンテンツを保有するコンテンツホルダーへの収益分配率のほうが高く、優遇されているようです。

そのため、あなたが良質なYouTube動画をたくさん作れば作るほど、収益率の高い広告収入が得られることになるのです。

ステップ3. YouTube動画を最適化する

こちらでは、YouTube動画の最適化施策をご紹介します。

あなたの動画をYouTubeの検索結果上位に表示させるためには、以下の3つの方法を実行することをおすすめします。

YouTube動画のSEO対策を成功させるとき、現時点におけるYouTubeアルゴリズムでは、たとえば「視聴時間が長い動画が優遇される」など、様々な要素が考慮されます。

そして、はっきりとわかっているものの中では、次の3つが非常に大きな要素です。

1. 動画タイトルを最適化する

最初に大切なことは、動画のタイトルにあなたが狙う検索キーワードをしっかりと設置しておくことです。

当然のことながら、YouTubeの検索窓においても、人はキーワードを入力して目的の情報を探してきます。

そのため、この動画タイトルにあなたのビジネス上、重要なキーワードを設置しておくことはもっとも大切な対策の一つと言えるでしょう。

たとえば、以下は「ネット集客」というキーワードを意識してタイトルに挿入している事例です。

出典：YouTube『ネット集客のルール Day.1 「なぜ、ネット集客なのか？」』

2. 概要欄を最適化する

次に大切なことは、動画を説明するための概要欄にも、しっかりとキーワードを散りばめておくことです。

こちらは比較的たくさんのテキスト文字が入れられますので、スペースを十分に活用しましょう。

また、自社のウェブサイトへのリンクや関連商品へのリンク、または視聴者のメールアドレスを取得するオプトインリンクも設置しておくと理想的でしょう。

ここで大切なポイントは、最初の3行以内に何らかのリンクを設置しておくことです。

4行目以降は「もっと見る」というボタンを押さないと、その下が見られません。

そこで、以下のように最初の3行以内にリンクがあれば、動画ページに訪れてすぐにリンクを表示させることができるためです。

出典：YouTube『ネット集客のルール Day.1 「なぜ、ネット集客なのか？」』

3. タグを最適化する

最後に大切なことは、タグを最適化することです。

管理画面では、各動画に「この動画はどのようなカテゴリに分類される動画なのか」という識別単語であるタグを設定できるようになっています。

こちらにも、あなたが狙うキーワードをきちんと設置しておくことが、YouTube動画のSEO対策をおこなううえで重要なポイントと言えます。

たとえば、以下のようにYouTube管理画面のタグ設定画面に重要なタグキーワードを設定します。

出典：YouTube『ネット集客のルール Day.1 「なぜ、ネット集客なのか？」』

ステップ4. YouTubeアナリティクスを活用する

YouTubeアナリティクスとは？

「YouTubeアナリティクス」とは、YouTubeチャンネルの動向を分析するツールです。

出典：YouTube Creator Academy

YouTubeアナリティクスは、YouTubeチャンネルを保有していれば自由に使うことができます。

これはYouTubeマーケティングを進めるうえでは必要不可欠なツールと言えます。

YouTubeアナリティクスには「収益レポート」「再生回数レポート」「視聴者の反応レポート」の3つの大項目があり、それぞれの項目ごとに以下のとおり詳細なレポートが用意されています。

「収益レポート」では、推定収益額や広告の掲載結果を調べることができます。

「再生回数レポート」では、「再生回数」「ユーザー層」「再生場所」「トラフィックソース」「視聴されている端末」「視聴者維持率」を調べることができます。

「視聴者の反応レポート」では、「登録者」「評価」「お気に入り」「コメント」「共有」「アノテーション」などを調べることができます。

これらの情報を参考に、ぜひご自身のYouTubeチャンネルを分析してみてください。

自分の先入観とはまったく異なる意外なデータがわかることもあります。

YouTubeアナリティクスで焦点を当てるべき指標

こちらでは、YouTubeアナリティクスにおいて「チャンネル登録者の増加目的」と「動画の改善目的」の2つの目的に分けて、数ある指標の中から特に重要なものをご紹介します。

1. チャンネル登録者の増加目的

• 「チャンネル登録者のユーザー層」：主要なユーザー層が誰なのか把握します
• 「登録者」：チャンネル登録と登録解除は、どの動画から特に多いかを把握します
• 「再生場所」「トラフィックソース」：どのトラフィックソースからの視聴者が多いかを把握します

2. 動画の改善目的

• 「絶対的な維持率」「相対的な維持率」：視聴者がコンテンツにどのように反応しているかを把握します
• 「平均再生時間」：再生時間が長くなるコンテンツのタイプを判断します
• 「再生回数」：視聴者が特に活発な日を特定します
• 「アノテーション」：チャンネル登録を促すようなアノテーションを設定し、そのアノテーションがどのくらいクリックされているのかを把握します
• 「評価」「コメント」「共有」：どのようなコンテンツに視聴者が反応して喜んでいるのか、共感されているのかを把握します

これらの各指標を把握し、チャンネル登録者増加や動画の改善を図っていくようにしましょう。

やはり動画の効果計測を継続してこそ、どのような動画が支持されやすい傾向にあるのかがわかり、今後どのようなコンテンツを作っていくべきかの方針が明確になるものです。

ぜひ、これらの指標を参考にしてみてください。

ステップ5. 定期的にYouTube動画を公開する

最後のステップとしてもっとも大切なことが、定期的にYouTube動画を公開することです。

視聴者は規則性を求めるので、決まった曜日に定期的に動画を公開すると効果的です。

これはテレビ番組のように毎週決まった同じ時間に動画がアップされることで、視聴が習慣化されていくと考えられます。

ミシェル・ファンの場合は、自身のYouTubeチャンネルのチャンネルアート（ヘッダー画像）にも記載しているとおり、毎週金曜日に1本の動画を定期的に公開しています。

出典：Michelle Phan YouTubeチャンネル

このように定期的にコンテンツをアップすることで、視聴者とのエンゲージメント（絆）を維持しています。

なお、週に1回以下だと視聴者の関心をつなぎとめることが難しくなる可能性があります。

定期的な動画公開は継続的な努力を必要とすることですが、あなたのYouTubeチャンネルのファンを増やす意味でも重要な意味を持ちます。

この活動を成功させるためには、動画の撮影から編集、YouTubeへの設定作業等の一連のタスクをすべて明確にして、ルーティーン化して実行していくことをおすすめします。

まとめ

本記事では、YouTuberとして大きな実績をもつミシェル・ファンの事例をご紹介しました。

ぜひあなたも「YouTubeをビジネスに有効活用する」という明確な目的を持ったうえで、
「YouTubeチャンネルを作り、最初の1本目の動画を作る」ということを進めてみてください。

ミシェル・ファンも、本記事で紹介した実績を生むまでに、2006年からスタートして7年の歳月を経ています。

YouTubeに真剣に取り組んだからといって、いきなり人気の高いYouTuberになれるわけではありません。

これは継続的に動画をアップするという地道な努力が必要になるため、決して楽な作業ではありません。

しかし、YouTube動画はいちど作ってしまえば、「ネットアセット」すなわち「ネット上の資産」になります。

それはインターネット上にあなたの動画が置いてあるだけで、集客の成功や収益が得られるようになることを意味します。

特に今後、YouTubeはさらに視聴者が増えていきますので、ぜひ活用すべきと言えます。

ここで、以下にミシェル・ファンの成功の流れをあらためてまとめておきます。

1. 継続的なコンテンツ発信により共感者のコミュニティを作る
2. YouTubeの動画コンテンツをメインとしながらあらゆるソーシャルメディアを活用する
3. 人気と知名度の上昇とともにアクセス数が増加しメディア価値が向上する
4. 広告収入を得る（アドセンス広告やGoogle側からのオファー）
5. 自らのリピートファンに対して他社商品を紹介する（ランコムとの提携や継続課金サービス「Ipsy」の開始）
6. 自社ブランドを立ち上げる（ロレアルグループからの「EM Cosmetics」）

また、ミシェル・ファンのYouTube収益化方法は以下の5ステップでした。

• ステップ1. YouTubeチャンネルを最適化する
• ステップ2. アドセンス広告の仕組みを理解する
• ステップ3. YouTube動画を最適化する
• ステップ4. YouTubeアナリティクスを活用する
• ステップ5. 定期的にYouTube動画を公開する

これは王道とも言える成功のステップとなります。

まずは、あなたがターゲットとする属性の視聴者にとって「役に立つ」と思われる動画はどのようなものなのか、研究してみてください。

そして、できれば毎週1回は動画コンテンツを作り、定期的にYouTubeにアップできるようにしてみてください。

チャンネル登録者が増えるにつれて、あなたのYouTubeチャンネル全体の動画再生回数も増えていくはずです。

また、本記事でお伝えしたYouTube動画の最適化施策により、YouTube内の検索エンジンはもちろん、一般の検索エンジンからも、あなたの動画へのアクセスは増えていくようになるはずです。

ぜひ本記事の内容を参考にして、YouTubeをマーケティングに活用してみてください。

なお、本記事のテーマに興味をお持ちいただけたなら、ぜひ以下の記事もお読みになってみてください。

「動画マーケティング基本の7ステップと3つのYouTube集客方法」

「売れるウェビナーを作りたい方必読！4つの統計と9つの具体的方法」

「2時間で5,364万円を販売した、売れるウェビナーの作り方21ステップ」

きっと、あなたのお役に立てるはずです。

最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

リードコンサルティング株式会社
代表取締役　小谷川 拳次

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小谷川 拳次

起業家。作家。投資家。
2009年、リードコンサルティング株式会社設立。デジタルコンテンツを主軸としたインターネット集客、電子書籍マーケティング、サブスクリプションビジネスのコンサルティング及びコンテンツ販売システム、自動ウェビナー販促システムの提供によるマーケティングオートメーション（MA）の導入支援を行う。ビジネス書作家としても活動。2018年からは投資事業を開始。2023年にはオウンドメディア『生成AIマーケティングの教科書』を開設。ChatGPTを中心とする生成AIマーケティングの専門家として、多数の専門記事を著者として公開している。日刊メルマガ【ChatGPT速習メール講座】では、5千人を超える読者にメールマガジンを配信中。
著書は『Facebookでお客様をどんどん増やす本』（中経出版/2011年）、『電子書籍を無名でも１００万部売る方法』（東洋経済/2012年）、『小さな会社がお金をかけずにお客さまをガンガン集める方法』（KADOKAWA/2013年）など、累計50冊を出版している。