ChatGPTでプレゼン練習する方法|想定質問・話し方・改善点を確認する
プレゼン練習で直すべきなのは、原稿の言い回しだけではありません。聞き手に伝わる順序、時間配分、質問への回答、話しにくい箇所まで確認して初めて、本番で再現できる発表になります。
一人で練習すると、内容を知っている自分の視点だけで確認してしまい、初めて聞く人が迷う箇所や、厳しい質問への準備が抜けがちです。「ChatGPT プレゼン 練習」で検索した方に役立つのは、ChatGPTを原稿の書き直し役だけでなく、聞き手、質問者、フィードバック担当として使い分ける方法です。
ChatGPTは、発表目的と対象者を踏まえた構成確認、想定質問の作成、回答練習、表現の改善に役立ちます。一方、実際の声量、会場での見え方、機器操作、持ち時間の最終確認は、人によるリハーサルや録画・計時を組み合わせる必要があります。
この記事では、発表原稿とスライド概要の準備から、時間を測った通し練習、想定質問への回答、改善点の記録までを7段階で解説します。社内報告、営業提案、セミナーなどに使える3つのプロンプトと、30分練習メニューも紹介します。
ChatGPTを資料作成、会議、プレゼンなどの実務へ生かしたい方へ
→ 生成AIマスタースクール(GMS)の無料ウェビナーで実践方法を確認する
目次
- 1 結論:聞き手役、質問者役、改善担当の3役をChatGPTに任せる
- 2 ChatGPTでできる練習と、別の方法で確認する項目
- 3 練習前にそろえる12項目
- 4 入力する資料は必要最小限にする
- 5 ChatGPTでプレゼン練習する7つの手順
- 6 プロンプト1:発表原稿と構成を点検する
- 7 冒頭60秒は「課題・結論・道筋」で作る
- 8 時間配分は原稿量ではなく実測で直す
- 9 想定質問は7種類に分ける
- 10 プロンプト2:想定質問の面接形式で練習する
- 11 質問には「結論・根拠・範囲・次の行動」で答える
- 12 フィードバックは8つの評価軸に分ける
- 13 プロンプト3:練習結果を採点し、改善点を絞る
- 14 30分で行う練習メニュー
- 15 本番3日前からの練習計画
- 16 オンライン発表で追加確認する項目
- 17 機密情報とフィードバックの限界
- 18 よくある失敗8つ
- 19 本番前チェックリスト15項目
- 20 よくある質問
- 21 筆者の実務視点
- 22 まとめ
- 23 参考情報
- 24 著者情報
- 25 関連記事
結論:聞き手役、質問者役、改善担当の3役をChatGPTに任せる
ChatGPTでプレゼン練習を行うときは、最初から「評価してください」とだけ頼むのではなく、誰の立場で何を確認するかを指定します。経営会議なら意思決定者、営業提案なら見込み客、研修なら初心者の参加者というように、聞き手の知識と関心を設定すると、フィードバックが具体的になります。
| 役割 | ChatGPTに依頼すること | 人が確認すること |
|---|---|---|
| 聞き手役 | 分かりにくい前提、専門語、論理の飛躍を指摘する | 実際の対象者に合う指摘かを判断する |
| 質問者役 | 確認、反対、比較、リスクなどの質問を出す | 社内事情や顧客事情に即した質問を追加する |
| 改善担当 | 原稿を短くし、結論や根拠の順序を整える | 事実、数字、約束できる範囲を確定する |
| 進行役 | 練習手順、質問順、振り返り項目を管理する | 実測時間、機器、会場、動作を確認する |
この役割分担にすると、文章の校正だけで終わらず、「聞き手が理解し、判断し、次の行動へ進めるか」まで確認できます。
ChatGPTでできる練習と、別の方法で確認する項目
ChatGPTは内容と言葉の練習に強みがありますが、本番環境を完全に再現するものではありません。何をChatGPTで確認し、何を録画や対人リハーサルで確認するかを先に分けます。
| 確認項目 | ChatGPTの使い方 | 併用する確認方法 |
|---|---|---|
| 構成 | 結論、根拠、具体例、提案のつながりを点検する | 対象者に近い人へ要点を聞き返す |
| 分かりやすさ | 専門語、抽象語、長文を指摘させる | 初見の人が同じ意味で理解したか確認する |
| 想定質問 | 立場別・難易度別の質問を生成する | 過去の会議や商談で出た質問を追加する |
| 回答 | 一問一答と追加質問で練習する | 事実、権限、社内見解と照合する |
| 時間配分 | 原稿量と章ごとの配分案を作る | ストップウォッチで通し時間を測る |
| 話し方 | 音声会話で対話練習し、自己評価を整理する | 録画で声量、間、姿勢、視線、表情を見る |
| 会場対応 | トラブル場面の対応案を考える | 実機、投影、マイク、導線を現地確認する |
OpenAI公式情報では、ChatGPT Voiceは自然な順番で会話し、途中で割り込みや追加質問ができると案内されています。利用できる端末、プラン、提供状況、組織設定は変わるため、実際の画面で確認してください。音声機能が使えない場合でも、テキストで一問ずつ質問を出させれば、想定問答の練習はできます。
練習前にそろえる12項目
ChatGPTへ原稿だけを渡すと、一般的な添削になりやすくなります。次の12項目を短く整理し、未定の部分は未定と書きます。
| 項目 | 決める内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 1.発表目的 | 理解、承認、購入、行動など | 新施策の試験導入について承認を得る |
| 2.聞き手 | 役職、人数、知識、関心 | 部門長5名、概要は知っている |
| 3.聞き手の判断 | 発表後に決めてもらうこと | 予算50万円と担当2名の承認 |
| 4.持ち時間 | 発表と質疑の時間 | 発表10分、質疑5分 |
| 5.最重要メッセージ | 覚えてほしい一文 | 3か月の試験導入で効果と負担を検証できる |
| 6.根拠 | 数字、事実、出典、実例 | 現状工数、試算、類似施策の結果 |
| 7.依頼事項 | 誰に何を求めるか | 本日中に試験導入の可否を決めてもらう |
| 8.制約 | 予算、期限、契約、表現 | 効果を確約しない |
| 9.懸念 | 反対理由や弱い箇所 | 現場負担と情報管理 |
| 10.資料 | スライド、原稿、補足資料 | 全8枚、発表者ノートあり |
| 11.発表形式 | 対面、オンライン、録画 | 会議室で対面 |
| 12.練習目標 | 今回直す項目 | 10分以内、結論先出し、質問へ30秒で回答 |
聞き手の判断と依頼事項を分けるのがポイントです。「新施策を説明する」だけでは、どこまで話せば成功か分かりません。承認、検討継続、次回面談など、発表後の状態を具体化します。
入力する資料は必要最小限にする
練習には、スライドの見出しと要点、発表原稿、想定する聞き手の情報があれば始められます。ファイルを扱える環境では資料を添付し、使えない場合は各スライドの見出しと話す内容を貼り付けます。
| 資料 | 渡す内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| スライド | ページ番号、見出し、本文、図表の意味 | 図だけのページは何を示すか説明を添える |
| 発表原稿 | 実際に話す予定の文章 | スライド本文と区別する |
| 補足資料 | 数字の定義、出典、前提条件 | 最新版と基準日を明記する |
| 過去の質問 | 会議、商談、説明会で出た質問 | 回答済みか未解決かを示す |
| 禁止事項 | 未公開情報、断定できない表現 | 入力自体を避ける情報も決める |
顧客名、個人情報、未公開の業績、契約条件、技術情報などは、利用環境と社内規程を確認せず入力しないでください。練習用には固有名詞や数値を置き換え、最終回答だけ正本資料で確認する方法があります。
ChatGPTでプレゼン練習する7つの手順
- 目的と聞き手を設定する:何を理解・判断してほしいか、聞き手が何を気にするかを書きます。
- 一番伝えたい一文を作る:発表後に覚えてほしい内容を一文に絞ります。
- 構成を初見の目で点検する:前提不足、論理の飛躍、重複、説明過多を指摘させます。
- 章ごとに声に出す:話しにくい文、息が続かない文、専門語を修正します。
- 時間を測って通す:途中で直さず最後まで話し、章ごとの実測時間を残します。
- 想定質問へ即答する:一問ずつ質問を受け、回答後に追加質問を出させます。
- 改善を1〜3点に絞って再実施する:修正前後を同じ条件で比べます。
ChatGPTでプレゼン練習を繰り返す際に毎回すべてを直すと、何が効果を生んだか分からなくなります。1回目は構成、2回目は時間、3回目は質疑というように、練習の目的を分けると改善を確認しやすくなります。
プロンプト1:発表原稿と構成を点検する
あなたはプレゼンの聞き手兼編集者です。次の条件で発表原稿を点検してください。
【発表目的】[理解・承認・購入・行動など]
【聞き手】[役職、知識、関心、懸念]
【持ち時間】[発表○分、質疑○分]
【最重要メッセージ】[覚えてほしい一文]
【依頼事項】[聞き手に求める判断や行動]
【変えてはいけない事実・数字】[内容]
【発表原稿またはスライド概要】
[貼り付ける]
次の順で回答してください。
1.聞き手が30秒で理解すべき結論
2.構成上の問題点を、該当箇所・影響・修正方針の表で提示
3.前提不足、専門語、抽象語、重複、論理の飛躍を指摘
4.持ち時間を超えそうな箇所と削減候補
5.冒頭60秒と最後30秒の改善案
事実や数字を推測して補わず、不明点は「要確認」としてください。原稿を書き換える前に、改善理由を示してください。
OpenAI公式のプロンプト案内では、重要な依頼にGoal、Context、Output、Boundariesを含める考え方が示されています。このプロンプトでも、目的、聞き手、出力、変えてはいけない情報を分けています。
冒頭60秒は「課題・結論・道筋」で作る
冒頭で長い自己紹介や経緯から始めると、聞き手は何を判断すればよいか分かりません。最初の60秒で、なぜ今聞く必要があるか、何を提案するか、どの順で説明するかを示します。
| 要素 | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 課題 | 聞く理由を作る | 現在、月40時間を手作業の集計に使っています |
| 結論 | 提案の方向を先に示す | 3か月の試験導入を提案します |
| 効果 | 聞き手の関心へつなぐ | 効果と現場負担を小さな範囲で検証できます |
| 道筋 | 説明の順序を予告する | 現状、方法、費用、リスクの順に説明します |
冒頭は暗記しすぎるより、4要素の順序を覚える方が、言葉が一部変わっても立て直しやすくなります。
時間配分は原稿量ではなく実測で直す
原稿の文字数から時間を見積もることはできますが、数字の説明、スライド操作、間、聞き手の反応で変わります。最終判断は、実際の環境に近い条件で測った時間を使います。
| 区分 | 10分発表の目安 | 確認すること |
|---|---|---|
| 冒頭 | 1分 | 課題、結論、説明順が入っているか |
| 現状・根拠 | 2分 | 数字の定義と比較対象が分かるか |
| 提案内容 | 3分 | 方法、対象、担当、期限が具体的か |
| 効果・リスク | 2分 | 期待と限界を分けているか |
| 依頼・まとめ | 1分 | 何を決めてほしいか明確か |
| 予備 | 1分 | 操作、間、軽微な遅れを吸収できるか |
時間超過の原因が情報量なら削り、言い直しなら話しやすい文へ直し、操作ならスライド切替の合図を原稿へ入れます。単に早口にするのは、理解度を下げる可能性があります。
想定質問は7種類に分ける
想定質問を「何か質問してください」と頼むだけでは、似た質問が並びます。質問の目的を分けると、弱い部分を広く確認できます。
| 種類 | 質問例 | 準備する内容 |
|---|---|---|
| 事実確認 | その数字の対象期間はいつですか | 定義、基準日、出典 |
| 根拠確認 | なぜその効果を見込めるのですか | 計算式、実績、仮説 |
| 比較 | 既存方法や他案より何がよいのですか | 比較軸、選定理由、弱み |
| 実現可能性 | 誰がいつ実行するのですか | 担当、期限、必要資源 |
| リスク | 失敗した場合の影響は何ですか | 兆候、予防策、停止条件 |
| 反対意見 | 今やる必要はないのではありませんか | 先送りの影響と段階導入案 |
| 次の行動 | 承認後に最初に何をしますか | 初日・初週の行動 |
質問は「やさしい、標準、厳しい」の3段階で作らせると、本番で言い方が変わっても対応しやすくなります。もっとも厳しい表現だけを繰り返すと心理的負担が増えるため、事実確認から始めて段階を上げます。
プロンプト2:想定質問の面接形式で練習する
あなたは[経営会議の役員/見込み客/セミナー参加者]です。私のプレゼンに対する質疑応答を行ってください。
【発表目的】[目的]
【聞き手の知識と関心】[内容]
【発表要約】[要約を貼り付ける]
【根拠資料】[使ってよい事実・数字]
【答えられない・約束できない範囲】[制約]
事実確認、根拠、比較、実現可能性、リスク、反対意見、次の行動から質問してください。
質問は一度に1問だけ出し、私の回答を待ってください。
回答後は、次の形式で短く返してください。
・伝わった結論
・不足している根拠
・誤解される表現
・30秒以内の改善回答例
その後、私の回答を踏まえた追加質問を1問出してください。全8問が終わったら、回答できた点、要確認事項、繰り返し弱かった点を表にまとめてください。
音声会話が利用できる場合は、プロンプトの条件を最初に伝え、質問を一問ずつ受けます。テキストの場合も、回答を声に出してから入力すると、考える時間と話す難しさを確認できます。
想定質問への回答力を、営業・提案・会議の成果へつなげたい方へ
→ GMS無料ウェビナーで生成AIの業務活用を学ぶ
質問には「結論・根拠・範囲・次の行動」で答える
長い回答は、知識が多いからではなく、質問の中心を決められていないために起こることがあります。まず質問へ直接答え、その根拠と確実に言える範囲を示し、必要なら次の確認行動を伝えます。
| 段階 | 内容 | 回答例 |
|---|---|---|
| 結論 | 質問への直接回答 | 現時点では3か月の試験導入が妥当です |
| 根拠 | 数字、事実、判断理由 | 対象業務を限定でき、月40時間の工数を測定できるためです |
| 範囲 | 未確定事項や条件 | 全社展開の効果は、この試験結果を見ないと判断できません |
| 次の行動 | 確認・報告・決定の予定 | 毎月結果を報告し、3か月後に継続可否を判断します |
分からない質問へ推測で答える必要はありません。「現時点の資料では確認できないため、担当部署へ確認し、明日までに回答します」と、分からない範囲と次の行動を明確にします。
フィードバックは8つの評価軸に分ける
「もっと分かりやすく」という評価だけでは改善できません。構成、内容、表現、質疑を分け、観察できる事実を記録します。
| 評価軸 | 確認質問 | 改善例 |
|---|---|---|
| 目的 | 聞き手に求める判断が明確か | 最後に承認事項を一文で示す |
| 結論 | 冒頭で方向が分かるか | 経緯より先に提案を置く |
| 論理 | 主張と根拠がつながるか | 根拠のない効果表現を削る |
| 具体性 | 対象、数字、期限、担当があるか | 「早期」を「9月末」に直す |
| 簡潔さ | 同じ内容を繰り返していないか | 重複するスライドを統合する |
| 言葉 | 専門語や長文が多くないか | 用語を説明し、一文を短くする |
| 時間 | 重要部分へ時間を使えているか | 背景を削り、提案とリスクを残す |
| 質疑 | 質問へ直接答えているか | 結論を先に述べる |
音声や録画を見る場合は、声量、話速、間、語尾、視線、姿勢、表情、操作を別表で評価します。ChatGPTのテキスト評価と、録画から分かる非言語情報を混ぜない方が、改善原因を特定しやすくなります。
プロンプト3:練習結果を採点し、改善点を絞る
以下はプレゼン練習後の記録です。次回の練習で直す点を絞ってください。
【発表目的】[目的]
【聞き手】[対象者]
【持ち時間】[時間]
【実測時間】[全体と章別]
【発表原稿または文字起こし】[貼り付ける]
【質疑応答記録】[質問と回答]
【自分で気づいた点】[内容]
目的、結論、論理、具体性、簡潔さ、言葉、時間、質疑の8軸を各5点で評価してください。
各点数には、記録中の根拠となる箇所を1つ示してください。音量、抑揚、姿勢、表情など記録から判断できない項目は採点しないでください。
出力順:
1.今回できていた点3つ
2.影響が大きい改善点3つ
3.削る箇所、言い換える箇所、追加確認する事実
4.次回15分で行う練習メニュー
5.改善を確認する合格条件
情報がない項目を推測せず、「評価不能」と記してください。
採点は絶対評価ではなく、同じ条件での変化を見るために使います。評価基準や聞き手設定を途中で変えると比較できないため、修正前後では同じプロンプトと持ち時間を使います。
30分で行う練習メニュー
| 時間 | 練習内容 | 成果物 |
|---|---|---|
| 0〜3分 | 目的、聞き手、最重要メッセージを確認する | 練習条件の固定 |
| 3〜8分 | 冒頭60秒と最後30秒を声に出す | 開始・終了の改善文 |
| 8〜20分 | 時間を測って通し練習する | 全体・章別の実測時間 |
| 20〜26分 | 想定質問を3問受ける | 不足根拠と要確認事項 |
| 26〜29分 | ChatGPTと自己評価を照合する | 改善候補 |
| 29〜30分 | 次回直す1〜3点を決める | 合格条件付きの改善メモ |
毎日長時間行うより、短い練習で改善点を限定し、翌日に同じ条件で再確認する方が管理しやすくなります。本番3日前は構成、前日は時間と質疑、当日は冒頭・結論・機器確認に絞る方法があります。
本番3日前からの練習計画
| 時期 | 主な練習 | 完了条件 |
|---|---|---|
| 3日前 | 聞き手視点の構成確認、根拠確認、不要箇所の削除 | 結論と依頼事項を一文で言える |
| 2日前 | 通し練習、章別計時、想定質問8問 | 持ち時間内で終わり、要確認事項が明確 |
| 前日 | 本番環境に近い録画、資料と回答の最終照合 | 予備時間を残し、重要質問へ回答できる |
| 当日 | 冒頭、最後、数字、固有名詞、機器だけ確認 | 変更を増やさず、正本資料を持っている |
当日に全面的な原稿修正をすると、スライドとの不一致や言い間違いが増える可能性があります。誤りの修正を除き、大きな構成変更は前日までに終えます。
オンライン発表で追加確認する項目
- 画面共有時に通知、個人情報、別の資料が映らないか
- スライドの文字と図表が小さい画面でも読めるか
- マイク、カメラ、照明、背景、通信が安定しているか
- 発表者画面と参加者画面で表示が異ならないか
- 質問をチャット、挙手、口頭のどれで受けるか
- 画面共有が止まった場合の説明用メモがあるか
- 録画、文字起こし、資料配布の同意と保存範囲を確認したか
オンラインでは、相手の反応が見えにくく、説明を詰め込みやすくなります。章の切れ目で「ここまでで確認したい点はありますか」と区切り、質問方法を冒頭で案内します。
機密情報とフィードバックの限界
プレゼン資料には、顧客情報、未公開計画、財務情報、契約条件、人事情報が含まれることがあります。ChatGPTへ入力する前に、利用環境、契約、組織設定、社内規程、保存・共有範囲を確認します。
また、ChatGPTの指摘は想定した聞き手像に基づく提案であり、実際の経営者、顧客、審査員の反応を保証するものではありません。対象者に近い同僚や第三者による確認を少なくとも一度入れ、事実と判断を確定してください。
よくある失敗8つ
- 原稿の添削だけで終える:時間、質疑、機器、非言語情報が確認されません。
- 聞き手を設定しない:誰にでも当てはまる一般的な指摘になります。
- AIの想定質問だけを使う:社内特有の論点や過去の反対意見が抜けます。
- 回答例を暗記する:質問の表現が変わると対応しにくくなります。
- 時間超過を早口で解決する:聞き手の理解を下げる可能性があります。
- 一度に多く直す:改善効果が分からず、原稿とスライドの不一致も増えます。
- 分からない質問へ推測で答える:誤情報や過大な約束につながります。
- 機密資料をそのまま入力する:契約・社内規程・利用環境の確認が抜けます。
本番前チェックリスト15項目
- 発表目的と聞き手の判断事項が一文になっている
- 最重要メッセージと最後の依頼事項が一致している
- 冒頭60秒で課題、結論、説明順を示している
- 数字に定義、対象期間、単位、出典がある
- 事実、予測、意見、約束の範囲を分けている
- 専門語と略語を聞き手に合わせて説明している
- スライド本文と発表原稿に矛盾がない
- 実測で持ち時間内に収まり、予備時間がある
- 想定質問を7種類から作り、一問ずつ回答した
- 分からない質問への確認方法と期限を決めている
- 声量、間、姿勢、視線を録画または第三者で確認した
- 会場またはオンラインの機器と表示を確認した
- 機密情報、個人情報、画面通知の扱いを確認した
- 最新の正本資料、補足資料、連絡先を用意した
- 直前に変更する範囲を限定している
よくある質問
Q1.スライドファイルをそのまま使えますか?
ファイルを扱える環境では添付できます。ただし、図表の意図や発表者ノートが正しく読み取られたかを確認してください。利用できない場合は、ページ番号、見出し、要点、話す内容をテキストで渡します。
Q2.音声でプレゼンの練習はできますか?
利用環境でChatGPT Voiceが使える場合は、質問者役との自然な一問一答に活用できます。利用可否は端末、プラン、提供状況、組織設定で変わります。音声機能がなくても、質問をテキストで一問ずつ出させ、回答だけ声に出す方法があります。
Q3.話す速さや抑揚まで正確に評価できますか?
利用機能と入力情報によるため、常に正確に測定できるとは限りません。時間は実測し、話速、抑揚、声量、間、視線、姿勢は録画や対人確認、必要に応じて専用機能を併用してください。
Q4.想定質問はいくつ作ればよいですか?
数だけでなく種類をそろえます。事実、根拠、比較、実現可能性、リスク、反対意見、次の行動から1問以上を作り、重要度と答えにくさで優先順位を付けます。
Q5.発表原稿は全文を暗記した方がよいですか?
全文暗記が必要とは限りません。冒頭、最重要メッセージ、数字、結論、依頼事項を確実にし、各章の役割と順序を理解すると、言葉が変わっても戻りやすくなります。
Q6.厳しい質問に答えられない場合はどうしますか?
推測で埋めず、現時点で分かること、分からないこと、確認先、回答期限を伝えます。回答権限がない事項も、その場で約束せず社内確認へつなげます。
Q7.何日前から練習すればよいですか?
内容と重要度によりますが、少なくとも構成修正、通し計時、質疑、実機確認を別々に行える日程を確保します。本記事では3日前からの例を示しましたが、重要な提案や長い講演では早めに始めます。
Q8.ChatGPTでプレゼン練習をすれば対人確認は不要ですか?
不要にはなりません。ChatGPTは繰り返し練習と論点整理に向きますが、実際の組織事情、顧客心理、会場の見え方、非言語情報は対象者に近い人や現場で確認する必要があります。
筆者の実務視点
私がプレゼンを確認するときは、発表の滑らかさより先に、「聞き手は最後に何を決めるのか」を見ます。説明が上手でも、承認事項や次の行動が曖昧なら、会議後に判断が持ち越されます。最重要メッセージ、根拠、依頼事項を一本につなぐことが、練習の土台です。
もう一つは、想定質問への回答を完成文として暗記しないことです。質問の意図を捉え、結論、根拠、確実に言える範囲、次の確認行動を組み立てる練習を重ねる方が、表現の違う質問にも対応しやすくなります。AIは質問を変えながら何度でも練習できる点に価値があります。
まとめ
ChatGPTでプレゼン練習を行う際は、発表目的、聞き手、持ち時間、最重要メッセージ、根拠、依頼事項を先に設定します。そのうえで、構成確認、章別練習、通し計時、想定質問、改善記録の順に進めます。
ChatGPTは聞き手役、質問者役、改善担当として活用し、時間は実測、話し方は録画、内容の妥当性は正本資料と第三者で確認します。改善点を1〜3点に絞り、同じ条件で再練習することが、本番で再現できる発表につながります。
ChatGPTを発表練習から、資料作成・会議・営業の実務改善へ広げたい方へ
→ 生成AIマスタースクール(GMS)の無料ウェビナーに参加する
参考情報
- OpenAI「Prompting」
- OpenAI「ChatGPT Voice」
- Microsoft Support「Rehearse your slide show with Speaker Coach」
- Microsoft Support「Rehearse and time the delivery of a presentation」
著者情報
小谷川拳次(こたにがわ けんじ)
リードコンサルティング株式会社代表取締役。生成AIマーケティング専門家、生成AIマスタースクール(GMS)学長。2009年の会社設立以来、デジタルコンテンツ販売、電子書籍マーケティング、サブスクリプションビジネス、オンライン講座・ウェビナーの販売導線構築に携わり、著書は累計50冊以上。
現在はChatGPTを中心とした生成AI活用の専門家として、ブログ記事、メール講座、教材・講座の制作を通じ、個人事業主・中小企業が知識や経験を仕事・発信・商品づくり・収益化へつなげる実践法を研究・発信している。
関連記事
【無料ウェビナー】生成AI収益化のルール
今、ビジネス界の最前線では、「生成AIを制する者はビジネスを制する!」と言われています。
ChatGPTを“触って終わり”にせず、あなたの知識・経験・言葉を、AI時代の価値と収入資産へ変える方法を、約70分の無料ウェビナーで公開しています。
仕事・発信・商品づくり・収益化まで、生成AIをどうビジネスに活かすかを、初心者にもわかりやすく整理して解説しています。
今すぐ以下より、生成AI収益化の無料ウェビナーを見る
※本ウェビナーは、ChatGPTを活用して知識・経験を収益へつなげる実践講座です。
今すぐ無料ウェビナーを見る